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iとθによる殺人ゲームが幕を開ける「子どもたちは夜と遊ぶ」
こんにちは☆読書子です。
気がつけば8月も終わりですね。
もうすぐ読書の秋がやってきます。
おすすめの小説があれば教えてください。
さて、本日おすすめする小説はこちら。
辻村深月さん作「子どもたちは夜と遊ぶ」です。
引用:Amazon
いや~「かがみの孤城」を読んでから、すっかり辻村深月さんの作品にハマってしまいました。
今は図書館にある辻村深月作品を読破しようと意気込んでます。
ただ、こちらの作品は読む人によってはちょっと怖いと感じるかも!
まずは簡単にあらすじを紹介しますね。
『D大学は、他の大学と一緒に海外留学をかけた情報工学に関する論文を募集していた。
結果発表の日、教育学部の月子は情報工学部である狐塚(こづか)の元を訪れる。
狐塚と共に結果を確認し、別れるかどうか決めるためだ。
D大学情報工学部では成績優秀な浅葱(あさぎ)か狐塚、どちらかが選ばれるのではないかと予想されていた。
しかし、結果は狐塚・浅葱共に優秀賞。
最優秀賞は「i」という人物に贈られた。
あれから2年、大学受験間近の高校3年生がある日突然、塾帰りに姿を消した。
家出?それとも事件事件?
世間でさまざまな憶測が飛ぶ中、浅葱だけは真相を知っている。
「θへ さぁ、次はの番だよ iより」
iからのメールを読み、θである浅葱はゲームの準備を始める。
小さい頃、生き別れた双子の兄「i」に会うために…。』
「子どもたちは夜と遊ぶ」は上巻、下巻に分かれていますが面白くてあっという間に全部読んでしまいました。
物語が終わりに近づくほど真相が明るみになっていくので、ページをめくる手が止まりません。
「えっ、実はそうだったの!気づかなかった」
そんな言葉が何度も出てきました。
怖かったのは殺人の場面です。
読んでそのシーンを想像するとゾ~っとしました。
かなり残酷なので注意してくださいね。
そして読み終わった後、真っ先に思ったのは「切ない」
特に浅葱の過去が重すぎる。
過去に起こったことが原因で兄であるiと共に殺人ゲームを始めますが、月子や狐塚など浅葱に関わりのある人物も巻き込まれていくんです。
主に浅葱や月子、狐塚の視点で物語は進んでいきますが、それぞれの想いや願いがなかなか相手に届かない。
ここでこうしていれば、もしかしたら…
浅葱は殺人事件を起こしていなかったかもしれない。
そう思わずにはいられない場面がいくつも出てきました。
真相が分かってスッキリしたけど、何だか複雑な気持ちになりましたね。
そもそもiは本当に浅葱の兄なのか?
なぜ、2人は殺人事件を起こしたのか?
後半になるほど驚きの連続です。
気になる方はご自身の目で確かめてくださいね☆