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稲妻みたいな恋って人生に一度あれば、ラッキーだ。

それでいいんだよ。幸せに決まった形なんてないんだから。

美しい庭 凪良ゆう

凪良ゆうさんの小説

「わたしの美しい庭」

凪良ゆうさんの世界観が私は大好きなんだと思う。
人間の自由さ不自由さを絶妙に描いている世界観が好きなのだ。

縁きり神社と呼ばれる神社がある
とあるマンションに住んでいる人たちの物語だ。

このお話の中で、一番心に響いたのは、

「あの稲妻」

縁切り神社のあるマンションに住む、桃子は40歳手前の独身だ。
親にはお見合いを進められ、お見合いしてみるがどうもしっくりこない
しかも、断ろうと思っていたのに断られる。


職場では、中堅の位置になり、板挟み。
なんだかしっくりこない日常の中、

桃子は自分の心と向き合い始める。

それは、高校生の時の一人の忘れられない人。

けれど、歳月だけではないでしょう
たって1日っきりの
稲妻のような真実を
抱きしめるように生き抜いている人もいますもの

桃子は自分の心に蓋をすることをやめ、
本当の自分の気持ちを認める覚悟をする。

たった一度の恋

でも、きっと人生に忘れられない恋なんてそうそうあるもんじゃない。
きっと1度か2度だ。
1度あればラッキー、2度あれば奇跡だ。

わたしは不幸かもしれない。
わたしはかわいそうかもしれない。
けれどわたしの中には、たった一度の雷鳴が今も響いている。
たった一度の恋が、永遠になってもいいじゃない。
誰かに証す必要なく、わたしはわたしを生きればいい。

美しい庭 凪良ゆう

誰しも一人では生きられない。
だからこそ、居場所を捜そうとする。

自分を愛せる場所を探す。

どこか切なく、でも心は優しくなれるそんなお話。

ぜひ読んで感想を聞かせてください。


Written by なおこ
アラフォー女


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