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仕事のサボり方

4月の頭、新入社員へ向けては色々な人がアドバイスをしていた。Twitterをメインに使ってる層が若手からアラサーになってきて、従来のおじさんたちが口伝いにしてきたことがSNSで可視化されたんじゃないかと思う。まあ、アドバイスは概ね正しいものが多いと思う。ただ、新入社員世代のマジョリティの価値観から導き出されるキャリアビジョンにマッチしてる中はもう28にもなるおっさんの私にはわからない。

今日は、とにかく仕事をサボる方法を教えてゆきたいと思う。新入社員とかおっさんとか関係なく役立つはずである。ただ、窓際を目指してるような人には多分マッチしない。方向性としては、効率的にサボりながらもそれなりに成果を出してゆく方法といった内容になろうかとおもう。

また、方向性があってても参考にならないかもしれない。最近気づいてきたのだが、私は人よりも体力があってメンタルも強靭なようだ。しかも頭も良い。結構手元にいいカードが揃ってるのでこのカードがない状態で実行可能な内容かは正直わからない。それはもうやってみてから判断してくれ。


サボるためのコツ

早速サボるためのコツを伝授しよう。大小様々あるが、以下の10個を守ればほぼ私と同じようになれるとおもう。

①最初は死ぬ気で頑張る
②自ら仕事に立候補する
③ごめんとありがとうを多用する
④飲み会にはいく
⑤チャットやメールには即反応する
⑥短期間で終わる仕事は緊急度に関わらず最優先
⑦期限のない仕事はとにかくやりきる
⑧とにかくググる。社内のサーバーを漁る。
⑨過程は自分で。結果は上司に。
⑩及第点ギリギリを目指す。

この10個をみて、サボってねーじゃんって思うかもしれん。それはその通り。これはサボるためへの布石なのでこれ自体がサボる行為ではないという点に注意してほしい。これからそれぞれの理由と効果を説明してゆくので是非確認してくれ。
最初に述べた通り、何もせずに窓際を目指すという戦略を取りたい人には効果のない話になる。この10個を実践するのは非常に面倒なのでもちろん私もやりたくないのだが、これからの時代は単に会社にぶら下がるという戦略はリスキーであるというのが持論である。したがって、そこそこ成果を出したり活躍するというのを最小限のエネルギーでやっていくことで生存率を上げてゆくのが良いと思う。これを前提にしてあとの解説をお読みいただければそれなりに納得いただけるのではないかと思います。

①最初は死ぬ気で頑張る

早速サボると真逆の死ぬ気で頑張るという話になって恐縮ですが、最初は死ぬ気で頑張ってください。
最初というのは、新卒入社した時/配属された時/中途入社した時/部署移動した時等です。
なぜ最初は死ぬ気で頑張るのかというと、人は第一印象に相当左右されてこれを覆すのは難しいからです。つまり、最初に無能思われればそのまま無能として扱われるということです。
最初に有能とか頑張る人と周囲に思わせておく事ができれば、時々サボったりミスをしても「調子悪いんか?大丈夫か?休んでもええぞ?」とサボってるだけなのに言われます。これはマジです。最初に無能認定されると、成果をあげてもたまたまと思われてあまり評価されません。
自分は普通に仕事をしているつもりでも、この最初の印象によって自身の仕事の評価ややり易さが大きく左右されます。
したがって、最初は多少の無理をしても全力投球することをおすすめします。さらに具体的には、これから説明する②〜⑧ができれば良いのではないかと思います。あとは仕事をあまり断らないことと指示には素直に従うことです。

②自ら仕事に立候補する

これもまたサボるとは対極に位置するように見えます。たしかにその通りです。しかし、通常は働いているかぎりは仕事をせねばなりません。つまるところ、この仕事をできる限りコントロールしようというのがこの取り組みというわけです。
簡単だったり得意だったりする仕事をやるのが1番楽な方法なので、自らその仕事に立候補すれば良いというわけです。
しかも、立候補をすることで周囲にやる気があるやつ。頑張ってるやつと思わせる効果もあります。
さらに、サラリーマンには自ら仕事を生み出す権利もございます。〇〇を改善したい!と申し出ればより楽に仕事ができ、やる気があると思わせて、さらに成果を出せれば査定も上がるという最高の方法と言えるでしょう。
つまり、立候補すれば楽な仕事を選べてやる気も見せられて評価も上げられるというコスパの高い方法と言えるわけです。

③ごめんとありがとうを多用する

私はもしかしたらこれが一番大事なのではないかと思っています。当たり前のことなんですが、意外にできていない人が多いと思います。特に忙しくなるとこの辺りを忘れがちです。
会社が組織である以上は、周囲との連携は避けられません。助けてもらうことも沢山あり、ミスをすることもあります。助けてもらったことを認識してお礼を言えること、ミスしたことを認識して謝れることは非常に大切です。コミュニケーションの意味ではもちろん、自身の仕事への解像度を高めるためには助けてもらったことやミスしたことを認識することが大切です。解像度が高まれば、自ずとサボるポイントが見えてくるはず。さらに、周囲に良い印象を与えておけばさらに仕事を手伝ってもらってサボることもやりやすいです。
コミュニケーションを円滑にすることと仕事の解像度を上げるという点において、ありがとうとごめんを多用することは効果があります。
具体的には、メールには毎回必ずありがとうかごめんねを入れることを意識してみてはどうでしょうか。
あと、たまには貸し借りを意識して相手の仕事をサポートしてあげると尚良いと思います.

