風と共にゆとりぬ【肛門記!?朝井リョウ爆笑エッセイ!】
「最近、真面目な本が続いていたので息抜きになるような本を読みたい」
「頭を空っぽにして読める本を読みたい」
「とにかく面白い本を読みたい」
今回紹介する『風と共にゆとりぬ』はまさにそんな方にぴったりです!
〇著者
朝井リョウ(戦後最年少直木賞作家)
〇ジャンル
エッセイ
〇概要
・朝井リョウのゆとり3部作の第2弾。
【ゆとり3部作】
『時をかけるゆとり』
『風と共にゆとりぬ』(本記事)
『そして誰もゆとらなくなった』
・本作は3部構成で、第1部は普通の形式のエッセイ、第2部は日本経済新聞に掲載されていたコラムに対し著者が後日談やツッコミを入れる形式、第3部が肛門記。
〇感想
・構成のところの「第3部が肛門記。」で、「は?」と思った方もいらっしゃるもしれませんが、嘘は書いていませんし、誇張表現もしていません。第3部は正真正銘の「肛門記」です。
簡潔に言うと、肛門に悩まされ続けている著者の病状経過の様子が、上中下の3編で収録されています。まず、「これが良く出版OK出たなあ」と思いました😁
【戦後最年少直木賞作家】の肩書から放たれる威厳が、良い意味で剥がれ落ちています🤣
学べることは特にありません!強いて言えば、私は自分の肛門に支障がなく、生活できていることに感謝しなければと思いました(笑)
内容はもちろん、くだらなく、非常に面白いですが、読むのは自己責任としてください!
もしも、電車やカフェなどの公共の場で読む際には、「肛門記」の文字が絶対に周囲の人に見えないようにしましょう。私もかなり周囲に気を使いながら読みました(笑)
・全体を通して、第1作『時をかけるゆとり』がバカみたいに面白かったのですが、本作も相変わらず面白かったです。むしろ、想像以上に拍車がかかっていました。
・著者の観察眼と、表現力が高過ぎて、無駄に面白いです。失礼な意味はなく、本当に「無駄」に面白いです。
・【圧倒的無意味な読書体験】という最高の読書体験を今回も経験させてもらいました。第3作の『そして誰もゆとらなくなった』も読む予定ですので、読みましたらまたご紹介します!
(こちらで【ゆとり3部作】の第1作『時をかけるゆとり』の感想記事を書いていますので、ぜひご覧ください。)
(こちらでは『時をかけるゆとり』のほか、朝井リョウの『正欲』の紹介記事を書いていますので、ぜひご覧ください。)