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ダンスで一文無しBoom目指して大冒険

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10年以上通い続けたインドですが日本を断捨離2013年。 29歳のクリスマスの恋人はサンタクロースではなかったけれど、 トレンディよりもエキセントリック。 初ゴアから宇宙Boom…
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#トランスパーティー

22【ブームフェスティバル前半のメルヘン世界は???】

自由に遊びながら、楽しいな、凄いな。このキラキラメルヘン王国。 とメインダンステンプルへ。 音が凄い。 嬉しくなって、中へ中へ。 物凄い人である。 音は凄く良い! 最高に複雑で難しいのにキラキラと美しい音たち。 でも。 何かが違った。 全然、みんな音を聞いていない。 しかも、その聞いていない人数が桁外れの人数。 そんな難しい環境に思えた。 みんな、呑んだり、話したり、移動してばかり。 音楽がBGMにしかなっていない感じで。 こんなに最高に難しくて面白い音楽なのに! と。

21【ブームフェスティバル2度目の裏山侵入逆大脱走大成功】

日が傾き始める午後6時前。 私たち5人のパーティーは、フェスティバル侵入に向けて出発した。 フォークガールは大事なギターを韓国人男性のテントの中に託した。 それにしてもバックパックは大荷物。 韓国人男性はテントを会場の外の難民キャンプに置いたまま、小柄なリュック。 声の小さな女の子は何も持っていない。 彼氏が既に会場内に荷物を運び込んでくれていたのだ。 そして。 人間観察のオーストラリア男性も身軽なリュックのみ。素性は分からなかったが。確かに観察者であった。 私たち

20【ブームフェスティバルのチケット難民キャンプと世界のイタズラ小僧の知恵合戦】

翌朝、周囲はもっと難民キャンプ風になっていた。 ヒッピー風の人やらが楽器をならし、チケットを売る様にと騒いでいる。 私は2日目にしてチケットが発売されないのなら。 荷物をどうにかして、裏山から侵入しようと決めた。 状況を見るが。 昨日と然程、変わりはなかった。 少し柄が悪くなった気がする。 そう。 売人っぽい人や浮浪者っぽい人がチラホラと居るのだ。 荷物をゲートの外へ置いたまま1週間フェスティバル内で過ごすことも考えた。 が、却下。 やはり危険そうだ。 どちらにせよ。

19【ブームフェスティバル裏山からの逆大脱走大成功】

アマノとサンドラと試みたBoomFestival裏山侵入逆大脱走は。 本当にアドベンチャーだった。 針金でチクチクする柵を何度も潜り。 セキュリティの車に気をつけながら。 大きな日野沈む大草原の上に出た。 フェスティバルの中心でもある湖も遠くの方に見えた。 わーーー綺麗! 月も光り始めていた。 途中、森の中でハンモックを張る親子。 同じくチケット難民らしい。 昨晩はこの場所で寝たと言う。 セキュリティがあのエリアに多いとか、この道を通るだとか、 アマノと親子は情報交換をし

18【ブームフェスティバルnoチケットは無いけどJUST ENJOYアドベンチャー】

私はハンガリー人女子とイスラエル人男性のカップル、 寄せ集めドイツやノルウェーの若者6人で車をシェアして会場へ向かった。 ハンガリー人の女の子がハイテンションな者で。お酒の回しのみの車内。 愉快だった。 が。 現場到着。 既に自家用車やキャンピングカーで来る者の長蛇列。 私たちは砂漠みたいな大自然の森のど真ん中で降ろされた。 夜明け。 おしっこに行きたい。 行きたいけど、車の行列と見晴らしの良すぎる草原地帯。 用を足せるところまで遠かった。 若いハンガリー人女子はハイテ

