見出し画像

映画「敵」を観たんです

2025年1本目の映画は日本映画

「敵」

です。


ワタクシ、昨年末に風邪を引きまして、映画館に通うのを控えた事もあり久しぶりの映画鑑賞です。


イヤイヤ!


それだけじゃないでしょ!

こーんな感じで年末年始にたくさんの映画が公開されました。


そうそう、

「ライオン・キング」

は観たんですけどね、それ以外がどーも観る気が起こらず…。


「孤独のグルメ」は観ようかな…とちょっと思ったものの、年末ドラマを観続けた結果、いっかな〜とパスするに至ると。


まぁ、そんな状態の中、選んだのが

「敵」

ってワケで。


秋頃から予告編がかかりまくり、コレは観たいと思ってました。



主演の長塚京三さん。



御年79歳。

身長181cm。

お歳は取られても相変わらずかっこいい!

ただの爺ちゃんじゃないぜよ!


高校の同級生が自由が丘にある大学に通っていて、散歩する長塚京三さんと何度も会ったって昔言ってたなぁ〜って事を、彼を観るといつも思い出すワタクシです。今でも住んでいるのでしょうか?何しろ数十年前の話です。


それにしても、この映画に出てくる大学教授は正に長塚京三さんでした。実際のところは知らんけどね。


と思ってたらこんなビデオを発見。


ただの爺ちゃんじゃないぜよ!


サスガ、フランス留学者。

サスガ、フランス映画出演者。

違いますね。

(未だに、フランスで撮影されたというレストランが舞台の映画の予告編で、一言なのにフランス語が聞き取れないワタクシです。チャパティって聞こえるんですよ。インド映画じゃないっていうねん!
たぶん、ça parti! っ言いたいんだろうと想像。c’est parti! かも。本篇観る気してないので、知らんけどね。)


それにしても、こんなシュールなストーリーを選ぶ長塚京三さん。

ステキです。



何しろSFショートストーリーがピカイチでもある大御所作家・筒井康隆先生の原作です。


シュールさには驚かないけれどね。


シュールだったですよ。



何しろ、ほぼほぼ

隠居教授の妄想

ですから…。


医療検査で、手と足を拘束されて、下半身丸だしで四つん這いのシーンを見せられた時には…もちろん丸出しじゃないけど、

長塚京三教授、楽しんでますね?

と密かに思っておりました。


毎日毎日、丁寧に食事を作り、ひとり無言で食べる変わらぬ生活。

僅かな仕事と年金で過ごし、余生を貯金残高で決める人生。

(この辺りは他人事とは思えない人生感だったりするのだけれど。)


そこに、月に一度の食事をする教え子の女性編集者やフランス文学を学ぶ女子大生との会話やらでちょいと色気が加わりつつ⇦正に煩悩

庭の井戸を掘り直す男性教え子の存在や入院してしまう年下の友人の存在。

かつ、時々入るジャンクメールが知らせ始める、北からの敵の存在…。


静かに敵は近づいていた…。


って演出はシュールで笑ってしまいながらも、ある種、恐怖です。

敵は結局何なのか?

自殺を試みるほど達観しているように見えて、やはり恐怖と感じるなのか…。


どこからどこまでが妄想なのか?夢なのか?現実なのか?


最後の最後まで考えてしまう。



笑っちゃったのは、所々で

長塚京三教授、楽しんでますね?


って密かに思ってたからなんですけどね。


80歳前にして、こういう題材を受け入れる長塚京三さんって、かなり面白い。








いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集