ビッグモーター - 同業他社の店舗前の街路樹にも伐採や枯死の事例 - 業界全体(中古車買取販売・自動車修理・板金塗装)を覆う闇?
マスメディアにとって忙しい日々が続く中、ビッグモーターに関わる疑惑の火の粉は同業他社へ飛び火し、中古車買取・販売や自動車修理・板金塗装に遍在する問題は拡がりをみせています。
中古車の買取・販売についても、鈑金・塗装についても、車検・修理についても、保険金の請求についても、ビッグモーターで発覚したような不正は、多かれ少なかれ、同業他社でも行われてきたようですが、ビッグモーター店舗前の街路樹が伐採されたり枯死している件に関連して、同業他社でも事例があると幾つかSNSに書き込まれていたので、Google マップ(ストリートビュー)で愛媛県にあるビッグモーター店舗の近くのガリバー店舗の様子を眺めてみました。
ビッグモーター松前店(2010年4月オープン)では、店舗前の歩道に植えられていた街路樹が10年ほどの間に消滅しています。
(ラーメン店と大型家具店を挟んで)同じ国道沿い(南側)にあるガリバー(アウトレット)伊予松前店は5~6年前までパチンコ店であったようですが、店舗前の歩道に植えられていた街路樹は(ガリバー伊予松前店がオープンした)2017年~2018年には消滅しています。
上記の事例(ガリバーの店舗)については、街路樹が消滅した原因は人為的なものではないかもしれませんが、時間があれば、SNSで報告されている同業他社の他の店舗についても検証してみたいと思います。
因に、甲府バイパス(甲州街道)を挟んで対峙しているビッグモーター甲府店(2018年5月オープン、ビッグモーターが開店する前はパチンコ店)の前の街路樹は消滅しましたが、ガリバー甲府バイパス住吉店の前の街路樹は青々と繁っているようです。
https://twitter.com/EhimeDaihatsu/status/1684817486041202688
「あそこの街路樹も切られてる」続々と寄せられる情報、詳しく調べると...
2023年8月24日
中古車販売大手ビッグモーターの店舗近くの街路樹が各地で不自然に枯れていたのを受け、名古屋市内の他の場所でも同様の事例があるとの声が複数寄せられている。市によると、自然要因で枯れる例も多いほか、住民や事業者が市の許可を得て伐採することもあり、一概に違法とはいえないようだ。
「名鉄堀田駅前の街路樹が2本だけ切られている」「近所の老人ホームの前だけ街路樹がない」。ビッグモーターの問題が明らかになって以降、本紙ユースク取材班にはこうした投稿が相次ぎ、市内各地の土木事務所にも同様の問い合わせがあった。
瑞穂土木事務所によると、堀田駅前の街路樹は2本同時ではなく、異なる時期に切られており、人為的な要因で枯れた可能性は低いという。担当者は「ハナミズキなどは弱いので、根が傷んでいると、暑い時期に続いて枯れることもある」と明かす。
市内では街路樹の大木化や老木化が進行。市は2015年に再生指針を示し、量の拡大から安全性の確保や管理コストの縮減にかじを切った。21年度からの5年間で5500本を更新し、3800本を撤去する計画で、切り株は今後も増えるとみられる。
伐採は枯れたケースだけではない。道路法の規定では、道路管理者以外が道路工事を行う際、管理者の承認を得る必要がある。車の乗り入れ口を設けるために歩道との段差を解消する工事などが該当し、これに伴い街路樹を伐採したり、移植したりすることもある。
市道路管理課によると、こうした工事は20年度は1206件、21年度も1235件に上る。担当者は「申請すれば何でもいいわけではない。駐車場を設置するなど、現状のままでは物理的に支障があるケースは認められる」と説明する。
ただ、街路樹の伐採を伴う工事は多くはない上、手を加えられるのは必要最小限の範囲。担当者は「店舗前の街路樹が全てなくなるような工事を認めることはなかなかない」と強調する。
(高橋雅人)
