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デザインの学習記事

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Design Mentor (PRO)に所属しているメンターの、デザイン学習記事まとめ
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Webデザインがトップレベルになるガイド

「なぜか思うようなデザインができない。」 「どこかやぼったい。」 「クライアントからのフィードバックに対応できない。」 そのうような悩みがあるデザイナーの根本的な原因は大きく2つあります。 デザインの基礎がそもそも身に付いていない。 Webデザインのトレンドを習得できていない。 デザインの基礎は余白感・フォントの選び方・カラーの配分・レイアウトのルールなどの知識と、それを実践できる身体スキルが必要です。 ただ、最初の悩みで大きな原因になっているのがいまのWebデザイ

デザイナーは「環境にこだわれ」

僕は月に2〜4回程度、社外のデザイナーさんの悩みや転職の相談を受けています。デザインメンターのチャットプランは4ヶ月待ちの状態ですが、1時間のビデオ通話プランはいつでも対応可能です。 この相談で話を聞いていると「いまのデザイン業界の流れ」「自分の市場価値」「所属している会社の環境」を客観的に把握できていないことに、とても不安を覚えます。 なぜなら、デザイナーという専門職はサッカー選手などのプロスポーツ選手に近い職業だからです。 常に専門領域でプロフェッショナルを発揮でき

【10秒で診断】あなたのデザインレベルを見抜く方法

用意するもの ・ChatGPT(無料でOK) 以上。 デザインレベルを測る理論は「カート・フィッシャーの段階モデル(ダイナミックスキル理論)」です。 この段階モデルは「13の能力レベル(レベル0〜12)」を定義しており、専門領域でプロフェッショナルと呼ばれる人に求められる最低レベルは11です。 能力レベルの詳細表層階層は「お母さん」は「人です」的な小学生レベルの話なので、抽象階層から説明します。 レベル9 単一抽象レベル 物事を抽象化し、そこから抽象的な特徴を1つ言語化

#004 Figmaに縛られるデザイナーたち

結論:Figmaのオートレイアウトはほどほどに使おうね というお話です。 もし、あなたがオートレイアウトでガチガチにレイアウトを組んでいるなら、、、すぐに全部解除してください。 プロダクトデザインにおけるオートレイアウトオートレイアウトは基本的にプロダクトデザインで利用するものです。 プロダクトのUIデザインは 複数人のデザイナーで一つのプロダクトをデザインする 長期間、アップデートし続ける プランや顧客によって、さまざまなパターンを考慮する 同じような機能の画面

デザインスキル向上の実例:100回模写して1ページ作る

おかげさまで、多くの方にDM(PRO) - デザインメンタープロを利用してもらっています。(すでに50名以上のメンティーさんが契約中) この記事では、契約でどんなことをメンティーさんがやっているのかを実際の事例をお見せしながら説明します。 01:最終的なアウトプット以下のWebサイトのデザインは、実際に契約していただいたメンティーさんが「模写からオリジナル化」のフローで作成したものです。 このクオリティのデザインが最低5作品あるポートフォリオを作れれば、書類選考で落とされる

デザインのクオリティを上げる、たった一つのコツ

良いデザインを抽象化してから具体化する僕は3年前からデザインのメンターを始めました。今では、累計で150人以上の未経験者さんやジュニアのデザイナーさんをサポートしています。実際に、課題を続けていくことでデザインスキルが格段に向上し、有名な制作会社に転職した方も多くいます。また、3年や2年以上ずっと契約してくださる方もいます。 この課題は模写からオリジナル化することをベースに、いまのトレンドを学びデザインスキルを上げながら、ポートフォリオを作れる仕組みになっています。その学習

日本のすごいデザイナー48選

僕はデザインがもっと上手くなりたいとずっと思っています。 「デザインが上手い」という言葉には、さまざまな意味が含まれます。 Xでフォロワーがたくさんいて、拡散されているデザイナーは ビジネスとしてデザインを使うのが上手いデザイナーが多い印象です。 また、Xのルールで拡散しようとすると、ドーパミンを出す投稿が一番効果が高いため、高いデザインスキルがなくてもハックすることができます。 Xはデザインでビジネスをしている投稿に偏っています。 それでは本当のデザインの広さや美しさや

