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ぎんなみ商店街の事件簿【話題の新・読書体験!】
○著者
井上真偽
○ジャンル
小説(パラレルミステリー)
○構成
・この本はBrother編とSister編の2冊があり、各3話ずつで構成。タイトルのぎんなみ商店街を舞台に、1話に対し1つの事件が起こり、それを両編からの視点で事件を解決していくというもの。
・起こる事件は一見同じであっても、両編の登場人物が解決しようとする目的、対象、過程が異なる。そのため、片方では重要でないことがもう片方では重要な伏線になることもある。
○読み方
・1冊だけ読んでも面白いが、2冊そろうことで面白さが倍増するので、基本的には両編読むことが前提。
・片方を1冊全部読んでからもう片方を読むのもアリだし、1話ずつごと交互に読むのもアリ。
・私は、妻と1話ずつ交互に読み、両編を1話読むごとに感想を伝え合う読み方をしたが、これは大変良かった。ぜひ家族や友人とやってみてください。
○感想
・読書は結構してきたが、このような読書体験は初めてで、確かに新・読書体験といえるものだった。
・両編でどう違ってくるのか知りたくなるので、気づいたら一気読みしてしまう。
・1つ1つの話や展開は単独で見ても、もちろん面白いが、他のミステリー小説と比べるとやや物足りなさもある。
・あまり複雑な事件だと、2冊が組み合わさった時により複雑になり過ぎてしまうため、あえて読みやすくしているのかもしれない。
・2冊で読むことが前提なので、値段がどうしても高く見えてしまうのは仕方ない。(上下巻を読むような心構えが良いかもしれない。)
・新鮮な読書体験を得られ、読んで良かったと思えた2冊。
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