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99%の人が知らない「チームの作り方」
この記事は介護業界未経験にも関わらず、ベテランもいる中でいきなりデイサービスセンターの責任者を任せられ、6年間もがき苦しんだ僕の苦悩をもとに書かれています。
今日の記事は「99%の人が知らない『チームの作り方』」というテーマで、どうすればいいチームができるのかを記事にしました。少し長いですがリーダーシップやチームの作り方について興味のある方には、きっと役に立つような内容になっていると思いますので、読んでみてくれたら嬉しいです。
■チームを言い訳にするな
僕が大好きなアニメに攻殻機動隊というアニメがあるのですが、その中に
「我々の間にチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ」
という言葉があります。
これは荒巻という髪型が特徴的だけどとても優秀な上司(公安9課の課長)が言った言葉です。
何かがうまくいかなかったとき、よく聞く言葉が
|「連携が取れていなかった」というチーム批判
|「○○の動きが悪かった」というチーム全体からの個人批判
|みんな!もっとチームのために行動しよう!という精神論
こんなものは全部無駄です。
荒巻の言っているチームプレイが「都合のよい言い訳」という意味は、
チームプレイという形のない理想を追求してチームが実体のある目標を見失うことを意味していると僕は考えます。
例えば目標でも
「お客様に喜んでもらおう」
という目標では、小学校の壁に貼ってあるような
「いつも元気に思いやりをもって」
これと変わりません。
反対に、
「10人のお客様から笑顔を引き出す」とか
「関わるすべてのお客様に最高の挨拶をする」
このような目標であれば具体的であり、客観的に評価ができる実体のある目標といえます。
(補足として言えば、僕の小学校が曖昧な目標を掲げていただけで、しっかりとした教育をしている学校では具体的な行動目標まで定めているところもあるでしょう。)
小学校で壁に張り出されているような具体的行動を伴わない標語と同じように、
チームプレイというのは形のない理想であり、
どうやら多くの人が、
「チームプレイがうまくいけば、
なんか全部がいい感じになる」
このような幻想を抱いているのです。
しかし、実際はそうではありません。
「我々の間にチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ」
なぜ荒巻はチームプレイとチームワークという似た意味の言葉を2つ、別々の意味で使う必要があったか?
それはチームプレイとチームワークを明確に区別するためです。
チームプレイは「都合のよい言い訳」。
それでは、チームワークとは一体何か?
チームワークとは
スタンドプレーから生じるもの
つまり
メンバー個人の能力や、行動の結果があって初めて生じるもの
なのです。
少し乱暴な言い方ですが、「チームとして動こう!」とか言っている暇があるなら、個々の能力を引き出す方が結果は出すことができます。
個々の能力を引き出すという意味は、何も優秀な人ばかりを集めるとかチームの目標を達成するために合理的な人材を育成するということではありません。
野球でも大金を使って個々の能力が高い選手を集めてはいるものの、実際はあまり強くないチームってありますよね?
あれと同じで、目標達成のためには個人の能力が高いメンバーばかり集めても意味がないのです。目標達成には個人の能力を高くするのではなく、個人の能力を状況に応じて引き出すことが必要です。
複雑になってきたので少し整理すると、
「チームプレー」という言い訳に逃げず、個人のスタンドプレーから生じる「チームワーク」を自然発生させチームを機能させるためには、個々の能力が高いだけではダメで個人の能力を引き出すことが必要。
では個人の能力を引き出すためには何が必要かというと、
それは、
リーダーのちから です。
■リーダーは結果を出せ
リーダーと聞いて必要なスキルはなんでしょうか?マネジメントスキル?メンバーをまとめること?引っ張っていく力?
どれも正解なのですが、実は忘れられがちな、そしてここから絶対に目を背けてはいけないというポイントがあります。
それは、
結果を出すことです。
10回船を出してそのうち1回は嵐に遭って沈みかけた。これならまだわかります。10回船を出して10回とも沈みかけた。こんな船に乗りたいと思うでしょうか?
