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【いきもの雑学】チーター 能力全振りの生き様

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●動物界No1.のスプリンター

動物界のサイヤ人こと、ネコ科の中で、トラやライオンなどよりは小さく、カラカルやサーバルなどよりは大きい、中ぐらいの種。

そんなチーターは言わずもがな動物界きってのスプリンター。チーターが好きな人も多いと思います。

ちなみに、チーターとヒョウを見分ける際は、顔を見ればわかりやすいです。上の画像を見ればわかるようにチーターは両目の内側辺りから口にかけて黒い線があるのが特徴です。

今回はそんなチーターの能力についてです。実はチーターは、足の速さを得た代わりに、色々なものを失っています。

まさに、何かを得るために、何かを捨てている。そんな業を背負った孤高の狩人の姿が見えてきます。

◎走りの速さとトレードオフしたのは?

1. 顎(噛む力)の強さ
チーターのスタイルはすごく美しい。羨ましいほどの小顔で、手足はすらっと伸びて、背中の曲線美が艶かしい。まさに走りを極めるための究極の機能美と言えます。

ちなみに、近年デザインの力で躍進している自動車メーカー「マツダ」も、車のデザインの参考にチーターの走るフォルムを参考にしたらしい。

しかし、その美しさはガラスのような脆さも含んでいる。それは、顎の力、すなわち咬む力。

咬む力は肉食動物にとっては狩り、または威嚇において最大の武器と言なる。

チーターは羨ましいほどの小顔。

しかし、小顔ということは、顎が小さい。顎が小さいということは、強く噛めない。つまり、戦闘力は強くない。

実際に、チーターは一撃で相手を仕留める力はなく、獲物には何回も噛み付く。さらに、そうして苦労した末に倒した獲物も、ハイエナなどに横取りされるこもままある。その際も、ハイエナなどに立ち向かわずに、すんなり退くことが多いそう。

漫画やアニメでスピードを武器にしたキャラにはスタイルが良いヤツが多い。そして、そういうキャラは大抵イケメン。しかし、その界隈の強さランキングではトップになれない。

こういったキャラ設定は、まさにチーターをオマージュしているのではないか!?

2. 忍び足
動物界のサイヤ人こと、ネコ科の狩りの腕は相当です。それを可能にしている能力の一つが、爪を隠す(収める)という生態。つまり、忍者の如く、獲物に気付かれずに近づき、天性の瞬発力で一気に襲いかかる。獲物からしたら、不意打ち。近付かれたらもう、勝負は決する。

しかし、チーターはそんなネコ科において、(たしか・・・)唯一爪を隠せない。

おそらく、一瞬で最高速度に到達するために、爪の出し入れという作業を省き、すぐに土を爪で噛めるように進化したのだろうか。

いずれにせよ、忍び足が使えない。だからこそ、そのしなやかな体を最大限かがめて、ある程度の距離なら自慢のダッシュで一気に間合いを詰める、という少し走る距離が長くなる戦法を取らざるを得ない。

当然、獲物からすれば、他のネコ科に比べて早く気づけるため、逃げやすいとも言える。

3. スタミナ
これはスピードキャラのあるあるネタ。スタミナがない。

漫画やアニメではスピードキャラにスタミナがあるとすぐに決着がついてしまうために、この設定が多い。

チーターも然り。最高速度に到達するまでが早く、尻尾と爪、そして柔軟な体で華麗にステップを踏みながら獲物を追い詰めるが、その効果は長続きしない。

個人的には、「ドラゴンボール」の界王拳を連想してしまう。やはり、チーターはサイヤ人。

◎速さに懸けたすがた
いかがでしょうか?ご覧の通り、実はチーターの狩りの成功率は決して高くありません。

それでも、チーターはチーター並みに悩みを抱えながらも、自分の強みを最大限磨き上げることで、競争が激しい弱肉強食をたくましく生き抜いている。

もしかしたら、世の中のスタイルがいいイケメンも、足が早くてモテるクラスのあの子も、色々な悩みを抱えているかも知れない。

また、自分の強みをトコトン磨く。そんな姿勢も胸を打つ。

チーターから、僕たちが学ぶべきこともたくさんあるように思う。

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