膠原病と抗核抗体

皆さん、こんにちは。ドクターPです。

本日は「膠原病と抗核抗体」のお話です。

抗体抗体というと、どんなイメージを持ちますか?

通常、抗体というのは、細菌やウイルスなどの外敵に対して自分の身体を守って防御するための免疫反応の一つとして作られます。

でも、中には自分の身体の組織を異物と認識して反応してしまい、抗体が作られてしまうことがあります。

これが自己抗体と言われるもので、これによって攻撃されて、反応がでてしまう病気が、膠原病や自己免疫疾患という病気です。

ただし、膠原病や自己免疫疾患といっても血清反応陰性といって、自己抗体が陽性にならない疾患もたくさんあるため、自己抗体の存在だけが膠原病や自己免疫疾患を規定している訳ではありません。

自己抗体のうち、自分の細胞の核の構成成分に反応する抗体を総称したものが、抗核抗体です。

何故、「総称したもの」というと、核の構成成分にらDNAやRNA、蛋白など様々あるためです。

この抗核抗体はどのように検査するのでしょうか?

(・・直接測定している訳ではないんです)

どんな疾患で陽性になるのでしょうか?

(・・膠原病だけではないんです)

陽性になれば異常なのでしょうか?

(・・実はそうではないんです)

どんな膠原病が陽性率が高いのでしょか?

(・・膠原病でも関連性の高い疾患があります)

こうした事が理解できると、どんな時に測定すればよいかがわかります。

抗体抗体が陽性になったというだけで、自己抗体検査を何種類も提出したり、膠原病科に紹介したりしなくて済むようになります。


「する必要のない検査はしない」これにつきます。

動画をみると、きっとそうならなくなるでしょう

お役に立てれば幸甚です。

ドクターP



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