④飲み会にいく

これは古い考え方と思う人もいると思いますが、私は飲み会推奨派です。特に、今の時代は在宅勤務なのでコミュニケーションが不足しがちです。③にも少し通じるものがありますが、コミュニケーションはある程度積極的にとって名前を売ったり間だったりする方が仕事をサボりやすくなります。周囲からのサポートが期待できたら、評価をしてもらいやすくなるからです。
もちろん職場だけでも良いのですが、飲み会というのは仕事を離れてパーソナルな部分にも触れるチャンスです。他人を知るだけではなく、自分を知ってもらえれば上司からも仕事のサポートが得られやすくなります。
初対面の人と会う時、とりあえずお食事にでも。みたいなのって結構あると思います。やはり、食事を一緒にとることはコミュニケーションの手段として有効なのだと思います。そういう意味では、飲み会もまた仕事を進める上ではコスパの良い投資なのだと思います。
あと、僕はお酒はあまり好きではありませんが飲み会は好きなので喜んで行きます。お酒が飲まなければ、少人数のお食事会とかでも良いと思います。

⑤チャットやメールには即反応する

こちらは特に在宅勤務にフォーカスした内容です。
やはり、仕事をサボる上で在宅勤務の存在は欠かせません。場合によっては実質休みにも近いものです。しかし、一方で在宅勤務しすぎてアウトプットがないとサボりを疑われることになります。これは避けたいわけです。
そのために、チャットやメールには即反応できる体制を整えておく事が重要です。チャットはすぐ返す。いいねを押しておく。メールもすぐ返す。これをしておけば、仕事してる感がでます。
在宅勤務における即レスこそ、仕事をしてる感を出す常套手段であります。
一方、会議は多少寝たりぼーっとしても良いです。呼びかけられて話を聞いてなかった時でも大丈夫。別の仕事しててちゃっと聞いてませんでした。ごめんなさい。もう一度お願いします。と言ったおけば大体のりきれます。やや遠回しに忙しいアピールもできるのでこれで良いのです。

⑥短時間で終わる事は優先度に関わらず真っ先に消化する

ようやく折り返しです。長いですが頑張ってください。
これは、ちょっとしたことはすぐやりましょうということです。細かいことを後回しにしてしまうと、タスクを管理するという仕事が生まれます。これは非常に効率が悪いです。さらに、取りこぼした時に評価が下がりやすいです。メールを1本出すとかならその場でちゃっちゃとやりましょう。こういう細かいことを取りこぼさずにやれば①の内容にもつながりますが、信頼が高まるという効果も生まれます。あとは、他人に仕事を振るというタスクも出来るだけ先に消化しましょう。こうすることでパラレルで色々な仕事ができるようになるし、すごくやってる感が出ます。これらの後に緊急度の高い案件というものを紹介するのが良いでしょう。

⑦期限のない仕事はとにかくやり切る事が大切

ここまでの事を実践すると、サボらはできるけど意外に仕事は抱えているという状態になります。その中には期限がないフワッとした仕事ややらなくてもすぐには困らない改善案件もあるでしょう。そういうものはやる気が出ない時はほったらかしてもOKです。期限も遅れても大丈夫。いくら遅れても大丈夫。ただし、最後までやり切る事が大事です。そうすることで周囲に困難な中でもなんとか思考錯誤してやる人間だと思わせる事ができますし、遅れたところは特にマイナスにはならないので大体評価がアップします。
また、他部署からのお願いみたいなものは簡単なものなら即やる。これは⑥にも少し関係あります。難しいものは2〜3回に1回くらいはやっておく。合計で7割くらいやっておけば、こいつはお願いしたらやってくれる良いやつ認定されます。そうすると、こちらのお願いも聞いてもらいやすいです。その中でこういう期限のないものもやり切ればだいぶ仕事がやりやすくもなります。
とにかく、最後までやり切ればあとはうまくいきます。

