2013年 小学生部門 最優秀賞『ファーブルこんちゅう記――かまきりとあわふきむしの話』
受賞者
西巻慧さん(小3)
読んだ本
『ファーブルこんちゅう記――かまきりとあわふきむしの話』
こばやしせいのすけ文 あすなろ書房
作品
「ファーブルこん虫記 かまきりとあわふきむしのお話」を読んで
西巻慧
ぼくは「ファーブルこん虫記 かまきりとあわふきむしのお話」という本を読みました。
この本を読んだきっかけは、ぼくは、こん虫がすきで、かまきりなどをよくつかまえるのですが、かまきりのことについて良く知らない点が多いので、もっとくわしくかまきりの事を知りたいと思ったからです。
この本を読んでさいしょに面白いなと思ったことは、かまきりが、前足をむねのところにたたんでじっとしているところが、キリスト教のおいのりのすがたににているので「おいのりむし」とか「おがみむし」とよばれているということです。
本当は肉食できょうぼうなかまきりが、おいのりをしているとかおがんでいるとか、まるで正反対のイメージの名前を付けられているところが、おもしろく感じました。
また、ぼくにはかまきりのそのようなポーズがおいのりをしているように見えなかったのですが、キリスト教との人にはおいのりしているように見えたということです。見る人によって、同じポーズでもちがったとらえ方ができるところがおもしろいなと思いました。
次におもしろいなと思ったことはかまきりのとくちょうで三つあります。
一つ目は、トノサマバッタのような大きなてきに出会ったときは羽をひろげておどかすことです。かまきりが空をとんでいる写真を見たことがありますが、たしかに羽をひろげると、体の大きさが何倍も大きく見えます。体を大きく見せるかまきりのちえに感心しました。
二つ目は、たまごを生むためにメスがオスを食べてしまうことです。ぼくは男なので、けっこんして、すぐにおよめさんに食べられてしまうのは、本当にいやだなあと思いました。かまきりのオスがとてもかわいそうです。
三つ目はかまきりがたまごをうむところです。かまきりは足をつかわずにおしりの先だけをきかいのように動かして、生んだたまごを守る、たまごぶくろというものを作るところです。足を使わないでおしりの動きだけで作るなんて、とてもきようだなと思いました。
さいごに面白いなと思ったのは、今までまったくしらなかったあわふきむしのお話です。何日たってもきえない白いあわを作る虫だそうです。ぼくはどんな虫かきょう味をもったので、つづきが早く読みたくなりました。あわは、動きののろまなよう虫をてきからまもるためにあるそうです。成虫は動きが速いのであわはひつようないそうです。
弱いよう虫をあわでまもるという生きのこりのための工夫がおもしろいと思いました。
この本を読んで、これまで知らなかったこん虫のことを知ることができました。そして、ぼくはもっといろいろなことを知りたいと思っています。これからもっといろいろな本を読んで、こん虫にくわしくなって、しょうらいは、こん虫の研究をしたいです。
受賞のことば
4枚という長い文章を書いたことがなかったので、最初は不安でしたが、感じたことや面白かったことを忘れないようにふせんをはり、メモをとったあとでまとめました。
そして読書感想文を書き終えることができ、大好きな虫の本でこのような賞をとることができて、すごくうれしいです。
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