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#18【やってみよっ対話型鑑賞】あなたが大事にしてること教えて。伝統と革新のコミュニケーション

オンラインで、絵画作品をおしゃべりしながら30分程度じっくりみていきます♪
作品情報は鑑賞の最後に紹介します。


メンバー

今日のファシリテーターは大人のやさしいアートゼミを主催する村上静香が担当♪

鑑賞スタート!

皆さん見えてますか?じゃあ今日はこの絵を見ていきましょうか。まず1分ぐらい取るので、お1人でそれぞれ見てください。

(じっくりみる)

1分ほど経ちましたので、みんなで話しながら見ていこうと思いますがいいでしょうか。

はーい◎

ありがとうございます!じゃあ、この絵の第一印象でも見つけたものでもなんでもいいので、どなたからからでもぜひ聞かせてください。
はい、じゃあ遠藤さん!

頑固そうな男性がいますww

頑固そうな男性がいるんですね。なるほど。男性はこっち側(右の人物)ですかね。「頑固そう」って思ったのはどっからなんですか?

口をこう、一文字にきゅって結んでいるような感じがするのと、あとすごく、なんて言ったらいいのかな~頑固そうってどこからそう思ったんかな。 眼差し?

どうも、頑固です

ほう、眼差しがどうなってるからですか?

疑り深そうな眼差し。

疑り深そうな眼差し。 この目のどこがどうなってるとかありますか?

うーん。ちょっとズームしてもらってもいい?

OK!

なんか、笑ってない。目が、にっこりとかじゃなくって、スンってした目で、こっちを見てる。

なにかね????

こっち側を見てると。

うん、笑ってないってところかな。

なるほどね。笑ってなくって、口も真一文字みたいなところから、頑固そうだと。真顔だとは思わなかったってことなんですよね?

うーーん、なんか、ちょっと疑り深そうな感じがしたんやけど、なんか顔がさ、若干だけ左に傾いてるようにも見えてるんよ。「ん?」みたいな感じかな。

なるほどね。なんかこう、首をかしげてるとか、少しだけそんな印象があるってことなんですね。

うん、ほんの少しだけ傾いてる。

少しだけ。ありがとうございます。まずこの男性、頑固そう、疑り深そうっていうところをあげてくれました。性格の部分ですね。
ではStuart、どうぞ。

はい。この男性の目がすごいこっちを見てて、なんか見つめられてる感じなんですけど。うーん、で、これ絵画作品だと思うんだけど、なんか写真を撮られるためにポーズをとって。すごい、体が緊張してるっていうか。緊張してる硬さみたいな、なんかそんな感じがします。

はいはい、ありがとうございます。その、ポーズの感じとか緊張感ってどこからそれを感じましたか?

緊張感はやっぱり、今遠藤さんが言ってるみたいに、口をぎゅっと結んで、顔がちょっと全体的にこわばってる感じ。だから、目をカッとこう見開いて、まばたきしないぞ!みたいな感じに見える。

あー、目もちょっと力が入ってる感じがするんですね。口だけじゃなくて。

そうそうそう。あと手になんか道具を持ってるじゃないですか。なんかこう、持ち方っちゅうのかな。この手がぎゅっと柄のところを握りしめて、直立不動にに近いような感じ?がするので、そういう、写真撮られるときの緊張感みたいなものを感じます。

離さぬ!

おお、なるほど。確かに手のぎゅっていうところ、口元も。目もカッと見開いてるみたいな。全体に力が入ってるっていうところに注目してくれました。あともう1点、こっちを見てるっていうのは、どっちを見てるっていう風に見えてます?

どっち?うーん、自分が見られてる感じがする。

ほう、Stuartが見られてるような、もう真正面から見られてるっていうのを感じてるんですね。

真正面から見られてるかなあ?うん、そうですねえ。厳密に言うと、本当に自分と目が合うって感じとはちょっと違うかもしんないけど。でも、なんか最初に言ったみたいに、写真撮られる時の「はい、今から写真撮ります。こっち見てー」っていう時に、僕がいる側に写真カメラマンがいるんだけど、そっちを見てるような感じがするんですよね。

なるほど。ありがとうございます。力を込めてこちらを見ている男性っていうところをあげてくれました。
きーぼーはどうですか?

