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新しい出会い
この本で初めて短歌に出会った。
あぁ、なんて想像力を掻き立てられる本なんだろう。
短い文字の中にこんなにも想いを端的に書く。
この短い文字で私の心の中のなにかが思い出される。
もうこれが最後になるかもしれないから赤信号は続いても良い
出逢いと別れは多くの人が経験する。
そんな心を表現しているこの短歌、私は好きだ。
そして、思い出す。
ここから自分の物語を想像できる。
短歌とはこういうことなのか。
あなたから大事なものを奪い去り最後に残るものを知りたい
このなんとも情熱的で人間の本能、
心の本音を表現した短歌に心がときめいた。
私も知りたい。
その先を。
物語が好きだ。
どんどん展開していくときのときめきはとてもいい。
でも、短歌のようにこの短い文字の中に心を表現し、
それが人々の心に響いていく。
この本を読んだ後のなんとも言えない感情。
ひとつひとつ読むたびに、自分の心の中で思い出される情景、人、感情。
人間の面白いところだ。
自分に重ねて、この短歌から心がなにかを思い出していく。
苦しいことも、愛しい気持ちも。
人間の感情に素直に向き合えるそんな本。
Written by なおこ
アラフォー女