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視点の自由研究No.84「視点_仲間が増えるということ」
2019年に起業して早4年。幾多の困難にあいながらもなんとかここまで航海を続けてきました。そんな今期、わたしたちにも新たなメンバーが加わります。メンバー紹介はリアルにお会いするお客様たちにするとして、新メンバーが増えることは経営者側から初めてする体験でした。今回は経営者の端くれですが、メンバーが増えるということについて考えてみたいと思います。
「覚悟」
昨年、あまりいい数字が出せなかった弊社。正直に言えば苦しい経営状況というのが本音です。そんな状況ですので新メンバーが入るということにかなり自分達の方がシビアになっていたのは間違いありません。
新メンバーは元々古巣の会社が一緒だった人間です。独立後も助っ人として幾つかの仕事を一緒にさせて頂きました。いわゆる旧知の仲と言えるもので仕事ぶりや性格などお互いに理解できている方です。そうした仲だからこそ人間関係をうまく構築できる点や自分達の経営状況などを詳らかにして事前に双方で合意と覚悟ができたのはとても良かったと思います。
人間関係というのはとても重要です。自分の手痛い経験もあることからキャリアを積まれた方は特に人間関係を大切な要素として考えるのをおすすめするくらい大切だと考えています。
特に経営側から見てみると仲間が増えることの喜びより、そのメンバーの生活なども心配しなければなりません。期待より不安が勝るというのは本音としてありました。
「タイミング」
それでも採用へと踏み切ったのは、以前書かせて頂いたのですが運と縁とタイミングが今ここという状況になったのが大きいです。
詳細は新メンバーの境遇にも影響していますのでここでは割愛しますが、自分達から見てもこのタイミングは大きいと思っています。
起業して4年。多くの方に助けて頂きながらここまできました。よくこんな二人だけの会社に大きな仕事を任せてくれたなと思うばかりで、皆様にはこの場をお借りして感謝を伝えさせてください。いつもありがとうございます。
そうした環境ではありますが、4年もやっていると飽きられてくるのも事実。作り方や作るスタッフをその都度変えていけるのが弊社の強みではあるのですが、やはり大元であるプロデュースは二人であることは変わりありません。良くも悪くもこの二人だから来た仕事であるのも当たり前でした。
ですので経営視点で考えてみたとき、新たな接地面が必要だと感じていました。そんな時に新メンバーの存在が現れてくれたのはまさに巡り合わせ的な感覚を覚えました。
どんな企業も飽きられるタイミングはやってきます。その時にどう次の一手を打つか。新たなメンバーという切り口は私たちにとっても必要不可欠な要素だと考えています。
「化学反応」
新たなメンバーが増えることで、今まで二人で考えていたことにもう一つ別の視点が入ります。この化学反応は経営として大きな力になると思っています。営業面での多様化や人脈の変化など、組織に新たな視点が持ち込まれることで今までと違ったか化学反応を起こせる。
経営者として会社に関わる中で初めてのこととなりましたが、こうした会社への新しい血の入れ方は大変貴重な経験となりました。
お互いに大変なこともあると思いますが、だからこその化学反応を楽しみにしています。
「新入社員の方へ」
さてここで少しだけ皆さんとシェアできることがあるとすると、新入社員の方へのメッセージでしょうか。
経営者の端くれとしてメッセージさせて頂くと、会社の経営で新人を入れるというのは大変です。新人の給与、福利厚生はもちろんのこと、税金など国に対しての責任、金銭的に抱える量は実際大きいです。
それでもあなたを採用したのは、会社に新たな血を入れる必要があるためです。謙虚さは必要ですが、会社はあなたの視点も求めています。ぜひ自分なりの視点を会社と共有してみてください。経営者として、これほど嬉しいことはないのではないでしょうか。
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