トロッコ問題から行動した人へのエールを贈りたい
トロッコ問題ってご存知ですか?
簡単に紹介すると、
五人を救うために、一人を犠牲にするか。
五人を見殺しにして一人を救うか、
選択を迫られる問題です。
解説にもあるんですが、これ正解なんて無いんですよね。
選べないって人のためにネタ晴らし先にしてしまうと、こんな第三の選択肢もネットでは提案されています。
ただね。
どんな局面でも発想して新しい解決策を見つけられるってのは、私自身としては好きな考え方なんですが…
仮に実際の局面でこんな知識でも偶然持ち合わせていない限り、ちょっと無理かなとも思います。
この問題自体は以前から知ってたんですが、
最近、これを元にした「ジャパニーズビジネスマンの正答」という記事を見かけまして。
正直言ってすごく納得してしまった反面、
日本のビジネスマンはなんて悲しい習性なのかと
辛くなりまして。
じゃあどうしたらちょっとでも日本のビジネスマン達に元気になって貰えるのか?
私なりに考えてみました。
①私の場合のトロッコ問題回答
その記事を見る前までの私の答えは基本、
A.一人を犠牲に選択する。
でした。
別にええかっこしいでもなんでも無く、
私ならそうするだろうって言う単なる予想です。
ただ基本ってついてるのは、犠牲が誰かによって優先度が変わるためです。
仮にその一人が大事な家族や友人なら、迷う事無く私はBを選びます。
例えその後どんなに五人の家族から恨まれたり後悔してもそうするでしょうね。
人間ってのは合理性だけでは生きられない、
損得以外の感情も働く生き物ですから、
何を優先するかは人の数だけ無限に回答があると思っています。
②衝撃を覚えたジャパニーズビジネス回答
こちらで紹介しますね。
正直、この発想は無かった。
私、Bも積極的に選ぶという風に思い込んでたので、検討中、見送った結果という考え方自体が無かったです。
ただ、別にこの正否を問いたい訳では無くてですね。
こういう風潮は確かにあるなと納得したし、
その上で考えさせられたのがこれらのコメント。
ほんとそうだよなぁと思います。
③なぜ行動した人が責められる、責任を取らされるのか?
良かれと思って行動しているのに理不尽ですよね?
私は責任を問う側にも二種類がいると思います。
・行動された結果、被害を被った人達
大概の物事には二面性がありますから、全ての当事者がhappyな行動という方が難しいと思います。
人間ですから、例え事情は理解できたとしても、なんで自分達だけデメリットを受けるんだと
責めたくなるのは正直分かります。
だからこそ、行動する人達はこういった人達も出る事を予想し、可能なら事前に話し合い、覚悟を持って行動する必要が出てしまう。
大変なことなんですが、こちらは必要なプロセスだし、トロッコ問題のようにそんな暇すらない場合は強い意志を求められてしまいます。
・なんの影響も受けない第三者、批評家
私が正直言って、理解できない(好きになれない)のはこちらですね。
ニュースやYouTubeを見ていても、色んな社会問題から果てはゴシップまで、全く関係ない人達が私のコメントこそ正しいという顔で語ったり、批評しています。
もしこれが行動する前に、行動者に対して言っているアドバイスなら全然いいんですよ。
それは気付きになるし、デメリットを減らせるかもしれませんから。
それこそお節介精神だとすら思います。
ただ、後から結果だけを見て、この行動、選択は良くなかったとか批評する人達は、その時どんな葛藤や決断があって、そうしたのかをちゃんと想像し、理解した上で行動者を責めているんでしょうか?
後から結果だけ見て文句を垂れ流すだけなら、
誰にだって簡単に出来ます。
そして厄介に思うのは、日本企業のトップの人達って後者の批評とか世論に引きずられ易いように思うんですよね。
だって、質からすれば前者の方が切実なんですが、後者の方が圧倒的に量が多い訳ですから。
だからこういった批評に負けて、トップが行動した人を問いたださないといけない構図が出来てしまっているように思います。
④どうやって日本を、企業を元気にするか?
批評する人にそれをするなと言ったところで
無理があるでしょう。
彼らには彼らなりの信念、正義があって世に問いただしたいのでしょうし、それによって無関心を防げる効果は確かにあります。
だから私は行動した人達を応援し、励ましたい。
味方になってやりたい。
良く頑張ったねと絶賛してあげたい。
仮に失敗したとしても慰めてあげたい。
だって誰かが支えてあげなければ、
あまりに行動する人達が救われないじゃないですか?
人のために行動してくれるんです。
感謝し、応援してあげるのが私にとっての人の道です。
そういう単純で直情的なオッさんでも、
一人でもエールを贈れる人達が増えたら、
そういう声もトップに届けられる構図にできたら。
日本の企業ももっとアクティブに、元気になれる事を祈って。
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