細胞の中の物流網。
大学の時に勉強していた細胞学。細胞学を学んでいた時に、一番驚いたのが細胞の中のモノの移動は微小管と呼ばれるレールを使って行われるということだった気がする。というのもこのことを学ぶ前は細胞の中での移動はなんとなく単純に『モノが漂ってたどり着いていく』といった『ゆるい』ことだと思っていた。
ところが実際の細胞の中では微小管といういわば交通網が複雑に張り巡らせられていて、そしてその上をダイニンとキネシンというモータータンパク質が走っており、物質の輸送を行っているというのだ。
まるで複雑に入り組んだ高速道路を西に東に移動するトラックのようだ!初めて聞いた時そんな風に思った。
ちなみにダイニンとキネシンのエネルギーはすさまじいらしく、『これらが人間のサイズだとしたら、直径5mの土管の上を、10トントラックをかついで、秒速100m以上の速さで走っていることになる』とも聞いたことがある。目にみえないほどの小さい細胞の中でこんなにエネルギー溢れることがなされている・・細胞の世界は面白いなと思います。