【メンタル術】あなたのレベルを爆上げさせる方法とは?
きのうの『報道ステーション』でまたひとつ学びがあったので、共有させてください。
陸上男子110mハードル。
いま、この種目で世界に急接近している選手がいるのをご存知でしょうか。
「それも……、2人も同時にだ………」(by 安西先生)
そう、2人いるんです!
金井大旺(たいおう)選手と泉谷駿介選手。
金井選手は4月、13秒16という日本記録を樹立。これは、世界陸上2019の銅メダルに相当するタイムでした。
そして泉谷選手は6月、13秒06で日本記録を更新。これはなんと、世界陸上2019の金メダルに相当するタイムだったんです!
2人同時に、しかも急激に……。一体、どうして?
実は、金井選手が〝ある技術〟を泉谷選手に教えたからなんです。
その技術とは、1台目のハードルを跳ぶまでの歩数を減らすというもの。8歩だったのを7歩に。詳しい話は省きますが、この理論はいま「世界で勝つための条件」と言われているそうなんです。
さあ、ここからが核心に入っていきますよ。
ライバルを自ら強くするというのは、どういうメンタルなのか?
僕が今回の話を聞いたとき、真っ先に連想したのはシャア・アズナブルです。
『逆襲のシャア』ではサイコフレームという最新技術の情報を横流しし、ライバルのアムロ・レイをわざと強くしました。
この行動について、シャアは……。
「情けないモビルスーツと戦って勝つ意味があるのか」
と言っています。
次に連想したのは「敵に塩を送る」という故事です。
今川氏真と北条氏康によって塩の販売を禁止された武田信玄。困っていたところに救いの手を差しのべたのが、ライバルの上杉謙信だったというお話です。
このとき、謙信は信玄にこんな手紙を送っています。
「不勇不義なり。争う所は弓箭せんに在りて、米塩に在らず」
(勇気も義理もない行為だ。私はあなたと武力で争うのであって、米や塩で争うつもりはない)
では、金井選手は一体どんな理由でライバルを強くしたのか。
こちらです。
「ライバルではあるんですけど、国内で記録が拮抗して、刺激をもらいながらレベルが上がってきているので。自分ひとりだけが国内で速いという状態は自分にとってよくないと思っているので」
驚きました。
目の前のライバルを強力にすることで、もっと先の目標=世界を見据えていたわけです。
ライバルと足を引っ張り合うのではなく、高め合うという考え方。
「個ではなく全」「孤ではなく群」で挑むという考え方。
結果、金井選手は泉谷選手に記録を上回られてしまいましたが、その悔しさを糧に五輪本番ではさらなる力を発揮することでしょう。
僕はフリーランスの仕事をしていて、同業者に自分の技術を教えたり、仕事を紹介したりすることはハードルが高いんですけど、もしもそれで自分を高められるなら……。
損して得を取ることもありかな。
あなたには「負けたくない」と思う相手はいますか?
その人を高めることで、もしかしたら自分でも思いがけないほどレベルアップできるかもしれませんよ😉