えっと、第一印象で言うと、何回か僕この絵をね、GoogleのArt and Cultureで偶然出てきて見たことがあるんですけど、嫌いなんですwww

wwwwww

結構スパッと言いましたねwww

なんか嫌いっていう印象を持ってて。でも今Stuartの話を聞いて、なんか緊張感とかそういうとこかもって思って。

緊張感を感じるところに、なんか嫌いっていう気持ちになってたんですね。

うん。なんか心地よくないというか、ピリッとした感じなのかな。見られてるっていう感じなのかな。もしかしたら、そういう雰囲気が嫌いなのかもなって。

きーぼーが感じてる緊張感は、どっから感じてるんですか?さっきの目とか口とか手とか?そういうところ?

そうそう。あとなんとなく、その背景の絵、写真みたいっていう風に言わはったので気が付いたんですけど。後ろの家の、例えば縦の線のところとかも、結構精密に描かれてるなと思って。その精密さみたいなんが、神経質な感じに見えるのかな?その辺からももしかしたらちょっとこの緊張感的な、神経質的なものを感じてるのかもしんないです。

きっちり!!!!

なるほどね。神経質な感じで、なんか細かいとか、ズレが許されないとか。そういうイメージですか、神経質って?

ズレが許されないかはわからないけど、細かいところまですごいきっちりしてる感じ。

なるほど、ありがとうございます。
じゃあ、遠藤さんどうぞ。

はい。今、背景の建物たちの縦の線に注目してくれたんやけど、それを見ていくと、やっぱりこの右のおじさんは縦ストライプのインナーを着てて、で、真ん中のデニムのオーバーオールみたいなやつも、真ん中にピンって縦線があって、

入ってますね

なんか藁を突つくやつ?この手に持ってる三叉みたいなやつも縦のラインが強調されているみたいなところで、結構その縦の線からも、やっぱりこの人もすごく神経質そうな感じが伺えるなって思いました。

シャープ!!!!

あー、ありがとうございます。ここの家の線と同じく、ここからきーぼーがなんか神経質そうっていうところを言ってくれましたけど、おじさんの服にもなんか同じ要素がありそうだぞっていうことですね。 繋がってるこの辺のところが、同じような印象を与えてくるって。そんなことですかね?

はい◎

ありがとうございます。そしたら、このおじさんを、もうちょっと見ていきましょうか。
じゃあStuart、どうぞ!

なんかちょっと流れに水をさすんですけど、隣にいる女の人のこともちょっと言いたくなってw
この女の人もなんか口をムって結んで。若干眉間にしわが寄ってる感じで。すごい不機嫌?なんかやっぱりこの人も神経質そうだし、なんか面白くないことがあったのかな?っていうぐらい不機嫌そうな感じなので、この2人が並ぶとダブルで、なんかちょっと固い感じ?なんか2人とも笑わない感じがすごいして。
なので、きーぼーが「この作品あんまり好きになれない」っていうのも、この人たちは笑わなさそうだなって思うと、確かにあんまり好きになれないかなあ。

気付けば10年ぐらい笑ろてまへん…

おお、面白いですね。さっき写真を撮るためにビシッて緊張感持ってるって話もありましたけど。今「笑ってない」じゃなくて「笑わなそう」っていうのは、もっと性格的なものっていうことで見てくれたんですかね?

そうですねえ。普段からあんまり笑わない人たちみたいな感じがするなあ。

それは眉間や口以外にも見えますか?

ねえwww 顔の表情以外で。うーん、難しいなあ。ごめんなさい、ちょっと今、他の根拠が見つけらんないですw

ありがとうございます。今のシーンを切り取ったっていうよりは、この人たちの日常とか性格みたいなところについて、Stuartが言及してくれました。 そんなところも含めてどうですかね?
どうぞ、遠藤さん。

普段から笑わないのはどこから?についてなんやけど、この女性の目線の先が、いわゆるこちら側にいるかもしれないカメラマンの方ではなく、右のおじさんの方を見ているように見えていて。まぁ目がブルーなので、焦点がどこに合ってるのかがちょっと分かりづらいっちゃあ分かりづらいんですけど、体の向き自体がその男性の方に向いている気がしているので、そっちの方見ているのかなっていう気がするんやけど。
っていうことは、この男性に対して何か思うことがあるとか、何か怪訝なこととか眉間にしわを寄せるようなことがあるから、こういう表情をしているのかなと思って。
なので、日常からあんまり好ましくない関係性なんじゃないかなってwww

ねぇあんた…

もう悪いとこしか出てこないんだけどww
この2人の関係性について、男性に対して思うところがあるって言ってくれたんですけど、遠藤さん、この2人の関係性ってどんな感じで見てますか?

