〝めめんと・もり〟な夫婦で、親子です。~なえさん~
あなたは〝死〟を間近に感じたことはありますか?
きょう僕が描くのは、なんと夫婦ともに九死に一生を得たという人物です。不思議で、壮絶で、そしてあたたかな気持ちになるエピソードが、そこにはありました。
ご紹介したいのは、なえさんです。
応募の際には、こちらの記事を取り上げてほしいとリクエストを承りました。見てみると……、なかなかに強烈な個性の持ち主でした。
なえさんは〝神話のスペシャリスト〟です。
世界中の神話について研究し、なんと博士号まで取得したとか! 少し前までは、携帯の某公式占いサイトでTOP3の人気を誇る鑑定士だったそうです。
また、なえさんは〝九死に一生を得たサバイバー〟です。
こちらの記事に詳しく書いてあるのですが、30歳のときに心肺停止の状態に陥り、ご臨終を告げられる寸前で生還したというのです。
父の急逝をきっかけに発症した心身の不調。症状は日に日にエスカレートし、急性多臓器不全と診断されました。
そして、目を覚まさないままICUに2カ月。
一方、なえさんの意識は亡くなった父と共にいました。いわゆる臨死体験。そして獲得した人生観が……、
なんとかなる。なんとでもなる。
しかも、話はこれだけで終わりません。
なんと、なえさんの夫も〝サバイバー〟なんです!
がんからの生還。1年半の闘病生活を経て、生存率わずか4%という壁を乗り越えました。
抗がん剤治療により、日に日に痩せ細っていく夫。
僕も妻の闘病中に同じ思いになりました。
死を間近に感じたとき、人はなにを考え、どう動くのか。
なえさんの場合は、こうでした。
こうして、奇跡的な回復を見せた夫は、5年後にある行動に出るのですが、それは記事を読んでのお楽しみ。
夫は、なえさんのnoteにちょくちょく登場してきます。ラブラブな様子が描かれていて微笑ましいです。
最後にこちら。
なえさんが意識不明だったとき、元の世界に戻るよう背中を押した父。
和食の料理人だった彼は、なえさんだけのためにレシピノートを遺していました。しかし、そこには肝心の「最後の隠し味」「最後の一手間」について書かれていなかった。
結婚後、その意図になえさんは気付くことになります。はたして……?
タイトルにある〝めめんと・もり〟は「自分がいつか死ぬことを忘れるな」という意味を持つラテン語です。転じて、現在は「死は平等に訪れるのだから、今を大切に生きよう」という意味で使われるようになっています。
なえさんから、僕はまさにそのメッセージを受け取ったのでした。