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視点の自由研究No.158「視点_今求められる気分、ご機嫌」
2024年現在、SNSはじめ各メディアで炎上が話題になる世の中です。
SNS、番組、広告、映画、記事、ニュース、コンテンツと呼べる全ての表現物は今こうした世相を意識した作りへと変化しています。
こうした世相はメディアに留まらず、個人の対応、リアルでの人間関係まで浸透してきているのは皆さんも感じていることだと思います。
今回は、炎上を回避する方法ではなく、今どういう対応が一番しっくりくるのかを個人的な見解から探ってみようと思います。
「フキハラ」
フキハラという言葉をご存知でしょうか?不機嫌ハラスメントの略です。
口調や態度で自分が不機嫌な気分であると示し、相手に不快感や威圧感などを与えること。たとえば不機嫌な態度で部下に対して無理難題を押しつけたり、ほかの人に対して悪態をついたりするなどです。
最初に知った時にはついに気分までハラスメントになるんだ、という感じでしたが今や人当たりを考えると、確かに求めれえているなとも思っています。
どんな人でも機嫌が悪い状態での関係は、避けたいと思うのが人間。特に現在社会においては、仕事内容もコミュニケーションがかなりのウェイトを占めるような社会になってきている今、不機嫌という気持ちは相手へのマナー違反になっているのかもしれません。
「ご機嫌」
そんな世相の中で、仕事をするにあたり、ちょっと心掛けていることがあります。それが「ご機嫌」。
映像作りにおいて、特に制作を担当する人間は、数多くの人と関わる必要があります。クライアントをはじめ、スタッフへの対応。仕事のクオリティもありつつですが、対応面での丁寧さが顧客満足度につながるのも間違いないと思います。
プライベートでも店員さんへの対応や、家族でのコミュニケーションなど、不機嫌な状態は、その気持ち当人にとっても、もうメリットと呼べる条件を引き出すことが難しい状況でしょう。
ご機嫌なおじさんはやはりいいと感じることが多い。
周りの人も幸せな気持ちにしてくれる。
周りのためにヘラヘラこびへつらう必要はありません。かえって皆に迷惑をかけることもあります。ただ人間関係を考えると「怒り」が最初にくることは良い結果を生まないという経験はあります。
仕事への対応、社会問題への取り組み、ミクロからマクロまで「怒り」「憤り」という強い感情の力で動かすことをしてきた人間。広告という社会に感動で人を動かす仕事に携わる端くれだからこそ、そうした強すぎる感情よりも優しく柔軟な気分で課題に取り組みたい。
ヘラヘラしているわけじゃない。
毅然とイライラも違う。
ご機嫌な気分が今、求められているのではないかと思っています。
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