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プレイヤー、リーダー、マネージャー、各仕事の楽しみ方

【事前のご注意】
今回は仕事の役割毎に経験してきた、
私なりの達成感から得た楽しみ方をまとめています。
人が変われば性格や好み、仕事に対する想いも様々であり、仕事の楽しみ方も様々あると思います。
「こういう楽しみ方もあったのね」と、
今の役割が好きになるヒントにして貰えれば幸いです。

職業によっては違うかもしれませんが、
日本の企業の場合、組織の役割分担を考えると、
一つの組織には大体三つの役割の人達で構成されると思います。

・プレイヤー(実務者)
実際に仕事を進める人。
この人達がいてくれる事で仕事は成り立つ。

・リーダー
一人では実現困難な、より大きな仕事をする為に、プロジェクト単位でプレイヤーを集め、指揮する人。
リーダーが実務を持つ事もあるが、プロジェクト進行に責任を持ち、各プレイヤーが仕事をしやすいように、まとめ役となるのが主な役割。

・マネージャー(組織長、課長など)
複数のプロジェクトを抱えた組織の運営、投資や収支を計画、責任をもつ人。
組織によっては1プロジェクト=1組織の場合、リーダーと兼ねる場合もある。
リーダーがプロジェクト単位で進行に責任を持つように、マネージャーは組織としての進行、経済成長に責任を持つ点でリーダーとは役割が異なる。

人によっては向き不向きも有り、
中には自分の好みとは異なる役割に就いている人もいると思います。

私もぶっちゃけると、仕事の好みとしては
プレイヤーが一番好きですが、
リーダーを経験し、今はマネージャーに片足突っ込んだ状態です。
(私の場合、副課長でマネージャーとしての責任を全て負担出来ている訳では無いので、まだまだ半人前ですが)

では正直に、好みのプレイヤー以外、
リーダーや、マネージャーが面白く無かったかと言うとそうでも無い。

気持ちの持ちようかもしれませんが、
その役割で自分に何が出来るかを考え、
達成する事にやりがいや面白みを感じます。
これって最近良く聞く言葉、
エンゲージメントのヒントにもなる気がしています。

私なりに各役割で経験してきた、苦労や達成感で得られた事を整理します。
読んでくれた方が自分に置き換えて、
何か共感するところ、ヒントにして貰えれば幸いです。

①プレイヤーの苦労、達成感

<苦労>
・常にマルチタスク、期限に追われる焦り。
・割り込み、業務量コントロールして貰えない。
・無駄にも思える作業の数々がある怒り。
・自分が失敗したら品質に関わるという重荷。

<達成感>
・期限内にやりきる満足感。
・苦労に負けなかったという自負心。
・無駄を減らしてやったという貢献感。
・バグが入りようがないシンプルで美しいアルゴリズム、仕様を書けた時の誇り。

<私の場合の振り返り>
・私は自分にしか出来ない事をやるのが元々好きなタイプだったので、そもそも苦労<達成感を感じていた気がします。

・また、苦労があるなら、自分で取り除いてしまえという気概だったので、スパゲッティなプログラムをリファクタリングしたり、誰も見ない仕様書を削除、見易く改変する事でも細かい達成感を得ていました。

<お節介なアドバイス>
・創意工夫が好き、自分の成果物に誇りを持つ人はプレイヤー向きな気がします。

・一方、プレイヤーである事に、達成感<苦労を感じてしまう人は、
苦労に感じる部分をまず減らしてみたり、
苦労の減らし方を周囲に相談すると良さそうです。

・大きなプロジェクトほど、メンバー一人一人が自己の達成したモノを自分でも見えにくくなります。

→小さな事でも成果を見える化して、自分自身、または誰か(出来ればリーダーやマネージャー)に評価して貰う事の積み重ねが自信に繋がる気がします。

②リーダーの苦労、達成感

<苦労>
・そもそも達成できるか分からないQCDの制約を達成出来るかの重圧感。
・お客様をはじめとする関連部門からの要請に対する調整がしょっちゅう(そして大概が無理難題)
・メンバーがなかなか思い通りに動いてくれない時の焦り、コミュニケーションの難しさ。
・リスク管理しようが無い要求変更の嵐とスケジュール調整。

