【イベントレポ】 1から始めるスタートアップのnote発信術。
なぜ開催したのか。
DMM.make AKIBA(以下、AKIBA)は600社/4000名以上の会員が活動する日本最大級の総合型モノづくり施設です。
AKIBAはnote株式会社と連携し、会員(Drop-in会員を除く)の皆さまが「noteプレミアム」を1年間無料で利用することができます。
AKIBA公式noteでは会員の皆さまによる投稿も読めるようになっています。
会員のスタートアップの方から「どのように運用していったらよいのか?」「会社のオウンドメディアとして続けていくコツは?」などの質問をいただくことがありました。
オウンドメディアとしてnoteを活用されるケースが増えている中で「きっと同じような悩みを持っているスタートアップがいるはず!」と思いnoteの皆さんに相談したところ快諾いただき、9月11日(金)に共催として開催できる運びになりました。
noteをオウンドメディアとして活用する。
note 事業開発・高越さんに加え、日頃noteをオウンドメディアとして活用しているスタートアップとしてユカイ工学・原田さん、Zaim・綿島さんにご登壇いただきました。
モデレーターはAKIBAのコミュニティマネージャー・浅田が務めました。
ユカイ工学は、心を癒やす、しっぽクッション「Qoobo(クーボ)」や家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO(ボッコ)」、ユカイなエデュケーションシリーズ「kurikit(クリキット)」などを展開するAKIBA卒のハードウェアスタートアップです。
今年一般発売予定の「Petit Qoobo(プチ・クーボ)」は現在予約受付中です。
ユカイ工学では企業の公式アカウントに加え「kurikit」専用アカウントを運用しています。
▼ユカイ工学ウェブサイト
Zaimは900 万ダウンロードを超える国内最大級の家計簿サービス「Zaim」を展開するスタートアップです。
Zaimでは採用を目的に企業公式アカウントを運用しています。
▼Zaimホームページ
なぜnoteなの?
まず始めに、日頃noteを活用しているお2人になぜnoteを企業アカウントとして利用しようと思ったのか伺いました。
[ユカイ工学・原田さん]
「ユカイ工学に入社する前から個人的にnoteを使っていて、大好きだったので社内を説得して利用し始めました。
ユカイ工学はnoteを始める前にブログを運営していましたが、現在はnoteに全て集約しています。
実際にnoteをオウンドメディアとして利用し始めたことで、noteを読んで求人に応募してくれる人が増えました。
また、note感謝祭に参加したことでnoteの”中の人”たちと繋がれたことも嬉しかったです。新しいつながりができることも魅力ですね。」
[Zaim・綿島さん]
「Zaimのnoteは採用を目的に始めました。noteを選んだ決め手は個人のアカウントを持ちながら会社のアカウントでまとめてメディアにできる点でした。
noteを運用してみて、身内っぽいネタを外部に出すことも採用活動において価値のある情報だと感じています。
募集職種に関するnoteの記事を公開した日はWantedlyのPV数が1.5倍になったり、本当にZaimに興味がある人が応募してくれたりするようになりました。採用後のミスマッチも減りましたね。
また、全くZaimのことを知らない人が読んでも面白い記事の方が多くの方に読んでもらえます。オフィスデスクを自作した記事は特に反響が大きく驚きました。」
情報発信を続けるコツは?
[ユカイ工学・原田さん]
「自由度を残して運用することです。全体共通のNGラインなど約束ごとはありますが、書き振りなどは個人に任せています。
始めて1ヶ月くらいは私がどんどん更新していって、運用しながら少しずつ社内の仲間を増やしていきました。
『100%完璧に書くぞ!』と思わない方がいいと思います。忙しい人には、私がインタビューをして書いたり、書くのが得意ではない人には相談に乗ったりしています。
普段の業務でSlackを使用しているのでnote用のチャンネルを設けて、書かれた記事は全社員に向けて発信しています。
社内で共有することでインナーコミュニケーションの促進にもなっています。書いてみることで見える新しさがありますね。また、必ずどの社員が書いているか分かるように、noteの最後にサインを入れるようにしています。
noteは半年後、1年後に育っていくメディアなので根気よく続けていくことが大事だと思います。KPIを立てないと宣言して始めたことも良かったです。」
[Zaim・綿島さん]
「私たちもKPIは設けず、最初の3ヶ月は週3回更新するということだけを目標にしていました。
noteはストック型のメディアなので目先の反響を重視しないようにしています。
実際に運用してみて、普段見えない社員のキャラクターやエピソードが見えることが面白いですし、何よりもスタッフが会社のことをシェアしてくれるようになったことは大きな変化でした。
社員の個人のSNSアカウントで拡散したくなる内容かどうかは大事ですね。
記事のトップ画像は社内のデザイナーが入り、技術的な記事はエンジニアが必ずレビューするなど、社内で推敲はしつつも自由度を持たせながら社員全員のコンテンツとして世に送り出しています。」
[note・高越さん]
「SNSのお話が出ましたがnoteはTwitterと相性が良いです。人や記事によってかなり違いはありますが、現状はSNSとオーガニックは同じくらいの比率です。」
さいごに。
最後に、これからnoteを始めたいスタートアップに向けて皆さんからコメントをいただきました。
[note・高越さん]
「ハードルを上げすぎずに、書いてみたいと思うことを気軽に投稿してみてください!もし、法人向け情報発信プラットフォーム note proにご興味があれば、毎週開催している活用セミナーにお越しください。」
[ユカイ工学・原田さん]
「即効性を求めずに少しずつ育てていくこと、頑張りすぎずに続けていくことが大事だと思います。」
[Zaim・綿島さん]
「会社でnoteをやっていこうという文化を保つことが理想。興味がある人をどんどん巻き込んでいくことが大事だと思います。」
最後に、ご登壇いただいた皆さん、ありがとうございました!
DMM.make AKIBAでは大企業からスタートアップ、個人の方まで様々な会員が活動しています。オフィスとしてのご利用や機材の利用など、お気軽にお問い合わせください。
無料で施設見学ツアーに参加することも可能です。
また、公式noteではマガジン「STARTUPS」「MAKERS」にて会員の皆さまの投稿を読むことができます。ぜひこちらもご覧ください。