17【プッシャーばかりのリスボン一文無しdeブームフェスティバルへ向けて】

私はリスボンに到着。 フェスティバル目当ての人か、夏休みの観光の者か、分からないが、兎に角、観光客で溢れていた。 24時間乗り放題の地下鉄の切符を買ったので、日が暮れるまではリスボンでも観光の中心地っぽい場所で道売りでもしながら過ごし、日が暮れたら空港に行って、寝れば良い。 空港ならフェスティバルを目指す人も見つけやすいので情報や余ったチケットもあるかもしれない。 私は迷いながらも、とりあえず大きな公園がある駅を目指した。 地下鉄をあがると、立派な電車の駅もあり、賑やかだ。

10【路上。ネパール最後の夜】

結局。 
私は2カ月間、ネパール、ポカラの路上で絵を売って生活をしていた。
 1カ月目の売り上げはビザ延長代金に殆ど消え。
 2カ月目は、音楽バー、レストランの看板を描いたりもした。 ロシア人の元ボディーガードの日本語教師をしてみたり。
 信頼のおけるおじ様方にタイマサッサージ。 
近所の日本食カフェの夫婦のご好意により展示販売会をさせて頂いたり。 そして。 元ボディーガードのロシア人は勝手に私のボディーガードまで始めたり…笑。 残念ながらホイットニーの歌声は流れ出

09【ポカラで何故かナイトトレッキング12時間と辿り着けなかったパーティー】

2ヶ月間ほどネパール、ポカラの路上で販売をしていると。 自然と色々と見えてくる。 とりあえず。 中国人旅行者は団体でわらわらと見るだけ見て買わない。 ネパール人は話したいだけのことが多い。 買う人間は最初から買うと決めているのか決断が早い。 ネパールの路上には犬も沢山いてテリトリーがある。 大きな木の下に路上店を出していた私のテリトリーにも犬が居た。 綺麗な黒い犬と汚れた黒い犬。 汚れた黒い犬は大概、寝ている。 綺麗な黒い犬は愛想が良く、尻尾を振って私の隣りに寄り添

08【ポカラOn The Roadトンチンカンな異文化コミュニケーション】

ゴアのダンスパーティーで一文無しになった私は、 ポカラの路上で、毎日絵を売って生活を営んでいた。 昔々…。 front of 'ONECE UPON A TIME RESTURANT' という名前のお店の前。 隣りで露店を出しているチベタンのおば様は、 いつも商売のアドバイスをくれる。 「外国人が来た時だけナマステーと挨拶をしなさい。インド人、ネパール人は買わないから沢山話さなくていいんだから。」 とか。 「あんたはお客さんが見てるのに絵ばっかり描いて!もっと絵の説明

06【一文無しでインド国境越えブームフェスティバルに向けてポカラで移動式路上販売生活開始】

ゴア、最後の朝までシヴァバレーのビーチパーティーを堪能し、友人のご好意の元、電車のチケット1枚で2人乗車のプチキセル。 昼過ぎの電車でデリーへ。そして、デリーからは再び1人。 電車でゴーラクプルを目指した。 が。 ここでもウッカリ。 予約したチケットの日にちより1日早い電車に乗ってしまったのだ。 既に電車は動き出している。 引き返すも何も車内はイモ洗い状態。 出口にすら出られなかった。 しばらくは、朝の通勤混雑時中央線な感じで立っていた。 そして上手い具合にスリーパー2

05【Can't Stop Fallin' in Love誰も】

そして、インドビザ期限が迫っていた3月上旬。 私にとって、今シーズンのゴア、最後のビーチパーティーはシヴァバレー。 音が鳴り止んだ朝。 まだ冷め止まない人々が、チラムやら、チャイやらとワラワラとしている。 私は、 シヴァヴァレーのDJブース左手に、ちょこんと座っている先輩を発見。 この最後の日まで、私は先輩と会話することはなかった。 挨拶すらしたことがなかった。 私と先輩は、音の波の中だけで会い続けただけだった。 なので。 私は夜中、シヴァバレーのダンスフロアーに向か