5冊の力
こんにちは! note4日目のdnkspitz(ダンスクスピッツ) です。
今日は、困った時の本頼みについて書きます。
私は、子どもの頃、本を読むのがそれほど好きではありませんでした。しかし、働きだしてからは、知らないことが多すぎて、頼るものが何もなく、本を読むようになりました。
本当は、困れば、周囲の人に聞けば良いのでしょう。しかし、そういうことが苦手で、自分でなんとか頑張ろうと思い込んでしまい、本を読む機会が増えました。それはそれで、良かったと思っていますが、本を読んでいて、ある時から気づいたことがありました。
1冊、2冊読んだ程度では、読んでよかった!と思えないのですが、5冊くらいを超えてくると、「ふ~~ん。なるほどね」とか、「これ真似てみようかな」とか、そういうお得感が急に増してくることに気づきました。
これは、私特有の感覚なのかもしれません。しかし、このことに気づいてから、初めてのことを知ろうとする時、困った時は、5冊を目安に読むようにしています。
例えば、以下のようなことです。
もう10年以上前のことです。外資系製薬企業のある部門のアウトソーシング(業務の外部委託)の立案書をお客様の部門責任者に代わって作るというコンサルテーションを行いました。
私は30代の頃、システムエンジニアとして、業務分析を行う機会が何度かありました。そして、40代になり、お客様の業務を受託するためのサービスを企画し、そのサービスを展開するという経験が増えてきました。その流れの中で「アウトソーシングの立案」だけをコンサルテーションするという依頼も頂いたのです。
そこで、自分の経験を棚卸しするためにも、アウトソーシングに関する書籍を読んでみることにしたのです。Amazonで本を探したのですが、意外なことに、当時は、アウトソーシングに関する書籍というのは、あまりありませんでした。
それならば「本を選ぶのも面倒なので、思い切って全ての本を読んでしまえ!」と思い、10冊程度、購入し、読み始めたのです。最初の1、2冊を読んでも、アウトソーシングのポイントがつかめなかったのですが、5冊を超えたあたりから、アウトソーシングを進める場合の大切な視点に気づき出したのです。
そこで、アウトソーシングを進める場合の大切な視点を自分なりに整理してみました。その後、その整理結果と自分自身の業務分析経験また、お客様の業務に関する自分の経験を融合させて、業務分析を進めるための計画書を書いてみました。それを提案書として完成させ、お客様に提示・意見を頂戴した後に、コンサルテーションを進めたのでした。
お客様部門のキーパーソンとヒアリング・分析を行い、最終的に、アウトソーシングを行う場合に必要な作業、コスト、スケジュール、課題と対策などについて立案書としてまとめて提出させていただきました。
もし、この時に、私が本を2、3冊程度、読んだところで、理解したつもりになって、コンサルテーションを進めていたら、かなり苦労したのではないかと思います。
もちろん、良い書籍(自分の目的達成のために必要な情報が書かれた本という意味です)を読まない限り、10冊読んだところで、結果は同じですが…
しかし、当該分野に対する経験や知識が乏しい中、そもそも、良い書籍が何なのかという判断をすること自体、難しいと思います。
また、「他人の書籍に対する評価が自分にとって有益である」とは限りません。
なので、5冊以上読んでみるというのは、確率的にも、オススメの方法なのかもしれません。
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私は、今は、サービスやアプリケーションの企画・開発支援が本業なのですが、元々、システムエンジニアとして働いた経験が長いこともあり、どちらかというと技術系の専門書を探す機会が多いです。しかし、そういう事例を書いてもあまり面白くないので、もう1件、別の経験談を書いてみます。
私は16年前に、初めて家を建てました。その時に、土地を探したり、家を建てるために、本を買いました。
まぁ、これらに関する本は本当にたくさんありますね。探すのに苦労しました。そこで、良い本を探すあたりをつける目的だけのために、とりあえず、数冊読んでみました。
そこで、土地の価値、家の価値、生活動線、などなど、考えるべきポイントだけを見極めました。
その後、それらのポイントを深く知るために、その分野の専門家の本を読んでみました。それらのポイントを頭の中に入れた後、不動産屋に相談したり、自分なりに間取り図を書いて建築士に相談(まぁ、相談というより議論?)、まぁ、そんなことをやりながら、家を建てました。
1件目の家ですが、そこそこ満足しています。
もし、本を読んでいなかったら、「ああしとけば良かったなぁ」が山ほど出てきていたかもしれません。と言いながら、実際に住んでみると、反省点はそれなりにありますが……
それでも、次回、建てる時は、また、本を読んでから考えるだろうなと思っています。
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私にとっての本は、気軽で頼りになるアドバイザーです。例えば、2,000円の本5冊で1万円です。図書館で借りると0円です。あとは、読んで、自分なりに理解した結果を試してみるだけです。
こんな身近でリーズナブルなアドバイザーは、いないでしょう。
困った時に、とりあえず5冊読んでみてはいかがでしょう…
まぁ、「固いこと言わずに、単純に本を楽しめば良いじゃないの?」というご意見をいただきそうですが m(_ _)m
では、また。
dnkspitz
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