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【PM理論】リーダーシップ診断!4つのタイプ別に強み・弱み・育成方法を紹介
こんにちは!
今回は「PM理論とは?」です。聞いたことあるけど、いまいち理解していない方に向けて、なんとなくわかる!をゴールに説明していきます。
PM理論とは
あなたは、自分のリーダーシップスタイルについて、どれくらい理解していますか? 「目標達成は得意だけど、メンバーとの関係構築が・・・」「チームの雰囲気は良いけど、成果が出ない・・・」など、リーダーとしての悩みを抱えている方もいるかもしれません。
そんな方に知っておいてほしいのが、「PM理論」です。PM理論は、リーダーシップを「目標達成機能(Performance function:P)」と「集団維持機能(Maintenance function:M)」の2つの軸で捉え、4つのタイプに分類する理論です。1960年代に日本の社会心理学者である三隅二不二氏によって提唱され、現在でも多くの企業でリーダーシップ研修に取り入れられています。
PM理論を学ぶ最大のメリットは、自分のリーダーシップの強みと弱みを客観的に把握できることです。
自分のタイプを知ることで、「何を伸ばし、何を補うべきか」が明確になり、より効果的なリーダーへと成長するための具体的な道筋が見えてきます!
PM理論の4つのタイプを解説(Pm、pM、PM、pm)
PM理論では、リーダーシップをP(目標達成機能)とM(集団維持機能)の強弱によって、以下の4つのタイプに分類します。
・Pm型(目標達成志向型リーダー)
【特徴】
目標達成意欲が高く、成果を出すことに強いこだわりを持つ。
計画性、実行力、推進力に優れている。
指示命令系統が明確で、トップダウン型のマネジメントを好む。
【強み】
高い目標達成能力、迅速な意思決定、強力なリーダーシップ。
困難な状況でも、目標に向かってチームを牽引できる。
【弱み】
メンバーの意見や感情を軽視しがち。
短期的な成果を重視するあまり、長期的な視点を欠くことがある。
メンバーの自主性や創造性を阻害する可能性がある。
・pM型(集団維持志向型リーダー)
【特徴】
チーム内の人間関係を重視し、良好な雰囲気を保つことを優先する。
メンバーの意見を尊重し、合意形成を重視する。
協調性、共感性、コミュニケーション能力に優れている。
【強み】
高いメンバー満足度、強いチームワーク、良好な人間関係。
メンバーのモチベーションを高め、自主性を引き出すことができる。
【弱み】
目標達成への意識が低い場合がある。
意思決定に時間がかかり、優柔不断に見えることがある。
厳しい指示や批判を避け、なあなあな関係になりやすい。
・PM型(両立型リーダー)
【特徴】
目標達成と集団維持の両方を高いレベルで実現できる、理想的なリーダー。
状況に応じてPとMのバランスを柔軟に調整できる。
メンバーの能力を最大限に引き出し、チーム全体のパフォーマンスを向上させる。
【強み】
高い目標達成能力と良好な人間関係を両立できる。
変化への適応力が高く、多様な状況に対応できる。
長期的な視点でチームを育成し、持続的な成長を促す。
【弱み】
常に高いレベルを求められるため、プレッシャーを感じやすい。
PとMのバランスを取ることが難しく、どちらかに偏ってしまうことがある。
・pm型(両方低いリーダー)
【特徴】
目標達成意欲も集団維持意欲も低い。
リーダーシップを発揮することが少なく、チームに貢献できない。
問題解決能力やコミュニケーション能力が不足している場合が多い。
【強み】
現状維持を好むため、安定した環境では一定の役割を果たすことができる(ただし、リーダーとしては不適格)。
【弱み】
チームの成長を阻害する要因となる。
メンバーからの信頼を得ることが難しい。
変化に対応できず、新しい課題に対応できない。
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4つのタイプ別の育成方法、能力開発
各タイプのリーダーを育成するためには、それぞれの強みを伸ばし、弱みを補うようなアプローチが必要です。
・Pm型リーダーの育成
【強みを伸ばす】
より高い目標設定、難易度の高いプロジェクトへの挑戦を促す。
意思決定権限を委譲し、リーダーシップを発揮する機会を増やす。
【弱みを補う】
傾聴力、共感力、コミュニケーションスキルを向上させる研修を実施する。
360度評価などを活用し、メンバーからのフィードバックを得る機会を設ける。
コーチングを導入し、内省を促す。
・pM型リーダーの育成
【強みを伸ばす】
