薬に頼らないドイツ人の風邪の治し方
23.1.2019 / どいちぇん日記 nr.9
Fenchelhonig und Krankenschreibung
フェンネルはちみつと病欠証明
のどが痛い、風邪かも(ドイツに来てから風邪は必ずのどから)と思ったら「銀のベンザ」ではなく、最近はビオの「Fenchelhonig(フェンネルはちみつ)」を舐めるようにしている。仕事でお世話になっているライターさんに教えてもらったのだけど、これが効果てきめんで、のどの痛みはだいたい1日で治まってしまう。さすが自然療法の国、フェンネルはちみつ様々なのですわ。今回の風邪もフェンネルはちみつ療法で乗り切ろうと思ったのもつかの間、鼻水と痰が一行に止まらず、微熱と頭痛に悩まされることに。ひとまず昨日は会社を休み、とにかく安静にして過ごした。
そして今朝、まだ鼻水と痰は出るけれど、だいぶ回復したようす。出社前、Krankenschreibung(病欠証明)をもらいに内科の診察に出かけた。先生が舌やリンパ節を診ながら「舌がまだ真っ白」「リンパ節も腫れてたみたい」とテキパキ話す。薬を服用したかどうかを聞かれたので、フェンネルはちみつのことを話したら感心してくれた。ところが今日これから出社すると言うと、にこやかな顔が一変して「これから仕事に行くの?」と眉間にシワを寄せられてしまった。ドイツでは風邪をひいたら2〜3日休むのは当たり前、と先生。結局、2日分の病欠証明を出してもらうことになった。言われてみれば、痰が胃まで降りてきて気持ちが悪いし、鼻水のせいで頭も痛い。日本ならこのまま働いていたけど(きっと昨日の時点でもう出社していたに違いない)、体調不良のまま働いても効率が悪いし、いかんせん同僚に風邪をうつしかねない、だから家で大人しくしてなさい、というのがこの国の暗黙のルールなのだ。ちょっとくらい我慢して学校に行きなさい、そのくらいで仕事を休むんじゃない、という環境で30年近く生きてきたわたしには、まだちょっと慣れない世界です。というわけで、今日は間をとってちょこちょこと自宅作業……。
memo:昨晩は雪が降り、最高気温が氷点下の日もちらほら。食料を買いに出るのも嫌になるので、万が一のときのために備蓄は必要と実感した。