一番よく効く咳止めは？
これまで『咳のメカニズム』や『慢性咳嗽の原因』について解説してきましたが、今回は『咳止め』についてのお話です。
病院を受診してもらった咳止めを飲んでも、『なかなかよくならない・・・』と感じたことがある人も多いと思います。
咳止めは、正式には『鎮咳薬』といいますが、どのような種類があり、どこに作用しているのでしょうか？
鎮咳薬には『中枢性鎮咳薬』と『末梢性鎮咳薬』の2種類があります。
中枢性鎮咳薬は、脳の咳中枢をブロックすることで鎮咳効果を発揮するため、どの咳にも効果があるとされており、麻薬性と非麻薬性の2種類があります。
また、末梢性鎮咳薬は、咳中枢ではなく、気管支拡張、抗炎症、去痰などによって咳受容体の反応性を2次的に抑制する薬をいいます。
一般的に鎮咳効果の高い順に並べると『中枢性麻薬性鎮咳薬＞中枢性非麻薬性鎮咳薬＞末梢性鎮咳薬』の順であると考えられています。
どうせ飲むなら効果のあるものを飲みたいと思いますが、最も効果の高い鎮咳薬は、何でしょうか？
咳を止めるために一番大切なこととは、鎮咳薬を飲むことでよいのでしょうか？
お役に立てれば幸甚です。ドクターP
医師や医療者に無料で相談・質問できる
「メディカルアンサー」
https://youtu.be/bgGlyT8mEBY