ビッグモーター前の街路樹、なぜ伐採許可? 広島市「視界悪いと事故の懸念」
こちら編集局です
2023/8/17
中古車販売大手ビッグモーターの広島市内の店舗付近にある街路樹が市の許可を得て伐採されていたのを巡り、佐伯区の無職男性(73)から「一企業の意向で公共の財産である街路樹を切らせていいのか」と疑問視する声が編集局に寄せられた。伐採は妥当だったのだろうか。経緯をたどり、専門家にも聞いてみた。
南区楠那町のビッグモーターの店舗。店に面した広島県道の植樹帯には、約150メートルにわたってプラタナスの切り株が12本ある。街路樹が葉を茂らせる前後の区間と比べ、やけに空が広い。同社は取材に対して「個別の店舗の状況は回答を控える」とするため、市の担当課に経緯を尋ねた。
南区維持管理課によると、同社は2021年11月に店舗をオープンする際、車の出入り口を設けるため、プラタナスの伐採を含む「道路加工」を市へ申請した。出入り口付近の2本と、見通しを良くする目的で前後の10本を伐採し、さらに約70平方メートルのツツジを剪定(せんてい)する内容だった。いずれも市は認め、開店に先立つ同年5月までに会社側の費用負担で伐採、剪定されたという。
許可した理由について、市は「以前は大学のグラウンドで車の出入りが少なかったが、開店後は増える。街路樹で視界が悪いと事故が起きる懸念があった」と説明する。「大規模スーパーの出店でも同様に許可していただろう」とも言う。
これに対し、店舗前を車でよく通るという南区の男性(69)は「歩行者の日よけにも役立っていたはず。一企業のために、市が広範囲の伐採を許可したことにがくぜんとする」と強調した。
街路樹はヒートアイランド現象や騒音の緩和効果も
「街路樹が都市をつくる」などの著書がある千葉大の藤井英二郎名誉教授(環境植栽学)は「安易に伐採を許可すべきでない」と主張する。街路樹には、都市の気温が周辺よりも高くなるヒートアイランド現象や騒音の緩和など、多様な効果があるためだ。車の運転時の視界についても、街路樹を適切に管理していれば大きな支障にならないと指摘する。
取材を進めるうちに、同社の福井県の店舗が無許可で街路樹を伐採した事案が報じられた。国土交通省福井河川国道事務所は「店舗に確認したところ、展示車を外から見えやすくするため無断で伐採したと認めた」とする。
広島市緑政課によると、市内には高木の街路樹が約3万7千本ある。近年の本数は横ばいで、維持管理費は年約10億円。それだけのコストをかける値打ちがあるから育てているはずで、簡単に切っていいものではない。仮に伐採を認めるとしても最小限にとどめるべきだろう。一連の騒動を、街路樹の価値を見つめ直す機会にしたい。
この記事を書いたのは余村泰樹(報道センター社会担当)- 自然が好きで大学は農学部へ進みました。趣味はランニング。夏場のランは木陰がオアシスです。
追記
この10年程の間、ビッグモーター松前店とガリバー伊予松前店の間にあるラーメン店と大型家具店の前の街路樹は(一部、樹勢が衰えたものもあるようですが)元気に育っているようです。
追記
長い前置きを末尾に移動しました。
7月下旬から兼重親子(ビッグモーター)がマスメディアを席巻した結果、放送時間や誌面・画面の制約もあって、数多くの重要な事案に対する国民の関心が薄れました。ウクライナの戦禍は報道され続けましたが、例えば、旧統一教会に関する話題が取り上げられる機会は激減しました。
その後、8月24日に1F(いちエフ、福島第一原子力発電所)に林立するタンクの中身(様々な放射性物質を含有する水をALPS(Advanced Liquid Processing System)で処理した水)を海水で割って今後30年近くに渡って断続的に発電所の沖へ流し始めたところ(いつものように)中国(と韓国)が騒ぎ始めた結果、ビッグモーターに関する報道も減りました。
一方、ジャニーズ事務所と(没後数年が経った)創業者(弟と姉)に関する報道も半年前には想像もしなかった展開になりました。