映画「ひみつのなっちゃん」を観たんです
観て参りました
映画「ひみつのなっちゃん」。
滝籐賢一さんのポスタービジュアルが発表されたのを見た時から、観るのを楽しみにしておりました。
ワタクシの憧れる草笛光子様か
メリル・ストリープ様か?
って言う美しさじゃございません事?
白髪の問題か?
既にアラフィフの滝籐賢一さん。バリバリの化粧とウィッグとは言え、この美しさ。
惚れます。
さてさて主演の滝籐賢一さんの事を少し。
さすが無名塾出身!
数年前に「バイプレイヤーズ」って名脇役の役者さんたちを主役にしたドラマ?モキュメンタリー?が作られて大人気だったけれど、次世代「バイプレイヤーズ」には滝籐賢一さんは入ると言われてた…はず…確か…。プロフィールを見てもわかるけれど、そのぐらい実力も人気も折り紙付き。最近では、ドラマの主役を張るわ、本も出版するわと活躍の幅も拡がってるし今後も期待大なわけで…。
ちょっと話が逸れるけれど、ワタクシは彼がとある中国人俳優さんと似てる〜だとかねてから思っていたので、ここでご紹介を。
この方、お名前を趙立新(チャオ・リーシン)さんと言います。どことなく似てませんか?彼の経歴も変わってて、中国の中央戯劇学院を卒業後(大女優・チャンツィイーと一緒の学校)、ロシアやらスウェーデンに行って、俳優で活動を始めて、その後再び中国に戻って、映画やらドラマに出て、大学で演技教えてみたいな…。彼が中国のバラエティ番組に出たのを見たけれど、かなりアート入ってて、そんなところも滝籐賢一さんと被ったんですよね…。年齢的には滝籐賢一さんの方が10歳ぐらい若いんですけどね…。
いつかふたりが共演する映画とか見たい〜って思うのはきっとワタクシだけなんでしょうが…、あったら絶対に観ます!
さてさて、映画のストーリーを少し。
この内容で思い出すのはどの作品?
ロードムービーの『プリシラ』?
元はフランス映画で日本でも舞台化されてる『ラ・カージュ・オ・フォール』?
ブロードウェイミュージカルで日本でも舞台化された『キンキー・ブーツ』?
どれもこれも登場人物は
悩みはあるけれど、笑って前を向いて行こう
って言うテーマだと思うわけ。
もちろんそうでない作品の方が多いかもしれませんが、でもね、日本でLGBTQに関して作られて称賛されたのは“そうでない” 作品だったってのが、ワタクシは非常に不満足だったわけです。
そうです。草彅剛さん主演の『ミッドナイトスワン』。
もう一度言います。各方面で絶賛されておりましたが、ワタクシはモヤモヤしっぱなしでした。なんで、こうも悲劇悲劇に描くのかな?ってのが先ず思った事でした。まあ、そう言うストーリーを望んだんだろうし、人それぞれなので、大絶賛に対しては何も言いません。ワタクシはモヤモヤしちゃったってだけです。
さてさて、そんな折、この『ひみつのなっちゃん』でございます。
伝説のドラァグクイーンのなっちゃんが突然死して、
友人ドラァグクイーンの3人が、
“故人の秘密”を知らない遺族のため、
普通の中年男性として葬儀に参列するために岐阜郡上八幡に向かう。
って話なわけです。
言っちゃうと
ホントにそれだけ!
でもね、もちろん登場人物たちには悩みがそれぞれあるわけで、
死んじゃったなっちゃんは生前、自分がドラァグクイーンである事を墓まで持って行くって言ってたぐらいだし、
生きてる3人だって、年老いて行く悩みとか、失恋とか、これからどうする?とかあるわけ。
でも、そこは
かなり大きく無視!
フォーカスはなっちゃんの葬式に出席するための旅なわけで。3人のテンポ良い会話で進んでいきます。
途中で、え、こんなんいる?ってな具合のトラック運転手やら、え、こんな子いる?ってなスーパーの店員とかが出現するファンタジーさと、
突然現れたおねえインフルエンサーを自然と受け入れるご当地民宿の家族。(なんとそこの奥さんは“参議院議員になってしまった”生稲晃子議員!ワタクシは政策を持たぬタレント議員に対して非常に否定的。)
この家族は郡上八幡踊りの時期と言うこともあるのか?ハレの気分なのか?何の疑問も持たぬ受け入れ具合。これぞ芸能人パワー!
素晴らしい!
出た!一言で片付けようとするワタクシ。
いやいやホントに
素晴らしい!
そこには否定的要素を全て否定してしまう鷹揚さがあるのです。
まさに『ミッドナイトスワン』の真逆!
まあ、ファンタジーコメディなので、それ故にストーリーが軽いと感じるかもしれない。
しかし、それがまさにまさにライトノベルを否定する純文至高主義者の如し。
良いじゃんライトノベル。
良いじゃん、軽いストーリー。
いや、この映画はライトノベルではないけれど…。
まあ、一つだけ残念だった事を言うならば…
もっと滝籐賢一さんのドラァグクイーンのショーが見たかった!
これです。
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