記念写真を撮るシチュエーションってなったら、夫婦なのか?でもちょっと面長なところが似ているなってのもあったので、もしかしたら血縁?家族??

なるほど、うんうん。夫婦とか家族とか結構近い関係性の2人?

そうだね。

で、関係性はなんか良くなさそうだぞっていうww この体が男性側に向いてるっていうところからあげてくれましたね。この2人の人物のところで、他に発見したこととか気になってることある方いますか?
Stuart、どうぞ。

まず男性の方は服装が、さっき出てたストライプのシャツに、デニムのオーバーオールみたいなんだけど、その上にジャケットを羽織ってて。なんでジャケット羽織るんか?農作業する時にはジャケットが羽織らんやろ!って思うんやけど。ジャケット羽織るってことは、一応ちょっとお洒落しようかな、みたいなつもり?で、左の女の人は白い襟付きの服、ドレスでブローチつけてるから、この人もちょっとおしゃれしてる。 ちょっと胸のとこがなんかフリフリフリみたいなのがついてて。

うん、なってますねえ。

ちょっとこう、おしゃれしてる感じ。2人ともちょっと着飾ってる感じがするんで。だから、これはさっきも言ったように、絵画として描かれたものだと思うんですけど、本当に記念写真をするために、2人でこうちょっと意識して着飾ってるような感じ?がします。

一張羅だが問題あるかね?

ふんふん、ありがとうございます。服装は普段着みたいな部分も見えるけど、ここの飾りとか、ジャケットを上から着てるっていうところから、普段着の上に着飾っている。 で、それは記念写真のためなんじゃないのか?ってことですね。他に記念写真っぽいみたいのってあります? ポーズ、服装、そのあたりですかね。

あー、ごめんなさい、逆のこと言っちゃうんですけどww 記念写真でなんでこの道具持ってんねんっていうwww

そうそうそうwww

逆に記念写真ぽくないので、それがすごい気になります。自分で言ってて逆のこと言うんですけどw そこが不思議。

なんか道具を持ってて、記念写真みたいに着飾ってて。この道具と、さっき「農作業なのにジャケットを着るって」ってStuartは言ってくれたけど、ここにちぐはぐな感じがあるってことですね。ちぐはぐさみたいなところから、考えてることとかこんなシチュエーションなんじゃないかとか、言える方いますか?
はいじゃあ、きーぼーどうぞ。

男の人は、なんかオーバーオールなのかなって思って。で、農作業してそうな服の上にジャケット羽織りましたってなると、うんうんって思うんですけど。女性の服がよくわからないw あんまり馴染みがないw

男性の服はどんなもの着てるか理解できるけど、こっちの女性の服はどんなシチュエーションのどんな服っていうのがわかんないってこと?ほうほう。具体的にはどの部分ですか。

あーでもそうか。例えば、襟元って言うんですかね、首の。その辺はお祈りする人?

神父さんとか?シスター??

あ、そう!シスターみたいな感じがするし、なんかペンダント?アクセサリーもなんだろうって感じがするんだけど。その上に茶色のフリフリのついたやつを着てはるから。上に着るそれは何??って感じで。割烹着?

アンバランス!!!!

私もエプロン的なものかなっていう風に見てたけど、どうだろう。でも、もしシスターが着てるような服で、その上から割烹着を着てるってなったら、連想することとかあったりします?

仕事と生活。

あーw どっちが仕事??

シスター

シスターが仕事。それをどっちもこの服装で表してるっていうことなのかな?

あー、なのかなあ?

なるほどなるほど。面白い。他の方、今の観点はどうですか? この服装がなんかちぐはぐなところ、この女性の服なんなんだろう?ってところでシスターっぽい。その上から割烹着みたいな。
遠藤さんどうぞ。

なんか記念写真を撮る時に、自分がどんな格好するだろうって思った時に、自分がどう見られたいかみたいな服装をするのかなって思って。その時に、身の丈にあった格好というか、着飾って自分を誇張するのではなく、2人とも身の丈に合ったものの要素が入ってるっていう気がするので、現状の自分に誇りとかプライドとかがあるのかなっていうような感じがしていて。
最初、私が右のおじさんが、頑固そうみたいな話をしたんやけど、っていうことは、何かこの仕事に対しての自信とか、そういうものがあるのかな?
で、左の女性は左の女性で、ちょっと何の仕事か、何の格好なんかいまいち私もわからないんですけれども、何かアピールしたいことがあるのかもしれない。

