サイハテ11周年に寄せて -誰もが世界を支配したいと思ってるのさ- 永遠に続くものなんてないのに
サイハテ村、11周年を迎えます!
今年は「お好きにさせないよ」から一転「完全にサイハテ」と名前をつけました。今年のサイハテは完全体だぜ、とハッタリをかましたいわけではなく、完全にサイハテってどういうこと?と頭に残る不思議な感覚を大事にし、そのイメージを膨らませながら、皆で集い語らう場になれたら、と願いを込めています。
実際のところ、発起人の工藤シンクがプライベートな事情で村を抜け、運営からも外れ、最盛期には40人近い住人がいたサイハテも今はその半分ほど。数の大小はあまり重要なことではないと個人的には思いますが、ここで暮らすことの意味に大きな変化が起きているのは間違いありません。
工藤シンクは良くも悪くもカリスマでした。サイハテがコミュニティとして、ここまで大きな知名度を得られたのも、その多くは彼の尽力があったからこそだと思います。しかし、コミュニティとは変化し続けていくもの。誰かが不在であっても成長していくことこそ、健全なコミュニティの証であるはずです。新たな可能性に賭けることのできる、新時代を共に作れる人をサイハテは常に求めています!
さて、ここからは自分にとって非常に重要なこと。
サイハテと言えばいまだに付き纏う「ルールもリーダーもない」「お好きにどうぞ」というキーワード。全て工藤が言い出したことですが、サイハテにルールもリーダーもなかったかと言うと、絶対にそんなことはありません。サイハテはゆるやかな合議制として運営されてきたと思うし、時には自分がリーダー的な立場や振舞いを取らざるを得ない場面もありました。それは他の住人とて例外ではないはずです。「ルールもリーダーもない」というのは大嘘で、そう宣言することで自分にとって都合のいいルールを暗黙にし、ある種の権力を手にすることが工藤の(無意識の、あるいは意図された)欲望だと私は感じます。少なくとも誰よりも一番「お好きに」したいのは彼自身なのだということは、彼を知る誰もが否定しないのではないでしょうか。コミュニティとしてのコンセプトではなく、彼個人の「キャラ」に留まっていれば、まだ付き合う余地はあったのでしょうが。。。
今一度、世界中のエコビレッジと呼ばれるコミュニティのほとんどに宗教的なバックボーンがあることを想起していただきたい。私自身は勿論、恐らく(サイハテ立ち上げ当初の)工藤にすら、そのような思惑は無かったはずで、決して彼だけの問題ではありませんが、サイハテというコミュニティが宗教あるいはその相似形に近付いていくことへの強い問題意識が、私にはあります。グーグルでサイハテと打つと、サジェストで「怪しい」やら「宗教」やら出てくるのですが、それもまた世間からのイメージであり、誤解などではなく、間違いでもないというか。。。このことについては、また機を改めて書くこともあると思います。
「お好きにどうぞ」については何度も述べてきたし、これ以上言うこともないけど、一つ断言できるのは今後サイハテで「お好きにどうぞ」という世界観を引き継ぐことはありません。「お好きにどうぞ」のサイハテは"完全に"終了しました。工藤には新しいフィールドがあるので、その世界観を期待する方はそちらへどうぞ。彼は彼でいまだサイハテへの未練や、あるいはサイハテでの業績を(都合の悪い側面はオミットしつつ)利用しようとしてるのを見て取れますが、サイハテとは一定の距離を保つよう、マジでお願いしますよ。
冷戦下に作られた反戦ソングで、Tears for FearsのEverybody Wants to Rule the Worldという楽曲がありまして、昨今の情勢を踏まえ再び注目を集めている、この曲を彼に捧げます。
最後にサイハテではっきりと明文化されたルールを皆様にお伝えします。
以下に該当する方のサイハテへの入村や関わりを固くお断りします。
全てサイハテで実際に生じたトラブルが元になっています。
①マルチ商法(連鎖販売取引、ネットワークビジネス等)を行っている方
サイハテではドテラというアロマ商材のマルチが流行り、クラウドファンディングの返礼品として登録された過去があります。私が言うところの「クソヒッピー」界隈でも、お洒落オーガニック界隈でも、一部では全国で流行っており、将来的に尾を引く問題になるでしょう。また、22歳の女性に150万の借金を背負わせ自殺に追い込んだことが大きな衝撃として話題になったジュビリーエースという被害総額650億で逮捕者を何人も出した投資系マルチにハマっていた方が頻繁に出入りしていた時期もあるし、熊本地震でボランティアとして入り込み、被災者をマルチに勧誘しているのではという疑惑で炎上したこともある、マルチ業界では有名なてんつくマンという人物が訪れたこともあります。
②神真都Qに所属している方
国内最大の反ワクチン団体で陰謀論を下にした過激組織。全国で"村作り"活動も行っていたが、逮捕者を何名も出したことから内部崩壊が進みつつある。熊本支部のリーダー?を自称している方が過去に頻繁に出入りしていた時期があります。
③今年話題となった”特定の宗教団体”に所属または関係の深い方
名前をボヤかすのはトラブル回避のためで、サイハテと関係があったのは教団ではなく、教団と関わりの深い某地方議員です。別件で犯罪行為を行っていた組織(有罪判決が下っていますが地方紙が一社報道したのみ)との関わりを指摘し、関係を断ち切りました。
熊本はオウム発祥の地で、サイハテ発足の前、地元の方々に説明に伺うと、念を押すように何度も確認されたのが「オウムじゃないよね?」の一言でした。神真都Qやマルチも宗教ではありませんが、その実態を知れば知るほど宗教の相似形のようにも見えてくる。その度に「オウムじゃないよね?」の言葉が何度も反芻されるのです。この問題意識が必ずしもサイハテの住人達と共有できているわけではありませんが、出禁という措置に一定の理解は得られていると思います。
皆様におかれましても、充分に気をつけていただくようお願い致します。