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【ここが違う!?】肉食系と草食系
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●肉食動物と草食動物の身体的・生態的違い
はい、そうです。動物の話です。それでは、この違いを3点ほどを回を分けて紹介します。今回は1回目です。
ポイントは、「狩る側」か「狩られる側」か、です。この差による身体的な進化の取捨選択こそ、トレードオフの考え方ですね。
①目のつき方🦁🐴
これはパッとわかりやすいですね。下記画像を見てみてください。
上はご存知、百獣の王ライオン、下はカンガルーの小さい種類ワラビーです。
ライオンの目は人間と同じく顔の前についていて、ワラビーの目は顔の側面に向かってついています。
◎正面の目は距離感重視、側面の目は視野重視
正面の目は距離感を測るのに適しています。肉食動物は狩りをしなければなりません。狩りとは獲物を捕まえることです。そのためには、獲物にツメやキバを突き立てなければなりません。そのために重要なのが、距離感を測る目です。この目があるから、ライオンは一飛びで獲物に飛びつける距離まで、草むらに身を潜めながら詰めることができます。
逆に、人間同様に左右の視野はそこまで広くないですが、襲われる心配がほぼないため、首を回せばよい、という程度なのだと思います。
一方、側面を向いた目は広範囲を見ることに適しています。例えば、ウマは首を正面に向けたまま、340度程度見えるようです。草食動物にとっての目は、いかに早く脅威に気づくか、を優先しています。彼らにとって距離感はさほど重要ではありません。食べ物は草で、草は動かないからです。
上には上がいるもので、上方向にも視野が広がり、自分を中心とした半円のほぼ全てが見えている鳥もいるようです。確かに、小さな鳥は猛禽類などの大型の鳥にも狙われるため、そのような進化をしたのでしょう。
いかがですか?生きるうえで何が重要で、そのためには何が必要か。いきものはそれがわかっています。
肉食動物でいえば、生きるために狩りが必要で、そのために獲物を狩るための目や武器が進化しました。
草食動物でいえば、生きるために肉食動物から逃げることが必要で、そのために逃げるための目や身を守る防具(ガゼルなどは足、スカンクなどは匂い、ハリネズミなどは武器など)が進化しました。
いきものの進化は本当に合理的で、すべてに意味があり、人間も学ぶことが多いと思います。
※意味のない身体的特徴があるいきものもいますが、それは人間が理解できないだけで、実は意味がちゃんとある、と僕は思います。