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年末の懊悩と年忘れ煩悩スイム

宮古島落選

国内ロングで最も人気の高い宮古島トライアスロン。毎年申し込みは夏頃にあり、その狭き門に通過した人には12月25日頃に当選通知が来るというのが恒例だった。だからトラ界隈ではこれを「宮古島からのクリスマスプレゼント」と呼んでいたものだ。

これまで、このプレゼントに当選したのは2回のみ。1回目が2018年大会、そして2回目がマボロシとなった2020年大会だった。その後21年、22年と中止が続き、23年はまた落選。その結果、今年は同日開催の富士五湖でひどい目に逢ったわけだ(自分で行っといてこの言い草)。

宮古島の選考は非常に厳しい。そしてその選考基準ははっきりしない。前回大会で総合100位内に入るなど、好成績を出していれば「シード権」を得られる、という話はある。しかし、あとは大会にコネがあるチームとか、昔から連続で出ている人とか、これまでの申し込み回数とか、怪情報はあるけど本当のところは知らない。

富士五湖再び

今年の選考通知はなぜか11月末だったが、やはり「残念ながら選考に至りませんでした」。一縷の望みでウェイティング枠にも申し込んではいた。その連絡期限が「12月末」となっていたが、こちらもアッサリと「ウェイティングも落選でした」という通知が来てしまった。

ウェイティング当選者の一覧は175名分と、思ったより多かった・・・やっぱり俺、クジ運ないのかな・・・😞

さて落ちたものは落ちた。となれば次にやることは。

今年のリベンジ。これしかない。いや、完走してるんだからいいじゃないかと思うかもしれないが、あの「大撃沈」はいただけない。どうにかこれを「撃沈」レベルには改善したい(笑)。

108ラップ

かような煩悩に塗れた年の瀬。スイマーやトラ屋界隈には「年末煩悩スイム」という風習がある。25m×108ラップ(2,700m)または50m×108ラップ(5,400m)泳ぐことで人生108個の煩悩を祓いましょうということだ(100m×108ラップやる人もいるんだろうか…?)。

最初にこの話を聞いた時はもちろん「頭おかしい」と思った。しかし、自分がロングのトラに出るようになって、周囲のトラ屋の皆さんもちょくちょく実施してるのを見ると「やってみようかな・・・」と思うようになる。やってみると、めちゃくちゃキツいけど、何とかやり切ることができた。

コロナ禍でしばらく実施できない年もあったが、昨年から再開。しかし、年末いろいろとやることが多く(師走だけに)、ボヤボヤしているとプールが年末年始休館になってしまう。他の予定も含めてきちんと計画を立てておかないと、気まぐれで「じゃあ今日やるか〜」というわけにはいかない。

今年は12月頭の湘南の後、やっとマメが治りかけたと思ったところで引いた風邪を丸二週間ほどズルズルと引きずってしまい、状況としては最悪。しかしそれで逆に「Beyondに賭ける必要がなくなった」ため、心置きなく(?)町田プールに行くことができた。

町田市民プール。長水路+時間制限なし+安価。庶民の味方

あとはひたすら、淡々と泳ぐべし、泳ぐべし、泳ぐべし。スイマーおよびトラ屋の方なら冒頭のログを見ておわかりと思うが、ペースは笑っちゃうほど遅い。でもこれ以上飛ばすとたちまち腕が棒になって撃沈してしまう。

今回、初めてプールでカロスPace3を使ってみた(町田プールはスマートウォッチ許可)が、ガーミンと違ってラップカウントが完璧だった。水中にも関わらず心拍もかなり納得感のある数値が現れている。

それにしても5,400mは長い。500、1,000、1,500と刻んで「ショート終了」と思ってもまだ残り3,900とロングのスイムより長い。でもここで「もう佐渡より短い」とは思える。

また地道に刻んで残り3,000で「宮古島、皆生」残り2,500で「珠洲」残り1,900で「ハーフ(出たことないけど)」そして残り1,500で「ショート」。このあたりで正午のプール全体の休憩時間になり、強制的に10分の休憩。お昼どきなので泳いでる人は極端に少なくなり、後半は特に快適だった。

しかしここからが辛かった。普段から距離泳ぎ込んでいればなんてことはないのかもしれないが、なにせここ数年本当にロクに泳いでないから・・・腕も痛い。まぁでもフルマラソンのキツさに比べたらだいぶマシやなと思える。

結果

同様に煩悩スイムをやっていると思しきガチスイマーの方にもう何度ラップされたかわからないが、ようやく最終ラップ。よくやった、よくやったよ俺・・・この時考えたのは「腹減った・・・ヨーシこのあとレストランでカツカレー大盛りだぁ」

というわけで、108ラップやっても煩悩はサッパリ祓えないのであった。

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