コロナの後遺症で頭がぼ~としたときはアカンベー
コロナのいわゆる後遺症には次のようなものがあります。
倦怠感(だるさ)、頭痛、息切れ、味覚、嗅覚の障害、脱毛、物忘れ、考えがまとまらない…。
これらの症状の多くは、自律神経のバランスが崩れたことによって起きる、と考えられます。
「自律神経」という言葉はよく耳にされると思います。一般的には活発に活動するときに優位になる「交感神経」と、リラックスするときに働く「副交感神経」とが日常生活のバランスをとっている、と言われていました。
ところが最近になって、副交感神経は2種類あることが解明されました。私たちが「副交感神経」と言われてイメージする、リラックスした状態で働くのが「腹側迷走神経系」です。こちらは周囲が安心、安全であるときに優位になります。
周囲が安全ではない、危機が迫っていると感じたときはリラックスモードは消え、交感神経が優位になります。敵と戦ったり、敵から逃げたりするときは戦闘モードに切り替わるということです。
それでもダメな時、言ってみれば絶体絶命のピンチになったときは副交感神経のうち、「背側迷走神経系」が働いて、身体の動きを凍り付いたようにストップさせます。場合によって完全にシャットダウンして、意識がなくなることもあります。
コロナのいわゆる後遺症のうち、「考えがまとまらない」「何もする気が起きない」状態を、頭に霧がかかった「ブレインフォグ」と呼びます。おそらくこれはコロナ罹患時に背側迷走神経系が優位になったものなのでしょう。
それなら改善させるには交感神経を優位にすればいいわけです。実際に提携先のクリニックでブレインフォグの患者さんにやってみて有効だった治療法を自分でできるようにアレンジしました。
やり方はものすごく簡単。左右のこめかみに自分の人差し指の腹を当てます。そのままごく軽く、下側に引っ張ります。ちょうど「あかんべー」をするような感じ。そのまま「あかんべー」をして3分間。それで終わりです。1日3回、朝昼晩にやってみてください。やり方を間違えても害はありません。うまくいかない時ややり方がわからない時はご遠慮なくご質問ください。