数十年ぶりに「絵」を描いてみた。
断捨離をすすめていると、要らないものが目がつく。
パソコンの足元に置かれている「B4サイズのコピー用紙」。
10年ほど前に、入り用があって買ったものだが、数枚使っただけで、新品同様だけに捨てることが出来ない。
パソコンのプリンターは、「A4サイズ対応」である。
もう二度と使わないだろう。
今の断捨離のペースでいくと、気持ちは「捨てちゃえ」。
だけど、もったいない。
あっ!
どうせ捨てるなら、「絵」をかいてみよう!
娘に、絵手紙でも書くかな。
「note」で、素敵な「絵」をたくさん拝見しているからか。
いつか「絵」をかいてみたいと、前々から思っていたせいか。
よせばいいのに、良からぬ方向へ意識が向きだした。
子供たちが幼少期の頃に、一緒に絵を描いたとすれば、およそ20年ぶり。
まず、図案を考えなくちゃな。
娘が元気がでて、尚且つ、クスッと笑っちゃう絵なんてどうだろう。
考え出した構図が、私が柿をひとつずつ両手にもって涙を流して、「今年は不作やねん」。
ポップで明るく、泣き顔もユーモア交じりの表情に書けば、笑ってくれるかも。
絵を描くなら、娘の部屋で。
前から決めていた。
娘が置いて行った、クレヨンやら、マジックペンがあるし、大きな机もあって、書きやすい。
いざ、娘の部屋へ!
用紙を目の前に、クレヨンやらマジックペンを広げて・・・。
いざ!
いざ!
・・・!
えっ?(汗)
「絵」ってどうやって描くん?
ま・・・まず、柿をもつ「手」。
えーっ。分からへん。
手の向きは?
どこに、どの指を書けば・・・?!
そうや。鏡を持ってこよう!
鏡に映る「柿を持つ自分の左手」を、何とか書き終える。
つぎは、右手。
書き終えた左手を見ながら・・・。
ヨシッ!
何とか・・・!
つぎは、自分の顔・・・。
自分の顔・・・。
めったに見ない自分の顔・・・。
うぅぅぅっ💦
むずっ!
描けやんやん!
「あっ!」と思い立ち、スマホで写した自分の顔を見ながら、描いてみる。
何とか描けるが、難しくて、自然と眉間にしわが寄る。
自分でも信じられないくらいに、自然と力がはいる。
こんなに自分の顔をまじまじと眺めたことはいつぶりだろう。
1本1本丁寧に、鉛筆で線を重ねる。
スマホの画面に写った自分の顔とにらめっこしていると、いつの間にか2時間ほど経っていた。
やっと描けたぁっ!
仕上がった絵をみて、思った。
イヤイヤイヤ。これはアカンやん。
娘が心配して、すっ飛んで帰ってくるわ。
いかにも写実的で、リアルな表情をした私の顔。
こわい。怖い。コワい。コワイ!
待てよ。これはこれで面白い?!
イヤイヤイヤ。こんな絵、送れやん💦
ということで、書き直すことに。
次にかかった時間は、15分ほど
スラスラスラ~ッと。
1回目にかかった時間より、はるかに短い時間で仕上げた。
そうそうそう!
こんな感じ。
でも、ものすごく下手!
ひとりで笑っちゃったくらいに、『へ・た』!
もともと美術は、苦手なほうやったけども、こんなに「絵」描くのって、難しかったっけ?
改めて、「note」で公表されている絵は素敵で、すごいなっと。
イヤイヤイヤ。
さすがに、何がなんでも、ここには載せれやん(笑)
結局、時間があったので、この後、もう一度書き直して、娘にメッセージを書いた。
それでも出来栄えは変わらなかったけど、柿といっしょに、何かしら娘に届くといいな。
私の思いが。
古民家の一室で、静寂のなか、「絵」を描くのも、なかなかいいなと、ひとつ発見した出来事だった。
明日からは、柿採りから始まり、山椒の荷づくり作業が始まるので、しばらくは描けないけど、また、いつか!