#004 Figmaに縛られるデザイナーたち
結論:Figmaのオートレイアウトはほどほどに使おうね
というお話です。
もし、あなたがオートレイアウトでガチガチにレイアウトを組んでいるなら、、、すぐに全部解除してください。
プロダクトデザインにおけるオートレイアウト
オートレイアウトは基本的にプロダクトデザインで利用するものです。
プロダクトのUIデザインは
複数人のデザイナーで一つのプロダクトをデザインする
長期間、アップデートし続ける
プランや顧客によって、さまざまなパターンを考慮する
同じような機能の画面を大量に作る
ため、オートレイアウトによってある程度ルールを決めて活用した方が効率的です。
ただし、プロダクトデザインであってもレイアウトまでガチガチにオートレイアウトすることに私は反対です。
理由としては、
レビュー会において、複数人でのデザイン探索がやりにくい
デザインの修正が面倒で時間がかかる
もっと分かりやすいUIの可能性を考慮できずに、デザインが陳腐化する
からです。
ボタンやリスト、ヘッダーなどのコンポーネント単位でオートレイアウトを活用するのが一番効率的です。
一番良くないのは1〜3によってデザインの探索やパターン作りなどをしなくなることです。この罠に陥るとデザインスキルの向上が望めないため、デザイナーとしては徐々に死んでいきます。
Webデザインにおけるオートレイアウト
オートレイアウトを使うのは最低限にしましょう。ボタンやリストくらいで十分です。
Webデザインとはいっても、巨大コーポレートサイトやECサイトならコンポーネント単位でオートレイアウトを利用するべきです。それ以外のキャンペーンサイトやサービス・商品サイトならば、オートレイアウトを使うべきではありません。
理由としてはプロダクトとは逆で
基本は1人でデザインすることが多い
プロダクトよりも圧倒的に考慮するパターンが少ない
効率性よりも、新規性・興味喚起・ブランディングの方が重要
だからです。オートレイアウトでガチガチにレイアウトするメリットがないです。
デザインする前の白い画面をじっくり見てください。この白い画面では何をしても大丈夫です。大きな可能性をFigmaで縛る必要はありません。
デザインで一番重要なモノ
デザインの良し悪しは、「余白の緊張感」で決まります。
デザイナーは細やかなフォントのあしらい、タイトルとボディーコピーと画像のバランス感覚、薄いグレーの使い方、フォントのジャンプ率、などなどを絶妙に組み合わせることで、余白をコントロールしています。
この一番重要な余白をオートレイアウトで縛ることは、デザイナーの目を潰して両手を縛っていると同じです。
最後に
昔、私がPhotoshopでデザインしていた頃にグラフィック出身の先輩デザイナーにソフト(Photoshop)に縛られるな。と言われたことがあります。その先輩デザイナーは紙やインクの世界からソフトを使い始めた世代でした。
デザインはMacでやるものではありません。紙も葉っぱも空も音も水も、この世にあるあらゆるモノでデザインすることができます。
先入観を捨てて、自由にデザインしましょう。
私が言っていることも嘘かもしれないので、ちゃんと自分の頭で思考しましょう。