ファシリテーションスキル、コーチングスキルを向上させる研修を実施する。
チームビルディングイベントなどを企画・運営する機会を提供する。
【弱みを補う】
目標設定、計画立案、進捗管理に関するトレーニングを行う。
ロジカルシンキング、問題解決スキルを向上。
・PM型リーダーの育成
【強みを伸ばす】
経営層や上級管理職との交流機会を設け、より広い視野を養う。
複数の部門を統括する役割や、新規事業の立ち上げなど、責任範囲の広いポジションを任せる。
【弱みを補う】
高度な要求に応え続けることによる燃え尽き症候群を防ぐため、ストレスマネジメントやセルフケアに関する研修を実施する。
定期的な1on1ミーティングを行い、業務負荷や精神的なプレッシャーについてヒアリングし、必要に応じてサポートを提供する。
・pm型リーダーの育成
【強みを伸ばす】
数値目標が明確で、達成基準が分かりやすい業務を任せる(例:営業ノルマ、作業件数目標など)。
チームワークが必要な業務や、人と接する機会が多い業務を任せる(例:チーム内のサポート役、顧客対応)。
【弱みを補う】
報連相(報告・連絡・相談)、時間管理、ビジネスマナーなど、社会人としての基本的なスキルが不足している場合は、まず、これらのスキルを徹底的に強化する。
自信を喪失している、自己肯定感が低いケースが多いため、メンタル面のサポートが重要です。
PM理論をチームマネジメントに活かす
PM理論は、個人のリーダーシップ開発だけでなく、チームマネジメントにも非常に有効です。
チームメンバーのタイプを見極めることの重要性
チームメンバーそれぞれのタイプを把握することで、個々の強みを活かし、弱みを補完し合うチーム編成が可能になります。
メンバーのタイプに合わせたコミュニケーション方法や、モチベーションを高めるためのアプローチを選択できる。
チーム全体のパフォーマンスを最大化するための戦略を立てやすくなります。
タイプ別の強みを活かしたチームビルディングのポイント
Pm型メンバー: 目標設定、計画立案、進捗管理などの役割を任せる。
pM型メンバー: チーム内のコミュニケーション促進、メンバー間の関係調整、新人教育などの役割を任せる。
PM型メンバー: プロジェクト全体のリーダー、チーム間の連携、対外交渉などの役割を任せる。
pm型メンバー: まずは、得意な業務や、興味のある業務から担当させ、徐々にできることを増やしていく。
タイプ別の弱みを補完するチーム作りの注意点
P型メンバーばかりのチームは、短期的な成果は出やすいが、人間関係が悪化し、疲弊しやすい。M型メンバーを配置し、バランスを取る。
M型メンバーばかりのチームは、居心地は良いが、目標達成意識が低く、成果が出にくい。P型メンバーを配置し、目標達成への意識を高める。
PM型メンバーは、あらゆる役割をこなせるが、負担が集中しすぎないように注意する。
pm型メンバーには、明確な指示と、丁寧なフォローが必要。P型やM型のメンバーがサポート役につくことが望ましい。
PM理論の注意点
PM理論は、リーダーシップを理解し、開発するための有効なツールですが、万能ではありません。
PM理論は万能ではないこと!
PM理論は、リーダーシップの一側面を捉えたものであり、全てを説明できるわけではありません。状況や目的に応じて、他のリーダーシップ理論(例:サーバントリーダーシップなど)と組み合わせることも重要。
人間の行動は複雑であり、PM理論の4つのタイプに完全に当てはまらない場合もあります。あくまでも、傾向を理解するための参考として活用しましょう。
状況によってリーダーシップスタイルを使い分けよう!
緊急時や危機的な状況では、P型のリーダーシップが有効な場合があります。
新しいチームを立ち上げる際や、メンバーのモチベーションが低い場合は、M型のリーダーシップが有効な場合があります。
状況の変化に合わせて、PとMのバランスを調整できるPM型リーダーが理想的です。
まとめ
自分のリーダーシップタイプを理解することは、強みを伸ばし、弱みを克服するための第一歩です。Pm型、pM型、PM型、pm型、それぞれの特徴を知り、自分に合った育成方法を見つけることが、効果的なリーダーへの近道となります。
さらに、PM理論はチームマネジメントにも応用できるので是非意識しながら試してみてください。
リーダーという観点では、マーケティング寄りの思考の書籍ですが「森岡毅氏の確率思考の戦略論」は USJでも実証された数学マーケティングの力・どうすれば売上は増えるのか、などとリーダーの方にはオススメの1冊。
以上「PM理論とは?」でした。
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