451 曇遊猛読(うゆうもうどく)
はじめに
晴耕雨読(せいこううどく)という4字熟語がありますが、この猛暑では晴れた日に働き、雨の日に読書というわけにもいきません。
元々は、晴耕雨読は晴れた日は畑に出て耕作し、雨の日は家にいて読書することを意味するわけですが、田園に閑居した文人の生活などを意味していました。
今日は、新しい夏の過ごし方の一つとして造語を作ってみました。それが曇遊猛読(うゆうもうどく)です。調べてもこの言葉は出てきません。私が勝手に作った言葉です。今日の教育コラムは、そんなことで猛暑日が毎日続くこれからの日本の夏の過ごし方を少し考えてみたいと思います。
こんな一日はどうですか
夏休みは、生活リズムが崩れがちです。しかも、猛暑、酷暑で午後の時間の使い方が難しいです。学校のプールも熱中症アラートで中止が続いたりとなかなか運動もできない日も続きます。
よく教育相談で、夏休みのスケジュールの参考例を聞かれます。私がほとんどの場合、小学生から中学生であれば提案しているのが次のようなスケジュールです。
【スケジュールの一例】
(仮)7月の後半から8月後半(天気:曇りのち晴れ、のち猛暑とします。)
6:00 起床
6:10 朝のストレッチとジョギング
7:00 シャワーを浴びてさっぱり
7:15 朝食
8:00 学習時間(2時間)
10:00 休憩
12:00 お昼
13:00 猛暑により危険な時間のため 読書
15:00 昼寝or曇りなら外で運動か遊ぶ
※14:00までは、最も暑い可能性があるため危険
※15:00から17:00にかけて曇りなら元気に外で遊んでいいね
17:00 学習時間(2時間)
19:00 夕食・休憩・入浴など
20:30 学習時間
21:30 就寝
こんな感じで、室内で過ごす時間や休憩時間を適度にとっていくことが大切です。睡眠時間も重要で、きちんとリズムを崩さない程度にルーティン化していくこともいいかもしれません。
夏休みは、体調を崩しやすいことを念頭に置いておきましょう。自律神経が乱れてしまうことがその大きな理由です。イライラすることが増えるのもこのことが影響しています。例えば、エアコンの効いた部屋で長時間過ごしていると自律神経の働きを鈍らせます。
自律神経
自律神経の重要性を私たちは認識しなければいけません。人間が生きるためになくてはならないものだということはもちろんですが、意識せずとも臓器が働き、食べ物を消化しているのもこの自律神経が正常に働いているからです。夏は特に、汗をたくさんかいて体温を調整しましたが、これも自律神経の働きなしには難しいです。自律神経には交感神経と副交感神経があり、内臓に対して反対の働きかけをします。
心臓の場合であれば、脈が速くなるようなときは交感神経が働いています。逆に落ち着かせるのは副交感神経が作用します。
同じように消化を促進するのは副交感神経で、その働きを抑えるのは交感神経です。自律神経は24時間休みなく働き続け、わたしたちの身の周りの環境にあわせて体を整えてくれています。
だからこそ、自律神経が鈍ると体の調子が悪くなってくるのです。生活リズムは大きく崩れたものを直そうとしても、眠い、疲れた、集中できないといった具合になかなかうまく作用する状況に戻すことができません。
学校が再開される一か月後に向けて、自律神経を整えるような生活を意識することはとても大切なのです。
受験勉強も健康な状態をいかにキープしながら続けていくかが大切だということを念頭において頑張っていきましょう。
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