映画「首」を観たんです
北野武監督
映画「首」
を観て参りました。
ワタクシ、初北野作品かもしれません。
まあ、要はグロイの苦手なんですよ。別にヤクザ映画観たくないし…。って事で観てなかった。
そんなワタクシですが、ちょっと観たくなっちゃったのが、サイコパス織田信長を演じた
加瀬亮
さんの演技のせい。
今までの織田信長像って、
カリスマ性があって、
仕事できて=楽市楽座とか関所廃止、
オシャレで=歌舞く、
新しもの好きで=鉄砲、
外国好きで=キリスト教保護、
美少年=蘭丸にまで惚れられるボス
って感じ?
要は
スパダリ?
こんな肖像画(生存中のものかどうかは知らないですが)があると言うのに、
どう見たってカリスマある?って顔でっせ、
なのに、ゲームになると、こんな野性的なイケオジになると言う不思議さ。
誰もが惚れてしまうカリスマ像
なワケで。
最近では、異世界転生モノにまでなって、イケメン俳優=小栗旬が演じる始末。
まあ、
そんな信長像がコレでもかコレでもかとドラマや映画で描かれておりました。
日本人大好きだよね。
なのですが、そうしたイメージが、ワタクシには
どうにも肖像画と一致しない。
言うなれば、
違和感。
そこに登場した
サイコパス信長!
なんだろう、この
しっくり感…。
戦国時代ですからね、戦争という名の人殺しの連続なワケで、
この映画でも冒頭から最後まで、首チョンパ首チョンパの連続で、
最初はグロイって思ってたのに、
戦争になると、こういう世界だよねって冷めて来て、
いつの間にか「またですか?」って感じで、
映画ですらそうなのに、それが現実だと、
神経麻痺しないとやっていけないんじゃない?
実際の織田信長って
この映画で描かれていたようなサイコパス野郎だったのでは?
って思っちゃったんですよ。
特に、人生晩期。
男色に関して言うならば、
今回は織田信長だけじゃないですけれど、
政略結婚政略結婚だし、結婚は政治と家の道具で、
あの時代は坊主も武家も男色家だらけと言う話が、色々な文献から見られるようで、
戦争=人殺しや裏切りの毎日、
男しかいない戦場では男とだってまぐわって発散しないとならなかったのだろうし、
あまり違和感を覚えなかったんですが、
この映画の中での男色の描き方は、色気の全く感じられない描き方で、
まあ、北野武監督が興味がないんでしょうね…って思いましたね。だって、愛情全く感じられないし、かと言って、嫌悪してるか?って言うとそうとも思えず…。もうイイよ、こう言うのって感じがしたんですけどね。そこ省きたいけど、仕方なしに入れてる感じ。演じてる側もそんな感じかな…。
若干名、この演技でイイのですか?って言う俳優さんがいたような気がするんですが…。
敢えて一人の名前をあげるとすれば、
役者・ビートたけしさん。
こんなもんでしたっけね?監督業に専念すべきだったのでは?って思っちゃいましたけどね。
敢えてですか?その演技…。
初北野映画であったにも関わらず、北野映画ってこうなんだろうな…と思った映画でした。
エンタメ色は強い、けれど観客を選ぶ。
そういう感じかな。
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