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正論では人の意見を変えられない理由について

▼音声を聴きながら読むと、理解しやすいかも


TikTokで最近は「1分でわかる読書法」や「1分で名著を解説」って言うのを出しているんですけど、今日やったのが「真実はなぜ人の意見を変えられないのか」って言うのを、1分で解説したんですよ。

それのね、解説を深掘りしたものを、YouTubeと音声配信のスタンドFMでやっていきたいと思います。

まず、僕らって正論ではなかなか動かないじゃないですか。

正しいことを言われたところで、

「あ、そうか。じゃあ僕の意見は間違っていたんだ。よし、意見を変えよう」とはならないじゃないですか。

あれってなんでかって言ったら、簡単で、自分が一度信じたものを変える事が僕らって難しいんですよ。

一貫性の原理って言って、一度決めたことを変えるのは難しいんですね。

あと、僕らの脳って、自分にとって都合の良い情報に触れると、脳がすごく活性化するんだけど、都合の悪い情報、つまり反対意見に触れると、脳の活動が低下するって言われているんですよ。

つまり都合の良い情報に対しては、すぐに受け入れるくせに、都合の悪い、自分の意見は間違っているって言う情報に対しては冷ややかな目でみて、評価するってわかっているんですよ。

これって、ちなみにデータとか、科学的な根拠を示されても、考えが変わらなくて、かえって情報を与えられれば、与えられるほど、頑なに、自分の考えを変えないと言われています。

だから、よくさ頑固なおじいちゃんとかっているでしょ。
あぁゆう人に「コロナワクチンはいいですよ。ほら、こんな風にいい効果があるんです」みたいに言っても、「それは嘘だ。国の陰謀なんだ」みたいに言ったりするんですよ。

根も葉もないことを言って、かえって意見を曲げないようにしちゃうのが人間なんですね。

だからよく、相手の意見を変えさせるのに、脅したりとか、相手が間違っていることを主張したりとか、相手をコントロールしようとムキになってやる人がいますが、これは人間の心理をわかっていない人がやることなんですよ。

じゃあどうしたら、相手の意見を変える事ができるのかって言うことですが、さっきも言ったように自分の意見を後押しするような、情報ではあれば僕らは手放しで、受け入れてくれるんですね。

つまりですよ、人の思考プロセスを考えたときに、相手の気持ちを変えられるもの、もっと言えば相手の行動を変えられるものは、相手の考えにあったものをいうことなんですね。

これだけ聞くと、「それはわかるけど、そこが難しいんじゃん」って思うじゃないですか。

これね、一ついい例があるんですよ。

人を説得するのが、めちゃめちゃ上手い人がいるんですね。

元アメリカ合衆国大統領、ドナルド・トランプさんなんですよね。

トランプさんってMRMワクチン(麻疹、おたふく風邪、風疹の混合ワクチン)は自閉症になるリスクがあるっていうことを何度も主張していたんですよね。
でもそれって科学的にはそんな証拠はないんですよ。
むしろ因果関係はありませんよ、って専門家が主張していたのに、トランプさんはワクチンと自閉症は関係があるって言い続けたんですよね。

で、あるときに、トランプさんと小児神経外科医のベン・カーソンさんと対談をしたときにその話になったんですよ。
カーソンさんが
「これまで非常に多くの研究が行われてきました。しかしワクチンと自閉症の相関を示す結果は報告されていません」

ってはっきり言い切ったんですね。

そしたらトランプさんが

「私に言わせるなら、自閉症は今や流行病ですよ。すでに制御できなくなってきている。小さな可愛らしい赤ん方を連れてきて、注射をする。子供用なんかじゃなくて、その注射器は馬に使うような馬鹿でかいものに見える。実例ならたくさんありますよ。私どもの従業員の話ですが、2歳半の可愛らしい子供が、ワクチンを受けに行った1週間後に高熱を出しました。その後ひどく悪い病気になり、今では自閉症です」

「しかしワクチンが原因となった自閉症などない事が、十二分に証明されていますよ」

って言ったんですね。

さて、ここで問題ですが、みなさんはどちらの意見に引かれましたか?
もしくはどちらの意見の方が心に引っかかりましたか?

これって多くの人は、トランプさんの意見に引っ掛かったんですよ。

なんでか?きちんと理由があるんですね。

さっきも言ったように、僕らって正しい意見、正論では動かないんですね。
じゃあどうしたら、相手の意見を受け入れるのか、自分の考えに合ったものですよね。
自分の意見を後押ししてくれる意見で、僕らは受け入れるんですよね。

トランプさん言ったことって、ワクチンを受けるな、なぜなら子供が病気になるから。と言ったものじゃないですか。

これって子育て世代のお父さんお母さんのニーズにぴったり合ってるでしょ。

自分の可愛らしい赤ちゃん、が病気になるかもしれない、それは親としては避けたいじゃないですか。
そこのニーズに刺さる言い方をしているんですよ。
さらにぶっとい注射器で刺されて、病気になるっていう、想像するだけで怖いことを言ったじゃないですか。

これを聞いたら、ワクチンを受ける人って減りそうな気がするでしょ。

つまり僕らって、不安を植え付けるときにある2つの条件があると、相手を説得できるんですよ。
①何もしないように仕向けること
②説得する相手が不安定な状態にあること

ワクチンを受けるな、と
可愛い赤ちゃんを抱える、若い親は、不安定な状態ですよね。

ここをうまく利用したんですね、トランプさんは。

じゃあカーソンさんはなんて言ったら、世の中の人を説得できたのか?
これも相手のニーズに合わせて言うんですよ。

「ワクチンと自閉症は無関係です。なぜならこんなデータもあるし、こんな実例だってある。ほら関係ないでしょ」

では聞かないです。
そうじゃなくて

「ワクチンを打つことによって、命に関わる病気からあなたの可愛らしい赤ちゃんを守ってくれるんです。だから赤ちゃんが健康に立派に成長するために、ワクチンは必要なんですよ」

みたいに言えば、良かったよね、って言う話なんですよ。

親っていうのは、子どもの健康が大事じゃないですか。
そこを解消するものの言い方が何よりも大事だよねっていう話ですね。

この本ってこうゆう実例がいくつもの乗っているんですよ。

だから、人を説得する方法を知りたい方は読んでみるといいと思います。

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