嫌なことも可愛い妄想でパパッと解決⁉丸の内魔法少女ミラクリーナ
読書子が今回紹介する本はこちら。
村田沙耶香さん作「丸の内魔法少女ミラクリーナ」です。
引用:Amazon
こちらは「丸の内魔法魔法少女ミラクリーナ」を含む全4作の短編集になっています。
どれも奇妙なストーリーだけど、面白くて今の時代に刺さるな~って思いました。
その中で個人的に一番好きな話が「丸の内魔法少女ミラクリーナ」
まずは簡単にあらすじを紹介しますね。
『今年で36歳になるOLの茅ヶ崎リナは、日々の無理難題も魔法少女ミラクリーナに変身し、妄想の力で解決してきた。
ある日、元魔法少女・マジカルレイミーである友人のレイコが、モラハラ彼氏の正志と喧嘩し、リナの自宅を訪ねてくる。
リナは正志と別れるようレイコを説得するが、レイコは納得せず。
そこへ正志が謝りにやってくる。
何とか別れさせたいリナは、よりを戻す条件として正志が魔法少女となり、自分と一緒に活動するよう提案する。
提案を受け入れた正志は、魔法少女活動にどんどん夢中になっていくが・・』
子どもの頃、戦隊モノやプリンセスなど、「ごっこ遊び」に夢中になった人って多いのではないでしょうか?
ちなみに、私はセーラームーンごっこが好きでした☆
秘密の呪文で自分が特別な何かに変身できたら・・
考えただけでワクワクしちゃいますよね。
ただ、大人になるにつれて段々「ごっこ遊び」もしなくなります。
しかし、リナは大人になっても魔法少女に変身し、妄想の力で嫌なこともパパッと解決しちゃうんです。
妄想する内容も可愛いな~と思いながら読んでました。
だけど、妄想の力だけでは解決できないことも出てくるんですね。
それが、友人レイコの恋人である正志です。
モラハラ彼氏の正志とレイコを別れさせるために、無理だろうと思ってリナは魔法少女活動を一緒にする条件を出しますが、承諾されてしまう。
そして、意外にも正志は夢中になって魔法少女活動を行うのですが、それがキッカケでリナとレイコの心境にある変化が訪れるんです。
最後は「こうなるんか~」と、少し驚きクスっと笑ってしまいました。
やはり村田沙耶香さんの作品は面白い。
気になる結末は自分の目で確認してくださいね♪