なぜ「実装がわかるUIデザイナー」が必要なのか

実装がわかる=「簡単なフローチャートをイメージできる」ジュニアのUIデザイナーが上に上がるための大きな壁が、実装がわかるかどうかです。実装がわかるとは、「プログラミングできる」ことではありません。 プログラミングはできなくていいけど、「ユーザーがアクションした時と結果画面の間に、どんな情報のやり取りがされたのかをイメージできること」をUIデザイナーは求められます。(正確には「フローチャート」と呼びます) しかし、そのイメージができない場合、ユーザー体験のラストワンマイルま

メンティーさんのポートフォリオ4選

2021年にデザイナーのメンターをはじめてから、気づけば累計で180名以上(!!)のメンターを経験しました。 現時点では個人サービスDM(PRO)で、約50名以上のデザイナーや未経験者のメンターをしています。 今回は、私と契約して頂いたメンティーさんが作ったポートフォリオを3つ紹介します。実際にたくさんの方がポートフォリオ作成後、有名な制作会社や事業会社に転職・内定しています。 1. NAOMI NISHINA制作期間:1年半 地道な模写を素直に繰り返しながら、自分で試行

新卒・未経験からUIデザイナーになるリスク

『意匠』が弱いUIデザイナーデザインは『意匠』と『設計』の二つの概念を内包している言葉です。 昭和から平成初期まで、日本におけるデザインは『意匠』としての概念で主に認知されていました。新しい視点による価値の発明とグラフィックのクオリティが重視された時代です。 しかし2007年のiPhone発売以降、日本にもUIUXという概念が広く認知されるようになります。『意匠』重視だった反動か、特にSaaS界隈ではデザインの民主化やデザイン経営などがバズワードになり『設計』に傾倒すること

デザイン迷子にならない旗を立てる

Webサイトやアプリ、バナーをデザインをしようとFigmaやPhotoshopを開いたけど、そこから何をしていいか分からない。 そんなデザイン迷子の相談をよく受けるので、暗闇の中で助けになるコンパスを書き残しておきます。 結論から言うと迷子になるのは、進むべき方向を定めていないから。 デザインをするまえに必ずやらなければいけないことは、旗を立てることです。この辺りにゴールがあるよという、目印になる旗を。 そして、その旗は当たり前ですがクライアントと合意を取った旗です。

カンパニーデック、もしくは資料を高速でデザインする方法

プロダクトデザインの合間に、Figmaでカンパニーデックを高速でデザインしたので、その作り方を記事にしておきます。 資料のレイアウトは7パターンだけタイトル通りですが、上のカンパニーデックは7パターンのレイアウトだけで作成しています。方法はグリッドを作成するだけ。 これでレイアウトに悩むことはなくなり、ページ全体で統一感を出すことができます。 それでは、もう少し詳しく7パターンを見ていきましょう。 パターン1:空レイアウト 表紙やタイトルに使います。逆にそれ以外で使う

答えのないデザインの戦い方

デザインに絶対的な正解はありません。だからデザイナーは悩みます。 それなのに、クライアントや上司に 「このデザインはどうですか?」 と相談するのは、デザイナーとしては悪手です。 あなたに正解がわからないように、クライアントや上司も正解はわかりません。そもそもデザインだけでなく、このVUCAの時代に答えのある仕事の方がマレかもしれません。 まず、認識を改めましょう。あなただけでなく、雲の上の存在のような上司も優秀なクライアントも、誰も彼も答えのないゲームの中で戦っています。

デザインの言語化を高めるには、デザイン力より理解力

デザインの言語化を苦手にしているデザイナーは多い。なぜこのデザインなのか?を説明できないと、クライアントやエンジニアとの合意をとることは難しい。 それでは、なぜデザインを説明できないのか?それは、デザインを「客観視」できておらず、「整理」できていないからだ。 デザインの客観視まず、客観視から始めよう。これは単純にデザインのお勉強が必要になる。 ゴシック体と明朝体のメリットとデメリット カラーが与える様々な印象 目の錯覚によるレイアウトの調整 認知バイアスによる適切