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いまの仕事を続けることに不安を抱える方へ『働き方5.0』はモヤモヤを消してくれる本、でした。



だれかのnoteに「最近の書籍のタイトルに"〇〇 2.0"って多い」とあって。
たしかに!!と思っていた矢先に、図書館で本書を見つけた。
ふだん見ない棚に紛れていて「私が司書さんだったらここやなくて、あっちに置くな」と、偉そうなこと考えながら、スルッと棚から取り、貸し出しカウンターへ。
書籍タイトルのマーケティング戦略に負けたわけだが、どうせカウンターのお姉さんしかこの敗北を知らないのだから、まぁ負けておこう。
なんて踏ん反り返っていた。
だがしかし、タイトルだけではなかった。
書籍の内容にも完敗した。(さてわたしは何様のつもりだったのだ。)

で、早速むちゃくちゃワクワクしたところを、さくっと記録しておく。

これまでの労働者は、ホワイトカラーとブルーカラーに大別できていた。ただ社会がどんどん変化する中で、新しい階層がでてきたよ、と言ったのが米国の社会学者リチャード・フロリダ。彼は新しい階層者のことを『クリエイティブ・クラス』と表現している。

この階層者のことを本書では『創造的専門性を持った知的労働者』と説明されている。IT化により資本主義社会ならぬ知識資本主義社会へと変化し、その社会を生きる人々の目指すところは『専門的で独自性のある唯一無二の創造をする人』だと。

唯一無二。
そう、だからこそ、ロールモデルのない状態で生きていくことになる。
で、落合さんはこう書いていた。

しかし大事なのは、成功したクリエイティブ・クラスをそのまま目標にすることではなく、その人が「なぜ、いまの時代に価値を持っているのか」を考えることです。

『働き方5.0p78より引用

なんだかしっくり、、、くるぅ〜。
……お前のロールモデルはザキヤマだったのかと。
いや、あまりにも唐突だし、そんな話をしたいのではない。

誰しもが「こんな人になりたい」という憧れを持つことはあるだろう。
例えばInstagramを見て、”こんなメイクにしたい”、”洋服を買いたい”、”食器が欲しい”、”こんな素敵な家を建てたい”・・・とかね。
また、その人たちの真似をすることは、生活にハリを与えてくれたり、自身の欲望を肯定する理由になってくれたりする。
ただ、こと仕事となると目標となる人を設定して「あの人みたいなりたい」と行動するのはちょっと違う。
”あなたはあなたとして、価値ある存在になること”が大切なのだ。

わたし達がしなければならないのは、憧れの人はなぜ憧れる存在であるのか。ここを考えること。
その上で、社会や会社に対して、あなたは何を提供できるのか。
そして、提供したものはどんな価値を生むのか。
ここが具体的に言語化できること。
ここまでが大切なのだ。

わたしに欠けていることはここか、と。
自分の弱みを浮き彫りにしてくれたなぁ、と。
かなり頭がクリアになった。

ここを読んで、前にもこんな話を読んだなぁと思ったのだけど、いかんせん覚えていない。
ただ、覚えていなくてもわたしの意識には刷り込まれていたようで。
だからこそ、落合さんの意見がささったのであれば、この数ヶ月、せっせと本を読み続けた甲斐があったというものなのだろう。

自分に必要な情報をサラッと読むか、それとも自身のアンテナに引っかかるかは現在置かれている状況や心理状態にもよるが、日頃おこなうインプットの量・内容にも左右される。

さて、わたしは今のところ無職、職なし人間なので、なんのしがらみもなく、これからの職業人生を決めることができる。

「年齢のこととか、これまでの経歴とか、女性であるとか、日本語しか話せないとか、家族がいるとか、何かしらしがらみはあるでしょ」

そう思った人いたかしら。

そもそも“しがらみ“って何かって考えたときに、それは個人が持ってる固定概念なんだと思う。
だから、わたし自身が「しがらみはない」と言ってしまえばしがらみ=固定概念を無にできる。

なんかいい事言った気がするな、わたし。
ま、しがらみということを強調したけれども、今後の職業人生を決める上で、いま無職である必要はないんだけど。


今回の書籍はわたしの弱点、欠点を浮き彫りにしてくれた。
そして、1つの指針となってくれた。
33歳を目前に人生模索中である身としては、自分の視野を押し広げてくれた気がしてね。
ワクワクしたよって話でした。

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