マイペースって、「遅い」っていうニュアンスない?
私たちが日常でよく使う言葉の一つに「マイペース」という言葉がある。せっかくなので、Wikipedia先生に意味を聞いてみよう。
マイペース (my pace) は、自分に合った方法・進度を指す和製英語。そこから派生して、他人に左右されず、自らの方法や進度を崩さない性格の人間を指すときにも使用される。
引用:Wikipedia
うん、その通りだ。でも俺は昔から感じてきたことがある。
マイペースには「遅い」というニュアンスが含まれているんじゃないか?と。
マイペースな人を思い浮かべると…
あなたの身近なマイペースな人を思い浮かべてほしい。どんな人だろうか?
・のろま
・おっとりしている
・歩くのがゆっくり
・やることが遅い
これらに共通しているのは、「遅い」である。
上記に挙げた通り、マイペースの本来の意味にはないにも関わらず、我々は「マイペース=行動が遅い人」と解釈してしまっている節がある。
早くても「マイペース」なのに…
もう一度マイペースの意味を確認すると
「マイ=私の、ペース=歩調」なのだからそれ自体に早いも遅いも普通もない。
遅かろうが早かろうが、それがその人にとって心地よいペースなのであればマイペースだ。
にも関わらず、テキパキと仕事をこなす人にはマイペースと言わず、ゆったりのんびり仕事をやっている人にはマイペースと言うのはなぜなのだろうか?
時代の潮流??
現代社会は、とにかくスピードが求められている。
例えば、AmazonにはAmazonプライムというサブスクリプションサービスがついており、これに加入しているユーザーには、注文した翌日に商品を届けてくれるようになっている。
鉄道だってそうだ。昔は東京-大阪間を1日近くかけて走行していたものの、今やたったの2時間半。今後はリニア新幹線の開通により、もっと早くなることが予想されている。
通信システムも同じことが言える。4Gでも十分速く感じるが、それを上回る5Gが出始めている。
某牛丼屋も、「美味い・安い・早い」というコンセプトを掲げているように、早いは一つの売りである。
そう、21世紀は「はやさ」が基準になっている。何でもかんでも早くすることが当たり前になっているため、ゆったりとしているものにマイペースを感じるのかもしれない。
時代に左右されない自分のペース
でも確かに、これだけ「はやさ」が求められている時代において、それに逆行するかのようにゆったりと生きている人は、自分の軸があると言っていいのかもしれない。
「はやさ」に翻弄されないマイペースを持つことは、この時代において実は重要なスキルなのではないだろうか。
時には、図太くマイペースに生きてみよう。