2017年 小学生部門 最優秀賞『ぬけちゃった』
受賞者
森 小久良さん(小3)
読んだ本
『ぬけちゃった』 スティーブ・アントニー作 せなあいこ訳 評論社
作品
「ぬけちゃった」から「ぬいちゃった♪」
森 小久良
この本を見つけた時、ビビちゃんがとてもかわいくて目がくぎづけになりました。ぬけたコードを持ってにこにこわらっているロボットがビビちゃんです。
ビビちゃんはパソコンにつながるのが大好きで、パソコンで一日中あそんでいます。そのページを見ているとビビちゃんは楽しそうなんだけど、なんか楽しくなさそうに感じていました。すると真っ黒いページが出てきてビビちゃんのコードがぬけてしまいました。(ビビちゃん!だいじょうぶ!)と、ドキドキしながら読みました。ビビちゃんは、お外にとび出してしまいました。
のはらは緑で川は水色です。ページは色でいっぱいになりました。
「あたし、おそとに いる!」
ビビちゃんはびっくりしていました。それまで色のない絵本だと思っていたのに、急にきれいな絵本になってわたしもびっくりしました。
ビビちゃんは、子じかとうさぎとアヒルとお友だちになって、一日中お外でいろんな遊びをしました。ビビちゃんたちはすごく楽しそうで(わたしもこの中に入っていっしょに遊べたらいいのにな。)と、思いました。森の中でかくれんぼしたり、たんけんしたりするビビちゃんたちを見ていると、わくわくして外に遊びに行きたくなりました。
おうちに帰ったビビちゃんは、パソコンにつながったのにお外の事ばかり考えています。そして、ビビちゃんはコードを「ぬいちゃった。」お外に出て行きました。
この本は色が面白いと思います。ビビちゃんの気持ちを表している感じがします。お外から家に帰る時、ウサギさんにもらったお花だけが家の中に入っても色があって、前とはちがうビビちゃんになったんだと思いました。
パソコンの事しか知らなかったビビちゃんは、ぐうぜんお外に行ってお外の事を知り新しい遊びができました。でも、ぐうぜんに新しい事を知るのはむずかしいと思います。さい後にビビちゃんが自分でお外に行ったように、わたしも、自分から色いろな所へ行って新しい遊びをしてみたいです。もし、ビビちゃんに会うことができたら、いっしょに遊んで、少しだけパソコンの事も教えてもらえたらいいなと思います。
受賞のことば
「やった~! さいゆうしゅうしょうをもらったよ!」
前回は一次せん考までだったので、今回は大よろこびしました。
本のことを考えながら書くことは、とても楽しかったです。
この絵本の中には、冬の場面がなかったので、冬に遊んでいるビビちゃんを考えながらかきました。
これからも、面白い本を探して読んでいきたいです。
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(注:応募者の作文は原則としてそのまま掲載していますが、表記ミスと思われるものを一部修正している場合があります。――読書探偵作文コンクール事務局)
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