note×standfm ある読書家の詩作-星花/湊/落暉と旭日/旅立ちと帰還
皆様、如何お過しでしょうか?
10月も中旬に差し掛かり、11月へと向かって持続的循環運動を続けておりますが、今日は皆様はどんな書籍をお手に取っておりますでしょうか!?
先日、10月15日はミシェル・フーコーのお誕生日だったそうでございます。
これをお読みの<まれびと>の皆さまはミシェル・フーコーをご存知でしょうか?
1926年~1984年を生きたフランスの哲学者、思想家でございます。
手元には大著、「言葉と物」「監獄の誕生」「狂気の歴史」とございますが。どれも重厚かつ骨太の思想で読み解くのには険しい茨の道を歩くことになりますが、自分の置かれている状況や文脈にあてはめて考えてみると、目には見えない「力」という圧力を感じられます。
それは「権力」という名の「力」が縦にも横にも常に働いている構造の器の中に自分の日常が在り在りと立ち現れる印象ですが、意識的にせよ、フロイトが発見した無意識的にせよ、その「権力」へ抗うことがある種タブーであり、状況から即消去され兼ねないという、自らで自らに刷り込みを行っていたことに、ふっと気付かされます。
人間が自由を求めれば求めるほど、法律や規律が生まれ「生‐権力」によって、精神と物質、両側面の拘束的反動が起こるように思います。
「権力」により監視されたディストピア感が漂う監視社会を想像しながら、事物は常に振り子のように動きその反動で世界の均衡が保たれていることを改めて感じておりました。
さて、今回は、先日、詩作した「星花」「湊」という詩のような、散文のような、独り言についてnoteに記事を書いて参りたいと思います。
きっかけは、standfmで仲良くさせて頂いておりますBlue Moonさんから
2枚のお写真を頂きました。
そのお写真から何を思うのか?と詩想を掘り下げて行ったのが、
2つの詩でございます。
【Blue Moonさんの番組URLはこちら】
そして、写真を送ってみたら?と繋いで頂いたのが、同じくstandfmで仲良くさせて頂いております、夜明けのトキさんでございます↓
【夜明けのトキさんの番組URLはこちら】
宜しければ、お二人の番組に遊びに行って下さればと思います✨
* * *
──── ある読書家の詩作/星花/湊/落暉と旭日/旅立ちと帰還
二枚のお写真がXのDM欄に届いたのが、2023年9月1日のこと。
第一印象はコスモスのお写真は純粋に美しい写真だな~という一言に
尽きました。そして港のお写真は大きな港だけど、どこだろうか?と・・・
<コスモスのお写真>
<港のお写真>
とても素敵な二枚のお写真から、何を思うのか?
どう言葉を置こうか?と・・・
最初の質問を分に投げかけたのは、「港」の写真からでした。どういう風向きか、最初に音声発信をしたのが「星花」という詩、コスモスのお写真でした。
この「詩」を巡るコラボLiveも、恒例になりましたが、
standfmで仲良くして頂いております、山ガールzさん、
そして、お写真をご提供頂いた、Blue Moonさんをお招きして
コラボLiveを致しました🎙
そして、詩作のきっかけを下さった、夜明けのトキさん、
詩の朗読Liveには必ずお誘いをしている原田龍一さんを交えて、5名でコラボレーションしながら楽しい夜を過ごすことができました~🎙
──── 「星花」降り注ぐ星の泪とは?
この詩もイメージが言葉に先立ちました。
荒れ果てた大地に永劫の天穹を旅してきた星星の泪が次々と降り注ぎ・・・
魑魅魍魎が跳梁跋扈する大地は、刹那的に光に包まれる。
大地は息を吹き返し、花々が咲き誇る。
その様子は、労苦に喘ぐ人間の心を和らげ、
蒼空を漂う霊薬の花粉に人間はひとひらの希望を託す。
すべてを手放し、解き放った裸体としての霊魂を
穢れの無い花弁が癒やし包み込む。
そんなイマージュをキャッチして「星花」とタイトルを
付けました。
──── 「湊」永劫の大海への旅立ち
二枚目は・・・どこか大きな港のお写真。
お写真が届いた当初は、恋愛詩になる様な予感もありましたが・・
腕を強烈に引っ張られる感覚が突如としてございました。
このお写真をじ~っと見ている時に、ある絵画を
想起致しました。
それが、アルノルト・ベックリンの「死の島」でした。
アドルフ・ヒトラーがベックリンが描いた五枚目のうち
三枚目を入手して、執務室に飾っていたと言われる、
見るものを死の島へと誘ってしまう引力を放つあの絵画です。
ヘックリンの「死の島」は手元にある平凡社版の、マルティン・ハイデガーの「形而上学入門」の表紙でもあり、何かと手に取る一冊でもあったので印象に残っていたのかも知れません・・・
冒頭の白装束はまさに、死の島の絵画にあるように、白いローブを着た人物を想起しました。
余談ではございますが、「死の島」に影響を受けたと言われる、福永武彦の作品にも「死の島」という小説がございますが、生のなまぬるさと死の冷たさを感じるられる作品でもございます。
白装束の人物は、これからどこかに向かう様です。
その苦悩の間や、切れ目を歩いて行くと場末の湊へと出たようです。
黄昏時が終わろうとする時間、生と死が交錯する時間。
夕霧が立ち込める湊は幻想的でもあり、此岸は覆い隠され、彼岸への航路が開けてきたようでもあります。
静寂を破る汽笛がどこからともなく聞こえ、その魔王の咆哮の様な汽笛は、波波を打ちつけているのか・・・
海が喘いでおります。
旅立ちの時が迫り、躊躇や戸惑いを感じられますが、いよいよその逡巡を解放し、今世での罪業の数々に別れを告げて、無限の大海に旅立つために船に乗り込む・・・
「星花」同様ですが、イメージが言葉に先行し、言葉を静かに置いていきました。
この詩は、ボードレールの「パリの憂鬱」やヴェルレーヌの悩ましい日々の様な、どこか憂鬱や倦怠感を伴いましたが、この詩についてもコラボLiveで考えていたことをお話することが出来ました🎙
「星花」
「湊」
宜しければ、お聴き下さると嬉しく思います✨
ではまた👋
* * *
──── ここからは毎度の宣伝でございます。
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