<達成感>
・一つの大きなプロジェクトをやり遂げる満足感。
・QCDの目標を仕様変更に合わせて見積もり直し、最終的にリスク管理の範疇に納めた際の達成感。
・メンバーと上手くコミュニケーションが取れた時の喜び。
・メンバーから仕事しやすくなったと感謝された時の幸福感。

<私の場合の振り返り>
・苦労が多い分、終わった時の達成感はプレイヤーで得ていたものより多かったです。
これは当時、自分はプレイヤー向きなのにと、
思っていた私には驚きでした。

・リーダーの苦労は、プロジェクトスコープ整理やコミュニケーション計画、リスク管理を事前に検討、手を打っておくほど減らす事が出来ます。

既に手一杯な状況下で、事前に検討するという手間は大変に感じますが、実際にやってみて一度でも成功体験を収めると、やみつきになるほどの達成感、やりがいを感じられます。

・メンバーと苦労や達成感を共有、分かち合えるのもリーダーに与えられた特権に思えます。

<お節介なアドバイス>
・世話好き、コミュニケーションが好きな人はリーダー向きな気がします。

・リーダーの苦労は多いです。
達成感は終われば必ず得られると思うので、
自分にとって何が一番辛い苦労かを考え、
自分でどう対処出来るか、
難しい場合はメンバーやマネージャーと素直に相談すると良いように思います。

・メンバーに対して、自分ならこうするのに!
と思ってしまうとドツボにハマります。
作業はメンバーを信頼して任せ、自分は費用(工数)対効果を冷静に分析、施策の取捨選択に徹した方が、結果上手くいく気がします。

・プロジェクトが何かしらの要因で炎上してしまった場合でも、上手く対処できるアドリブ能力が有る人は素直にすごいと思います。

→ただ、一方で炎上させないコツを理解、実践しているリーダーを紹介、評価するシステムを会社が持てるようになると、リーダーの地位向上、やる気にも繋がる気がします。

③マネージャーの苦労、達成感

<苦労>
・限られた予算、資産の中でどう組織を運営していくかの重圧、責任感。
・リーダー、メンバーをどう育成してあげられるかの悩み。
・必要に応じて優先プロジェクトを取捨選択せざるを得ない重荷。
・苦労、責任を相談、分かち合いにくい孤独感。
(より上位のマネージャーと相談は出来るが、上位も同じ苦労が有り、ロウト構造になっているがゆえの閉塞感)

<達成感、私なりの振り返り>
・まだ半人前ゆえ、自慢できる達成感はまだ無し。
・ただ、ビジネスとしてどう対処し、組織を盛り上げていくかの戦略を考えられる事に、面白みを感じ始めている。

<お節介なアドバイス>
・マネージャーの苦労はその立場にならないと体感出来ないものだと分かります。
(先輩マネージャー何人かから、事前にそう助言されましたが、その通りだと体感しました)

・マネージャーの苦労、達成感、成功体験をマネージャー同士で共有できる仕組みを会社が持てるようになると、マネージャーの苦労も多少は報われる気がしています。

〆 どの役割でも共通して言える楽しみ方。

どの役割にもそこでしか分からない苦労と達成感は必ず有ると思います。

上記したのはあくまでも私の経験談であり、
共感する人もいれば、他にも沢山出てくる人も
いると思います。

共通して言える事は、
どの役割であっても苦労の方にばかり、心のウエイトを割くと心身共に疲れてしまいます。

自分の性格や好み、仕事にかける想いに合わせ、
まず自分に何が出来るかを考える。
自分がコントロール出来るのは自分だけですからねえ。

苦労を自分のためにもいかに減らせるように努力するか。
自分にとっての達成感は何かを考えてそれを得ようとするか。

両方あっても良いと思います。

そうすると自然に仕事が楽しめるようになってくると私は思っています。


続きとして、各役割に対するキャリアアップやエンゲージメントの上げ方も記事にしました。


他にも仕事にかける信念、前向きになれるチェンジマインドのコツを発信しているので、
良ければご参考下さい。

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