ありがとうございます。現状の自分で、カメラの前に立っているみたいな。そんなシチュエーションとして。今の自分の生活がそのまま現れてる服っていうところから、満足してる、自信があるっていう風に見てくれたんですね。
そんな服装のところは満足してる。でも顔は結構ね、皆さんさっき、口を真一文字にして頑固そうとか、ちょっと不機嫌そうみたいなことで、自信がある服装や自分の生活に満足してる服装と、さっきまで皆さん見てくれてた表情や感情っていうところと、ちょっとちぐはぐな感じもするんですけど、この辺ってどんなふうに見ていくといいんだろう?繋げてみるとどんなストーリーを考えられるかな??
遠藤さん、どうぞ!

ごめんね、立て続けにw なんか、後ろの建物が、上の窓を見るとレースカーテンがかかってて、下の窓を見ると、ブラインドが全部閉まってて。で、左の黒いところが窓?そこもなんだか、家の中は見えてないみたいな、ちょっとそういう、家の建物の中は伺い知れないみたいな状態で描かれてるなって思って。それを人に例えると、その人の心だったり、内面とか考えていることも伺い知れないみたいにも繋がってくるのかなって思って。
なので、この2人の人物について、何を考えてるのか、心の中がよくわからないみたいなことだったりが、リンクしてくるのかもなって思いました。

家の中は見せれまへん、心の中も見せれまへん

ありがとうございます。さっきこのね、後ろの直線と神経質そうっていうこの服装の直線繋いでくれましたけど、こっちの方も窓とかが閉まってる、中が見えない。ブラインドが閉まってるって言ってくれたのってどの部分ですか?

真ん中のね、ちょっと黄色い部分が全部ブラインドなのかなって思ってて。ちょっと下がさ、隙間開いてるやん?

あ、ここねーー。窓が、もう中が全然見えないみたいな。 うんうん。先ほどと同じで、後ろの家とこの人たちの性格みたいなところを紐付けてくれて。中が見えなそうっていう。

(首を傾げながら手を挙げる)

なんか、すごい迷ってるけどww

すごい迷ってるww

いや、なんか、まとまってないんですけどw 記念写真みたいな話もあったけど、やっぱり絵画やと思うんですね。
だから頑固そうに見えるとか、この服装とか、持ってるものっていうのも描かれていて。あくまで画家が見てるものが描かれてる。見てるっていうのは、実際目の前で見てるかどうかはわかんないんですけど感じてる印象とか思いとかが、現れてるとは思うんですね…。なんかそこからがまだなんともなんだけどw

wwwww

中が伺い知れへんとか、こういう服を着てるとか、持ち物がこんなんだとか、表情が頑固そうとかっていうのを、画家とこの人たちとの関係みたいな視点から見ても面白いのかなって。なんか見えてくるかな?と思いました。

あー、なるほどね!この家の描かれ方と人物たちがリンクしてるとか、この人たちの表情とか服装とか、真正面から捉えてるっていう描かれ方に、画家のメッセージとか感情みたいなものが現れてるんじゃないか。
それがどんな視点なのかっていうところを、みんなで見てみたいなってことですかね?

うん、そうです。その視点も面白いかもかもな~ぐらいですww

ちなみにそういうふうに見てみると、今までの話含めてきーぼーは、画家の人はこの2人にどんな印象を抱いてそうって思ってますか?

めっちゃ難しいwww

ごめんwwww

や、ちょっと今のところはですけど、なんか勝手に家族が描いて描いてる気はしてて。
その息子なり娘なりが親を書いたのかなって。で、その子供から見た親っていうのは、例えば頑固そうとか、きっちりしてるとか、でも職業は農業しつつとか。女性の方も、仕事しながら、家のこともしているとか。なんかね、僕、学校の先生にも見えてきたりして。でも家はすごいきっちりされていたなとか。ただ、何か子供から見ても見えないところがあったのかなとか・・・っていう想像ですw

君たちのためを思って言っている

なるほど。ありがとうございます。ちなみに、学校の先生っていうのは?

いや、服装でもしこの茶色のがなかったら、学校の先生もあり得るなって。

うんうんうん。ちなみに学校の先生って、どんな存在ですか?

