葉物野菜ばんざい|ウガンダ生活
今週もこんにちは。祖父から名古屋は梅雨の只中と聞きました。みなさんの住む場所はいかがですか。
今来ているウガンダはアチョリ地域。アチョリ料理が薄味でおいしいんだよという話をあちこちでしてますが、日々の献立に欠かせないのが葉物野菜です。日本だとキャベツにレタス、ほうれんそうに白菜などですが、ここではこんな感じ。
ボー(Boo)
マメ科植物の葉っぱです。葉っぱ自体の味はクセがないですが、日干しで乾燥させすぎると苦くなるそう。アチョリではポピュラーな野菜のひとつで、農家が庭先や圃場の隅っこでよく育てています。
マラクワン(Malakwang)
ハイビスカスの葉です。オクラと同じアオイ科で、味は酸味があり爽やか。オディと呼ばれるピーナッツ100%ソースで煮込んで食べます。
新生児が生まれたお母さんが最初に食べる料理だとこっちの人に聞きました。これは本当か知りませんが、母乳の出をよくするはたらきがあるそうです。
アケヨ(Akeyo)
英名Spider Weed。和名はフウチョウソウ(風蝶草)と言うそうです。タイなんかでもよく食べられるみたい。これもピーナッツと合わせるんだけど、水で煮込んでからピーナッツソースを加えて、和え物みたいな感じで食べます。
オクラの葉(Leafy Okra)
オクラは在来種がよく栽培されています。もちろん実もトマト煮込みにして食べたりしますが、これは葉っぱの部分。小魚とトマトで出汁を取り、塩で味付けしてあります。味はちょっと中華っぽくてびっくり。
カボチャの葉(Pumpkin Leaves)
アチョリで獲れる在来種のカボチャは緑の色が薄く、日本のものより縦長。その葉っぱもこうしてピーナッツソースと和えて食べます。葉っぱは噛むと苦味の中にほんのりカボチャのあの風味が感じられます。
エビスグサ(Oyado)
学名Senna obtusifolia。たま〜にしか見かけませんが、Akeyoと同じようにピーナッツソースの和え物みたいな感じで食べます。葉に独特の苦味。聞いた話だと「おばあちゃんが作る、お薬みたいな料理」だそうです。分かるような(笑)
葉物野菜は基本ピーナッツソースと合わせるんだけど、手順や細かい調理方法には微妙に違いがあります。その繊細さがアチョリ料理の魅力のひとつ。料理の中にも人々のこだわりを見つける瞬間は食べるのと同じくらい面白いです。
(おわり)
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