普通、思いませんよね。
リーダーシップとは何か、というのはビジネス書でも人気のある分野ですしYouTubeにも関連した動画がたくさんあるので、多くの人が興味を持っていることだと思います。
その中で語られていることは、次のようなことがあります。
|チームメンバーを承認する
|理念を共有する
|モチベーションを引き出す
これらはリーダシップの本質が語られる時によく聞くことで、どれも大切なことですが同時に耳障りのいい言葉でもあります。なんとなく明日からできそうなことばかりだからです。注意してほしいのはこれらのことは「なんとなくできること」ではありません。ただ「できそう」であり実際にやってみると「やった気になってしまう」ことだということです。
まあ、「やった気になってしまう」ことでもやらないよりは全然いいのですが、「やった気になった」レベルだとチームは正常に機能しないでしょう。
では、
「結果を出す」
これはどうでしょう?
急に現実を突きつけられたような気持ちになりませんか?
理想論が語られがちなリーダーシップ論ですが、「結果を出す」という現実にも必ず向き合わなくてはならないのが本当のところです。
なぜなら、チームメンバーはリーダーのことを、リーダー自身が思っているよりもかなり真剣に観察しているからです。だって、沈む船の船長を信じてついていくと自分の命だけではなく、自分の家族の幸せまでも奪ってしまうことになりますよね。
だからこそ結果を出すことはリーダーシップ論でいえば、メンバーがついてきてくれるリーダーになるための土台であり基礎中の基礎なのです。
結果を出していないリーダーにはメンバーはついてきてくれません。
理想論だけでメンバーは動きません。
メンバーの気持ちに寄り添って個々の能力を引き出していくような部分を技術とすれば、前提として「このリーダーは結果を出せる」という腕力も必要になってくるということです。
■肩書がリーダーを作るのではなく、メンバーが作る
では、
結果を出すことができて
チームメンバーの能力を引き出すこともでき、
素晴らしいチームを作れるようなリーダーには
どうやったらなれるのでしょうか?
なる必要はありません。
えっ?
と思ったそこのあなた!!
大丈夫、これだけでは終わりません。
いいリーダーになるためには
いいメンバーが必要です。
(なんのこっちゃ・・・)
あなたの気持ちは分かります。
では、説明いたします!
僕の経験から言うと、リーダーを任されて4〜5年でしょうか、周りに素晴らしいメンバーが集まってきてくれました。この経験から僕は自分がリーダーの器になれば自然と周りにいいメンバーが集まってきてくれ、自分をいいリーダーにしてくれると思っています。
この前、『一兆ドルコーチ』という本を読んだのですが、一兆ドルコーチと呼ばれるビル・キャンベルに優秀な女性マネジャーのドナ・ドゥビンスキーが言った言葉を紹介したいと思います。
「肩書があれば誰でもマネジャーになれるけど、リーダーをつくるのは部下よ」
一兆ドルコーチのビル・キャンベルをコーチングするこの女性、おそるべしといった感じですね。
僕はリーダーを6年間やらせてもらい、最初は赤字だった事業所を黒字にして経営トップからも「今ではうちを引っ張ってくれる存在になった」と評価されましたが、それは自分だけの力では決してなく優秀なメンバーがいたからだと思っています。優秀なメンバーが僕を優秀なリーダーにしてくれたのです。
僕は今はリーダーでもないし仕事も転職したのですが、前に働いていたところのトップが「あいつは本当によくやってくれた」といまだに僕のことを言ってくれていると聞きました。多分、優秀な人材を失ってショックなんだろうなーと思いますが(自分で言うな)。
最後になりますが、もう一度いいます。
いいリーダーはいいメンバーが作る
だから「なろう!」と思ってもすぐにいいリーダーになれるものでもないし、コツコツとやっていくしかないと思います。
ここまで読んでくれたあなたは、リーダーをやっている方もいるとは思いますが、おそらくメンバー側の方も多いでしょう。
メンバー側のあなたは、いいリーダーを自分たちが作るのだという意識を持っていると、いいチームができ自分も居心地がよくなると思います!
だってあなたもチームの大切な大切な一員なのですから!!!
ここまで読んでくれてありがとうございました!!
次の記事でもあなたにお会いできることを楽しみにしています😊