僕の地元は〝鯉に恋したくなる街〟だったらしい。
Netflixで『♯居酒屋新幹線』というドラマを視聴しました。
主人公は損保会社に勤めるサラリーマン。内部監査の仕事で日本中を回る日帰り出張の日々を過ごしています。出張先で名産の酒と肴をテイクアウトし、帰りの新幹線で楽しむ、というのが設定。
主も自分、客も自分。名付けて「居酒屋新幹線」
毎回、毎回、取り寄せたくなるグルメが登場するんですよ。
その第5話は、僕の地元である福島県郡山市が舞台となりました。一体、なにをテイクアウトするのか……?
僕は驚きました。
選んだグルメの中に、鯉があったからです。
同郷の福島さんも書いておられますが、僕たち地元民にとって鯉は……、
ほとんど知られていない名産なんです。
少なくとも、僕は郡山に住んでいた11年間で聞いたこともないし、食べたこともない。
でも、実は市町村別の生産量で全国一なんですって。
養殖が行われるようになったのは、明治時代に安積疎水が完成したあと。安積疎水とは、猪苗代湖から安積原野に引いた水路です。ミネラル豊富な水をため池に引き、鯉を育て始めたとのこと。
鯉って独特の臭みがあるよねー。
……と思った方、ドラマでも語られていますが、水質が素晴らしいおかげで郡山の鯉は臭みがなく、美味しいらしいです。
もともと、鯉は「薬魚」と呼ばれ、目、肝臓、腎臓、胃腸、婦人病などに効用があると重用されてきました。食べると、母乳の出が良くなるという説も。
しかし、消費量は昭和から平成にかけて落ち込んでいき……。
そんな中、2015年に郡山市はあるプロジェクトを立ち上げます。
その名も〝鯉に恋する郡山〟!
園芸畜産振興課の中に「鯉係」をつくり、消費量アップ、知名度アップを目的に活動しはじめたのです。
✅新たなレシピの開発
✅小中学校の給食に提供
✅ハンガリーから料理人を招いて講習会
✅キリン、国から支援金をゲット
✅鯉料理の教室開催
✅タブロイド紙を発刊
✅公式キャラクター&公式ソング
活動の甲斐あって、鯉料理を提供する店は激増。プロジェクト実施前は3店舗だったのが、最大で91まで増えたといいます。オリジナルレシピも急増。様々な味を楽しむことができるそうです。
それでね……?
僕が注目したいのは、最後の✅マークなんです。
「公式キャラクター&公式ソング」
「どっ鯉ズ」というユニットらしいです。
メンバーは「どす鯉」「めん鯉」「どっ鯉とよっ鯉」
どっ鯉ズなのに、最初に紹介されるのがどす鯉。唐突な力士キャラ。で、なぜかどっ鯉とよっ鯉は2体セット。ヴィジュアルも含めて、ツッコミどころが満載。
そして、公式ソングです。動画を再生してみると……、
なんと、アカペラ!
息子にこの曲を聴かせたところ、こう口にしました。
「なんか、夢に出てきそう」
聴いているうちに、クセになる? よかったら、聴いてみてください。
郡山の名産、ほかにはこちらも。
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