家族にシラミがわきまして
夏休みの一時帰国から戻ってきて1ヶ月ほどたったある日のこと。3人の娘のうち2人の頭にシラミがいることが判明してしまいました。
そして、よくよく考えてみると、自分も一時飼ってました。しかし、自分だけは気がつけば勝手に退治していたようです。
始まりは晴れだった
それはよく晴れた日曜の午後。旦那のおばあちゃんのおうちにお邪魔していた時です。
お茶を飲んでケーキをいただいた後、子供達はソファに移動。私と旦那はおばあちゃんと歓談。
そんな時、三女の髪がボサボサで、後で直すつもりだったことを思い出しました。
三女の髪をほどいて結い直そうとしたところで、もう一つ思い出しました。
そういえばこの子、最近頭をよく掻いている。
おばあちゃんの居間は陽当たり抜群。明るいので老眼の私にも物がよく見えそう。
そこで、じっくり髪をかき分けて見てみることにしたのです。
シラミ発見第一報
結論からいうと、その時点で私には見つけられませんでした。
私の動きに気がついたおばあちゃんが、ルーペと櫛を貸してくれたにも関わらず、です。
「人の家でシラミなんか探すな」と怒られても仕方がないのに、さすが戦前生まれ。しかもドイツ人。シラミくらいで動じません。
その武器でもってシラミを見つけ出したのは長女。「あっ!!!いるっ!!!!」と叫ぶところを覗き込んだ時、一瞬小さな黒い虫が一匹、髪のシルエットの上を動いたのが見えました。しかし、長女をもってしてもそれ以上はみつけられず、です。
こうして駆除する
日曜日のドイツは一部の例外を除いてお店は強制的に休業しています。
その例外の一つが薬局。全部ではありませんが、薬局同士の取り決めで、交代でどこかは営業するようにしています。
その一軒で早速買ったのが、駆除薬と専用の金属櫛です。
髪全体に塗り、10分待ってお湯で洗い流し、1週間後に同じ処置を繰り返します。あら簡単そう♪
ちなみに、買ったのは100ml入りですが、毛量が多くてロングヘアの次女と、長いが薄毛の三女、という2人の2回の使用で使い切りました。1人だけなら4回はいけそうです。
シャンプー後に、この櫛で死骸や死にかけの虫および卵をとりのぞきます。
櫛はものすごく目が細かいので、絡みやすい子供の髪をとけるか心配しましたが、シャンプーの主成分が高濃度のシリコン。
塗る時は油を塗っているような感じですが、洗い上がりはサラッサラのツヤッツヤ。
そもそもが子供の髪の毛なのでツヤサラではありますが、見事なもんじゃありませんか。
強い匂いもなく激しく乾燥することもないシャンプーではありましたが、鉱物油が入っている、と注意書きがあり、予防のために日常使いするような物でもなさそうです。
頭髪以外の処置
シラミがわくというのはドイツでは珍しい話ではなく、恥いることでもないので、身の回りでも経験談を聞いてます。
それを思い出しつつも、改めて調べたところ、
3日間吸血できないと死ぬ
一晩冷凍したら死ぬ
高温で死ぬ
乾燥で死ぬ
とのこと。部屋から出して放置しておけるものは3日放置。冷凍庫に入れられるものはビニール袋に入れて冷凍庫。洗濯できるものは高温で洗濯、洗濯に向かなくても乾燥機に入れられるものは乾燥機、という処置で良いようです。
シーツ類はすぐに全て替えましたが、布団やマットレスはスチームアイロンをかけました。
実際経験して知ったこと
これが3週間前のこと。
あれ以降、目をこらして子供の頭をチェックしていますが、正直よくわかりません。
つまり、こういうこと↓
虫は見えない
老眼と疲れ目と薄暗い環境のせいで見えていないのもありますが、よほどたくさんいないと動いているシラミをみつけるのは難しいのです。
卵の見分け方
白いものをみつけても、フケがある頭皮だとフケだと信じたいですが、フケは髪にしっかりついていないので払えます。
卵は髪にがっちりついていて、爪ではさんで毛先まで滑らせないと取れません。
そして、卵は地肌すぐではなく、5ミリほど離れたあたりについています。
目の細かい専用櫛でといたあともまだついていたので、結局手でとりました。
いま調べたのですが、地肌6ミリゾーンよりも離れた毛先についている卵があっても、それは抜け殻だそうです。
ここに書いた以外にも対策はとったし、子供達自身が「もう全然痒くない」というので楽観視していますが、今日あたりそろそろ、おばあちゃんオススメのシラミチェック方式で再確認してみようかな。
以上、ゾッとするような話ですが、いつあなたの身にふりかかってくるかもわかりません。
ところで、さらっと書きましたが、実は多分私もシラミを飼っていたのです。
しかも、子供の頭をチェックした時点では自分に関しては過去形でした。
次にはそれについて書きたいと思います。