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70s

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70年代の名盤を紹介。
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#citypop

Laura Allan - S/T (1978)

後にリリースされる桃源郷的New Ageの名盤『Reflections』でも知られるLaura Allanの1stアルバム。裏Valerie Carterなんて呼ばれ歌声も美しく素晴らしいですが本人が演奏するチター、ダルシマー、カリンバなどの民族楽器が他のAOR系作品にない独特の艶めきがあってほんと素晴らしい完成度。(今作にもValerie Carter自身も参加) 1曲目「Opening Up To You」がまず最高なのは間違いないが個人的には「Slip And Slid

大貫妙子 - Mignonne (1978)

最近こればかり聴いてる。大貫妙子の3rdアルバム。RVC移籍第1弾という事で気合い入れてリリースされたらしいがこちらも当初は全く売れなかったらしい。南佳孝『South Of The Border』と同年リリースで同じく半数の曲を坂本龍一が手がけている( 黄昏、言い出せなくて、4:00A.M.、突然の贈りもの、海と少年 ) 。残りの半分は中島みゆきプロデューサーとして有名な瀬尾一三( じゃじゃ馬娘、横顔、空をとべたら、風のオルガン、あこがれ) 。前作同様に名曲揃い!ミニヨンはフ

大貫妙子 - SUNSHOWER (1977)

先日アップした南佳孝の3rdアルバム同様に坂本龍一が全編に渡り編曲で携わった大貫妙子のセカンド。Wikiなどを読むと当時レコード会社があまり力を入れてくれなくなり、セールスを気にせず自由に制作したという今作。前作と比べてもしっかりシュガー・ベイブ色を脱皮し次に向かおうとしていて、クロスオーヴァー感を取り入れた当時で言えばだいぶ先鋭的なポップスだったんだろうな。坂本龍一の影響度は計りしれない。まあ90年代のレア・グルーヴ的評価が定まるまでは過渡期的扱いだったようで全く売れなかっ

南佳孝 – South Of The Border (1978)

シティ・ポップを語る上でも外せない一枚であり、自分にとっても超絶重要かつ大好きな一枚がコレ。坂本龍一が全曲アレンジを手がけた南佳孝の3rdアルバム。サンバやボサノヴァなどブラジリアン・サウンドを軸にレゲエやサルサなどラテン・テイストなトロピカルムードが満載。まずこのサウンドに南佳孝の歌声がどんぴしゃに相性良いのもあるけど、やはり坂本龍一の手腕によるものが大きいだろうな。 大貫妙子とのデュエット曲「日付変更線」には作詞に松任谷由実、細野晴臣は「夏の女優」でスティール・パンを演奏