スイーツメモリー(フルーツ大福)
大勢でアンサンブルする時、毎回、いちご大福を何十個も作って差し入れをしてくれるRちゃんのお母さんがいた。私たちは、ただただ「美味しい、美味しい」と食べているばかりで、一年以上もRちゃんのお母さんの名前を覚えずに、「いちご大福の人」と呼んでいた。だから、いちご大福というのは、Rちゃんママみたいな、特別の技術を持った、特別な人が作るもので、私のようなものが作るものではない、と思っていた。
今回、実際に作ってみたら、あら簡単。私にもできるではないの。たしかに、ぶにゅぶにゅしていて成型するのに、手間取ったけれど、なんとか作れることがわかった。
大福といちごを組み合わせることを考えた人は、偉い。私の子供の頃はなかったよ。今はいろいろなフルーツ大福もあって、餡の代わりにクリームが入っていて、すっかりあか抜けて、整形しておしゃれさんになっちゃって、元はあなたは、誰だったですか?と聞きたいくらいだ。
ふらりと寄ったブティックで、すごい派手な化粧のハウスマヌカンにいきなり名前を呼ばれて、びっくりしたことがある。よくよく見たら、中学の同級生のまっちゃんだった。中学生の頃のまっちゃんは、山から下りてきた熊みたいな子だったはずだ。バレー部で真っ黒に焼けて、ドスの利いた声で、げじげじ眉の子だったのに。変われば変わるもんだなぁ。ふり幅が大きすぎない?
フルーツ大福も元は、大福餅で、どすこいどすこい、どかどかぶんぶんな子だったのに、今では随分可愛らしく変身してしまっているね。白地に赤っていう色の組み合わせもいい。今では、フルーツクリーム大福がいろいろ出て、種類も豊富。浜松駅の土産物店のコーナーに、とても美味しそうなクリーム大福の店がある。帰りに、いつもそれも眺めながら、家康弁当を買って帰るのだ。クリーム大福も、今度、買ってみようかな。
こちらは 瀬戸ジャイアンツ大福(シャインマスカットに似た葡萄の品種。野球チームじゃありません)
〇材料 … いちご こしあん 白玉粉 砂糖 片栗粉 瀬戸ジャイアンツ
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