きっちりと厳しい感じ。厳格なw 定規で手叩かれそうな感じw

wwwww

古いタイプの学校の先生ね?頑固や神経質なだけじゃなくて、それを人にも強要してきそうな。そんな厳しさみたいなものも感じてるんですね。あー、ありがとうございます。
今、絵の全体を通して、人物について見てくれてますけど。
じゃあ遠藤さんどうぞ。

はーい、そうですね。やっぱり全体的に柔軟性がないというか、ちょっとした変化にも柔軟に対応できないような、固まった感じ?みたいなのがやっぱり全体的にあるなって思ってて。
なんか雲すらも、この位置から動けないんじゃないかぐらいw すごい緊張感でいっぱいの感じがしていて。
なのでなんか、私たちもこの人物たちのことが伺い知れない、理解できない、ちょっと固そうだなっていう風な印象を受けるし、おそらく左の女性も右の男性に対して「何を考えているんだ?」とか、ちょっとしたそういう相容れなさみたいなとこだったり理解できなさみたいなところがあるからこういう表情をしているのかなっていう風にも思って。
で、一方で、この男性が私たちを見ている視線も、きっと固定概念とかあるんだろうなと思って。なんか私とか金髪やから「お前は不真面目だ!」とかすごい言われそうな感じがしてw だから私たちに対しても、柔軟な捉え方とかコミュニケーションが取れないような感じにも見えてて。
だから絵全体を通して、すごい堂々巡りで、この理解できなさ、分からなさ、緊張感みたいなのがずーっとぐるぐるしてるように思えてきてる。

この人(女性)からこの人(男性)に対してもそうだし、この人(男性)から私たちに対してもそうだし。厳しさとか、緊張感みたいなものが連鎖する。でもそれは、それぞれの人が持っている「自分にはこれが正しい」と思ってることみたいなのがあるみたいな、そんな話なのかな?

あ!そうだね!!!!だからやっぱり仕事に対しての責任とかプライドとか自信とかも、多分この人にとってはすごく重要なことだったりもすると思うから。それぞれに多分守るべきものとか、大切にしてるものがあるような感じは、服装とかからする。

正しい自分でありたいだけなのだ

まとまっちゃった感じですけどwww

wwwwwwwww

実は30分ちょうど経ちまして、すごい綺麗にまとまった感じですけどw、他なんか言っておきたい方いますか?同じだよとか、ここはちょっと違うでもいいですし、きーぼーの嫌いの理由をもっと深掘ってもらってもいいですしw

あ、でもそうかw そう、嫌いで言うと、遠藤さんも言ったことかもなぁという気もしてきまして。
なんか僕も、今もかもしれないけど、結構神経質なところはあるし、細かいところが気になるタイプなんですよ。 特に10代、20代とかは。
で、でもそれってしんどいな、それって良くない、特に人にそれを求めるとかってやっぱり良くないなっていうことを学んできて、柔らかくなった方がいいな、柔軟な方がいいなって乗り越えたいって思ってるからこそ、これを見た時に「いやいや、細かさとか、仕事への真面目さみたいなのが正しいんだよ」みたいな、昔の価値観をエイと押し付けられてる感じ。でも自分はそれを乗り越えたいと思うから「いや、それは今ちょっと聞きたくない。見たくない。僕は乗り越えたいんだ」って思っているようなところから嫌いっていう感があるのかなって。

ほーーー、すごいですね。何か反応しちゃう部分があるんですね、きーぼーの中で。

もしかしたらそうかも。

おもしろい。

おもしろいねー。じゃあ一旦鑑賞はこのぐらいにしましょうか!
規律とか規範とか神経質さみたいなものの、揺るがなさや厳しさが心地良くないな、っていう印象を与えたりとか。逆に自分がそういう人間で、乗り越えたいっていう人だと、ちょっとじっくり見るの嫌だな、とかそんな印象を受ける絵でしたね!
じゃあこの辺で鑑賞を終わりにしたいと思います。お疲れ様でした!!

お疲れ様でしたーー!!!

今回鑑賞した作品

グラント・ウッド『アメリカン・ゴシック』 1930年  油彩、ビーバーボード
78 cm × 65.3 cm (31 in × 25.7 in)  シカゴ美術館

アフタートーク

きーぼーの話が、すごいよかったね。

作品と繋がった感があったね。

きっと嫌いな理由があんねやろうな~って思ってた。

私も嫌いな理由としては、女性より男性が前に出ているっていう時点でアウトやけどなこれw もうそこで嫌悪感いっぱいやった最初からw

なんか古い価値観って感じがするのかな。これみんな好きじゃなさそうですよね。褒める要素が出なかった、この2人に対して。

古い感じで嫌なんだけど、どっかでそれも否定しきれへん感じが僕にはある。今見ると古いけど、その時はその時で良さがあったんやろうし。逆に緩くなりすぎて、もうちょっと厳しさがいるよねっていう場面とかもあるわけやし。だから嫌やけど、認めざるを得ないみたいな部分もちょっとあんのかなあ。

Stuartはその辺、どう感じてたんですか?

