【路上。ネパール最後の夜】
結局。 私は2カ月間、ネパール、ポカラの路上で絵を売って生活をしていた。
1カ月目の売り上げはビザ延長代金に殆ど消え。
2カ月目は、音楽バー、レストランの看板を描いたりもした。
ロシア人の元ボディーガードの日本語教師をしてみたり。
信頼のおけるおじ様方にタイマサッサージ。
近所の日本食カフェの夫婦のご好意により展示販売会をさせて頂いたり。
そして。
元ボディーガードのロシア人は勝手に私のボディーガードまで始めたり…笑。
残念ながらホイットニーの歌声は流れ出さなかったが。
スッタモンダの日々の中、様々な方法でお金を集めた。
晴れてヨーロッパへ行く手立てが、整ったのだ。
宿代を支払い。 インドビザを取得し再びインドへ。
勿論、片想いの先輩も、探していた。 顔が日本人に似たアジア人だったので、チベタンでは無いか? と勝手に予測し、ダラムサラなど目指した。
が。 再会出来ず。
なんとも無謀で思い込みの旅路である。
私は。
更に稼ぎ、次のゴアのシーズンに遊べるほど貯蓄するには、働くには、インドよりもヨーロッパだろうと考えた。
モロッコまで240ドルと言う格安の航空券を見つけ、7月半ば。
モロッコからヨーロッパに進出する計画を立てた。
そこには。 もうひとつの大きな大きな目的。
ポルトガルで開催されるBoom festivalで遊ぶ!
節約しながら、稼ぎながら。
フェスティバルを楽しみ、その後、ガッツリと働けたらという希望的観測。