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映画「落下の解剖学」を観たんです
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映画「落下の解剖学」
を観てまいりました。
おフランス映画ですが、いつぶりでしょうか?
いやあ、この映画感想文マガジンが3年前からなもので、その前が不明なのですが、相当な期間観ておりません。これでもフランス語を第二外国語で選択して、おフランス好きだったのですが…いやはやいやはや。
なるべくカンヌ国際映画祭関連をチェックしようと思っていたのですが、それすら怠っておりました。
まあ、本作品はカンヌ国際映画祭パルムドール受賞の上に、ゴールデングローブ賞を受賞し、間もなく発表のアカデミー賞は外国語部門じゃなくて、本選ってコトなので、流石に気になります。外国語部門なんてもはや目ではない!ってコトですな。まあね、外国語部門と本選では、世界的に入って来るマニーの額が桁違って来ますから。仕方ございませんなあ。そりゃ、目指しますよね。
あ、今は国際映画部門って名前に変更してるのね。日本の「PERFECT DAYS」は言語も英語ではないので、こちら止まりと。監督もアメリカ人ではないから仕方なしってコトですな。
さて、本筋に戻りましょう。
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ストーリーにある
現場に居合わせたのは、
視覚障がいのある11歳の息子だけ。
ってのは、ちょっと違うかな?
だって、息子は父親の死体を発見したワケで、死んだ瞬間に居合わせたワケじゃないはず。
なので、この映画の中心である
父親の死が事故か、殺人か、自殺か
を知る人物は、本当に誰もいないはず。妻が殺したのでない限りって(注)は入るけれど。
この映画には、冒頭で起こる父親であり夫の死についての謎を解いていくサスペンスミステリーの面白さもあるけれど、
メインは
夫殺しの容疑者となる妻に対する裁判の様子、法廷劇って要素であって、
検事や警察からの追求のイヤラシサが
どうにもこうにもヒリヒリさせられましたな。
その上、11歳?の息子へのプレッシャーが、
何とも痛々しかった。
目が不自由が故の不甲斐なさ、
裁判で明かされる両親の見知らぬ姿、
愛する母が殺人犯なのかという不安、
等等。
そのプレッシャーを映画では、彼が弾くピアノで効果的に表現していたと思うのだけれど、激しかった激しかった。↓
イサーク・アルベニス(1860年5月29日〜1909年5月18日)により作曲されたこの曲は、スペインのピアノ作品の演奏と研究をライフワークとしているルクセンブルク出身のスペイン人ピアニスト、ミゲル・バセルガによる演奏が有名らしいので、音源だけを貼っておきます。↓
もう一曲、被害者である夫が、妻がインタビューを受けているのを妨害するように大音量でかける曲があるのですが、ワタクシは、こちらのピアノ曲の方が映画を効果的に表現していたと思いました。
つくづく、子供にとって両親の離婚がどれだけの大きさかを占めるかを考えさせられました。
この映画は離婚裁判を描いてないですが、まあ、近い大きさのプレッシャーになるのでは?と想像。
小学生が受けるには耐え難い状況でしょう。
いやいや、大人のワタクシでも、国が違えど裁判でに被告人として立ちたくないなあ〜とつくづく思っておりましたよ、ええ、この映画をみながらね。そんな内容を小学生として聴き続けるなんて。
繰り返しになってしまいますが、
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配給会社はこの映画を
真相探しにサスペンスミステリー
として売り出しているように感じるのだが、
ワタクシとしては
映画に大部分を占める
夫殺しの容疑者となる妻に対する裁判の様子=法廷劇
ってので売るべきでは?
などと思ってしまった。
ただ、法廷劇って聞くと小難しい感じがして、客層を狭めちゃうって感じなんだろうな…とも想像。
映画の中で、ちょっと台詞を正確に覚えていないけれど
「真実でなく、キミ(妻)がどう見えるかが重要なんだ」
みたいなのが何回かあったと思う。
何しろ自殺か事故か殺人かを決定しかねる不審死だから。
そして、この台詞って
昨今出てきている女性ジャーナリストに対してとか芸人映画監督の性加害とかが起こった時のSNS上での人々の反応と似てるなって思ってしまいました。それこそBlack Box。
真実よりもどう見えるが先行してしまう怖さ。
本人同士しかわからないコト。
きっと有名人でなくてもあるんだろうな。知らない間に噂の的となり、噂話が真実のように動き出す。
自分の軸をしっかりと持たないと、振り回されてしまう。
コワイコワイ。
と思いつつ、今流れてきたビッグニュース!
大谷翔平さん、ご結婚おめでとうございます。
これは本人発信で事実らしい。