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視点の自由研究No.109「視点_うさぎとかめ」

昔話で有名なうさぎとかめ。かめが一歩ずつ前進していく中、うさぎは最初は独走し、余裕と感じたことでレース中盤で居眠り。結果、うさぎは敗北するというあまりにも有名なお話。

今回はこの昔話に準じて教訓を改めて紐解いていきたいと思います。

「競争相手」

仕事をしていると競争相手というのは気になります。時には社内の人間だったり、時には競合先の会社だったり。とかく人間というのは競争好きなところがあり、比べる相手がいると意識してしまいます。

ですが起業後、プロデュース主体で仕事を始めたことで、この競争という感覚が薄らいできているのは間違いありません。というのも、今まで培ってきた人脈と知り合った数多くのスタッフの方達のお力をお借りすることで、ようやく一つの映像作品を生み出す仕事だからです。

コロナ以降、業界の激変ぶりも重なることで、競争という視点は薄らいでいるのも事実。争うことよりも生き残ることを意識せざるを得なかったのかもしれません。

「ゴールだけを見る」

さて、かめとうさぎの昔話に戻り、なぜかめが勝てたのか?を考えてみたいと思います。うさぎは先ほど書いた通り、かめを相手として見ていました。相手に抜かれなければ負けないという競争のルールに則した戦い方です。

では、かめの視点で考えてみましょう。かめは一体誰と戦っていたのか?様々な視点や価値観がありますが、個人的にはかめは自分しか見ていなかったのではないか、と考えています。ただひたすらにゴールすることだけを考えていた。実はレースではなく、単純にゴールに向けて走ることだけをしていたという見方があっても面白いんじゃないかと思っています。

「勝ち負けではなく達成」

前述の通り、起業後の仕事のスタイル、社会情勢の変化もあり、競合という視点はほとんど感じられなくなりました。ローカルにいると相手も重要ですが、何より生き残ることに重点が置かれたのはとても大きなことだったと思います。

そうした環境にいること、そして仕事をしていく中で本当に大切なことは相手に勝つことではない、という実感があります。

起業という目標へ走る、仕事を受注するために頑張る、任せてもらったプロジェクトを成功させる。そうした日々の目標を達成することだけに集中する。

生きていく中で他人という存在を争う相手として見ていては、見ることができない世界がある。実はそここそ自分が望んでいた世界のような気がしています。

大切なのは、ゴールだけを見て走ること。

競争相手は自分自身なのです。

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