うーん、そうね。最後に言ってた規律とか規範とか、盤石な感じがたしかにするなと思って聞いてた。だからこの作品自体、動くものが描かれてないというか、この2人もなんか直立不動だし。古い伝統に居座って、こう動かない感じがするなという風に、最後の方は聞いてて思ってた。まあ、閉塞感?っていうか、古い価値観みたいなね。

なるほど、たしかに。地に足がついた感もしますもんね。

しずかちゃんはどうやった?

私はね、なんかもうね、嫌な感じを通り越してコミカルに見えちゃうんですよねwww

へーーーwww

なんか、こんな真面目な顔してこっち見ちゃってるよって、逆にちょっと笑っちゃいそうw でもきーぼーの言うこともすごいよくわかるなというか。私も価値観が古めの田舎の方の出身なので、ちょっと繋がる部分があるなと思って聞いてましたよ。

そうなんやーー確かに都心ではない地域の、今まだ残っている風習っていうか、価値観みたいなことだったり。結構見る人の住んでる場所とか、育ちとかによっては、受ける印象も変わりそうな気がするなぁ。

こういう人たちがトランプに投票するのかなw

はー!まさにw

移民とかけしからんみたいなw

確かに。なんかこの棒が「こっから入ってくるな」みたいな境界線にも見えてくる。

そうそうそう、武器に見えるのよね、農作業の道具じゃなくって。

刺すぞ!みたいなwww

怖い怖いwww

なんか、自分の何かを守るためには、相手を攻撃することもいとわないっていうか。極端っちゃ極端な気もするけど、でもなんか、こういう人たちもいるんだっていうことを、今日すごくじっくり見れてよかったなって。
今だと多分、柔軟な人たちの方ばかりに目を向けがちというか。

たしかにね。窓が全部閉まっててシャットアウトされてるから、 コミュニケーションの取りようがなさそうだよね。この絵を見ながら、距離を縮めたり、相手に入っていくヒントはもらえなそうだなって。

ヒントはさ、あれじゃないの?左奥にあるサボテンみたいな鉢植え!w

あ、ここ?!会話の糸口やww

「素敵なサボテンですね♪」ってww

wwwwwww

唯一の外に出してるものを褒めるっていうのは、ヒントになるかもしれないよね!

確かにそうだね、糸口だねw  なるほど、いいね。
私たちは今日この人たちに一生懸命向き合ったけど、この人たちも私たちに向き合って.....くれてるのか?!これ、どうなんやろ?ちょっと分からんくなってきたww なんか糸口が少しでも見つかったらいいねえ。

あとは、「その手に持ってるもの何ですか?♪」とかw こっちが武器と感じてるだけでこれは道具で、自分を象徴するような大事なものなんじゃないかと思うので、なんかすっごい説明してくれそうな気がする。この辺にも話の糸口がありそうな気がするな。

あと、眼鏡も素敵よねw

ようやく褒めるポイントが!ww あんなに貶されっぱなしだったのがww

wwwwww

なんとかしてコミュニケーションを取ろうと!!www

スタンスひとつなのかもね!

おー!

向き合い方で、関係性もこれだけ変わるw

そうね、自分と価値観の合わない人との向き合い方っていう学びがありましたね。

日々コミュニケーションを考える私たちにとっては、大事な学びだったね◎

相手が大事にしている価値感を尊重して、
自分の価値観と交差する部分を見つけることで開ける扉があるのかもしれませんね。

おしらせ

しずかちゃんが主催する『大人のやさしいアートゼミ』からのおしらせ

対話型鑑賞に参加してみたい、という方向けに、お試し体験をご用意しています!絵の知識は一切問わず、1枚の絵を前にして、集まったメンバーでおしゃべりをする場です。少人数で実施してますので、ぜひお気軽にご参加ください!

《11月の予定》
・11/7(木)朝7:00~7:40
・11/13(水)20:00~21:00
・11/19(火)朝8:00~8:40
・11/26(火)20:00~21:00

お申し込みはこちらのフォームよりお願いします。
https://www.otona-art.jp/trial/

おわり

最後までお読みいただきありがとうございました!

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次回は11月10日(日)ごろにUP予定です。またぜひ読みにいらしてください♡

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