⑧とにかくググる。社内サーバーを漁る。

誰かに聞けばすぐ終わる話でも、とにかく自分で1度調べましょう。話を聞くのは意外と相手に負荷がかかるのでウザがられます。また、調べるて身につくと次回以降同じ仕事をする時の工数が格段に下がります。また、調べる過程で付随する情報も入ってくるので、その時は関係のなかったじゃあ方が役に立つ時が来ます。調べる事を繰り返しているとやがて大抵の事はすぐにできるようになってきます。社内サーバーも有効です。なかなか、経緯を理解している人がいないので社内サーバーを漁って断片的にでも情報を持っていると非常に重宝されます。
調べるということは勉強するということです。学生の頃はお金を払って勉強していたでしょう。仕事で勉強すれば知識も身についてさらにお金ももらえる。これほどコスパのいいことはありません。
あとは、仕事中にうんこをするのもうんこにお金が支払われるのでおススメです。

⑨過程は自分で。結論は上司へ。

これはサボるのとはちょっと違うかもしれませんが入れておきたかったので入れます。
よくネットで上司に「自分で考えろ!」の後に「なぜ相談しないんだ」と言われてどっちやねん。みたいなのがある。マジで理不尽なパターンももちろんあるが、これは過程は自分で考えて結論を出す材料を集め。最終の結論は判断を仰ぐ。という事ができていないパターンも結構あると思う。
例えば、持ち家する時に一軒家かマンションどちらがいいか。みたいな話があったとする。これに対して、メリットデメリットをまとめるのがまずは最低限だ。その上で、自身はどちらを選択するのかという話をできればベストだ。ただ、そこでいきなりマンションを買ってはいけない。結論を相談せずに実行してしまうのは非常にまずい事はお分かりいただけると思う。意思決定するまでのお膳立てをするのが末端の人間の一つの仕事だと思う。これができれば上司に判断させれば良い。
そして、これは上司に責任をなすりつける行為でもある。積極的に上司へ責任をなすりつけることにより火の粉が降りかからないようにすることもまたサボるための一つの手段といえよう。

⑩及第点ギリギリを目指す

最後です。仕事はよく100点をとろうと言われると思う。こんなもん書く必要ない。そもそも、100点なんてないのだから。最低限の品質を保つ事がサボるためには必要不可欠なスキルだ。いや、ちょっとくらいは最低限を下回っても良いとさえ思う。
自分で完璧だと思っても、どうせ誰かが難癖をつけてくるもんだ。それはそれで組織として正しいと思う。上司のアドバイスに従って修正したところをさらに上の上司に逆の事を言われるなんてザラだ。多様性とはこういう事で、いろんな人の意見で仕事というものはできた上がる。つまり、仕事を進める過程でアウトプットの形は変化するので最初から完璧を目指すと、その分無駄な作業をしたことになるし修正にも時間がかかる。
少し⑨とは矛盾するところもあるが、多少雑でも早くアウトプットして軌道修正する方が手間が少なく成果も上がりやすい。とにかく、この及第点を見極める力というのを養えば仕事はめちゃくちゃサボれる。この勘を養うために①〜⑨の内容は役に立つし、実践する時にももちろん役に立つ。全てはこのための布石と言ってもよい。
及第点で出す代わりにスピードを意識しておけば、評価も得られて余計な仕事もしなくて良いのでサボるためにはこのスキルをいかに精度良く磨くかということに落とし込んでも良いと思う。さらに、スピードを出せるという事は遅くもできるという事。やる気の出ない時は適当にサボって、検討に少し時間がかかりましたとか言っておけばいいのである。
私はこの勘がおそらく人よりもいいのでサボるのがうまいと思う。後天的に身につく能力なのかはわからないが、是非実践してほしい。

サボるとは仕事を効率よく進めてある程度コントロールすること

サボるというのは何もしないということではなく、効率よく仕事をこなし、その余裕を使って仕事を の負荷をコントロールするということだと思う。そういう観点で今回紹介した10個の事を実践すれば、多分そこそこ出世して給料をもらいながらも余裕が生まれるのではないかと思う。成果も上がれば転職もしやすい。窓際という選択ができるのならそれも良いと思うんだが、私としてはこの戦略でしばらく行きたいと思っている。

おまけ

おまけとして、PREP法とホールパート法について述べておこう。これらは物事を効果的に説明するための手法です。
PREP法は結論→理由→具体例→結論という順序で話す方法。
ホールパート法は結論→理由(3つ)→結論という順序で話す方法。
あるいはこれらを組み合わせて
結論→理由(3つ)→具体例→結論
のようにしても良いです。
こうする事で、説得力が増します。

例えば、このテキストの①なんかはPREP法をある程度意識して記載しています。②〜⑩も随所に散りばめています。もし、このテキストに説得力を感じるなら成功しています。
あるいは、受験の時の小論文なんかはほぼホールパート法だと思います。
このおま自体もPREP法を意識して記載しています。

このように、要点をわかりやすく説得力を持たせるために是非PREP法/ホールパート法を意識してみてください。まずはメールからやってみるといいと思います。

あくまでもビジネス用なので、家族や友達にやると嫌われるから気をつけてね。



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